写真:三輪友紀 家でパラパラのチャーハンが上手につくれると、私も料理の腕が上がったな……なんて、ちょっと嬉しい気持ちになりませんか?

今回ご紹介したいのは、料理研究家・リュウジさんの著書『虚無レシピ』(サンクチュアリ出版)で見つけた「虚無炒飯」。

主な食材は、なんと「米と卵」だけ。

そこに余らせがちなあの調味料を加えると、まるで高級海鮮炒飯のような上等なお味になるんです。

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米と卵だけで高級海鮮炒飯の味。「虚無炒飯」のつくり方

(本書22ページより)

<材料(1人分)>

ごはん…200g 卵…2個 ラード…大さじ2 酒…大さじ1 A ナンプラー…大さじ1/2 A 味の素…3ふり B ナンプラ―…小さじ1 B オイスターソース…小さじ1/2 B 味の素…4ふり B 黒胡椒…思ってる3倍

<つくり方>

1. ボウルに卵1個とAを入れて、よく溶く。

2. 別のボウルにもう1個の卵を溶き、ごはんを加えてよく混ぜる。

工程1の卵(左)はしっとり感を残した具になり、2の卵(右)はごはんをコーティングしてパラパラに仕上げてくれる(本書22ページより)。

3. フライパンにラードをよーく熱し、1を入れて手早く混ぜたら、すぐに2を入れて、混ぜ合わせる。

4. Bを入れてパラッとするまで炒めたら最後に酒を加えてサッと炒める。

(『虚無レシピ』22ページより引用)

具材は卵だけなのに、まるで海鮮炒飯のような深みのある味わいになるのはナンプラーのおかげ。

加熱すると独特のクセが消えて旨みと香ばしさが際立ち、いつものチャーハンをとびきりおいしくしてくれます。

そして、なんといっても卵の使い方が秀逸! 1個は具として最初に炒め、1個はごはんに混ぜておくことで、具材となる卵のしっとりした食感と、ごはんのパラパラ感を両立できるというのは驚きでした。

今までガパオライスぐらいにしか使えていなかった、ナンプラーの活用法が見つかったのも嬉しいかぎり。食材が乏しい日のお助けメニューとして、大活躍してくれそうです。

虚無レシピ

リュウジさんのとろとろ「虚無ボナーラ」が傑作でした!

およねさんの“ワンパン”で極上ビビンバは爆速でつくれちゃうよ!

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