Text and Photographed by かくれい
BUSINESS INSIDER JAPANより転載:
どんなに大切に使っていても、布製品には穴が空いてしまうことがある。
今まではそんなアイテムを捨てていたが、このキノコが来てから捨てる頻度がグッと減った。
ものを直すキノコ
Clover「ダーニングマッシュルーム」税込3300円Clover(クロバー)のダーニングマッシュルームは、靴下など傷んでしまったり、穴が空いたりものを直すダーニングという作業を快適にしてくれるキノコ。コロンとした形がとてもかわいい。
裁縫は面倒だから嫌だと思う人も多いかもしれないが、想像よりも簡単なので、諦めずに続きを見てほしい。
穴が15分で修繕できた
お気に入りの服に空いてしまった、爪ほどの穴。流石に目立つので手放そうと思っていたが、これで実際に修復を試していこうと思う。
穴が空いた部分をキノコのカサの部分に被せ、上からリングゴムで固定する。
針やリングゴムは付属している。
まずは穴を覆うように、糸を上下に渡していく。刺すのは上下の部分だけなので、サクサクと進んでとても楽しい。裁縫はあまり得意ではないが、キノコ部分がしっかり布がヨレないように固定してくれるので簡単にできた。
ダーニング用の針は先が尖っていないので、不慣れでも安全に作業がしやすい。
縦糸ができたら、今度は横に糸を渡していく。1本目の縦糸の上、2本目の下、といった具合に交互にくぐらせていくだけなので、難しい工程は一切ない。無心で糸を行き来させていくと……
あっという間に完成した。修繕はとても大変で時間がかかる作業だという思い込みがあったが、不器用な私でもたった15分で終わらせることができた。きっと器用な人ならさらに素早く直せると思う。
ちょっと縫い目が綺麗には整わなかったが、それもまた愛おしい。お気に入りの服を捨てなくて済むどころか、一層大切なものに感じられるようになった。
同色で縫えば目立たない
修繕したい部分と同色の糸を使えば、目立たないように修繕することもできる。靴下のつま先に空いた穴を修繕してみたのだが、遠目にはほとんど気にならないくらい馴染んでいると思う。
意外だったのが、履き心地に影響があまりないこと。修繕した部分が足に当たって不快感があるのではと思っていたが、ほとんど気にならない。細めの糸で仕上げると良いそうだ。
今あるものを大切に使う
ファッションが環境に与える負荷の大きさは、近年とても注目されている。サステナブルな製品を新しく買うのも良いが、今あるものを大切に長く使うことで資源の無駄遣いを防ぐのも良い選択肢だ。
これは布製品に限った話ではない。全てのものに対して「壊れたら買い換える」という考え方から「直せないか一度考える」というようにすれば、暮らし方全体が環境に優しいものに変わるだろう。そんな当たり前のことを、かわいらしいキノコが気づかせてくれた。
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