デンマークで15世紀から作られているワーナーの名作家具「シューメーカーチェア」。

現在までほんの少しの形の変化があるだけという、超ロングセラー商品です。3本足の強度は? 背もたれがなくても大丈夫? 誰のお尻にもフィットする?

シューメーカーチェアをデスクワーク用のイスとして約10ヶ月使用してみた筆者が、忖度なし本音でレビューします。

とにかく見た目がオシャレ。北欧生まれのイス

ワーナー 「シューメーカーチェア NO.59」 42,900円(税込)

北欧らしいデザインと温かみのある天然木の質感も、人気を集める理由のひとつです。

この3本足のイスの始まりは、15世紀まで遡ります。

当時、農民たちが乳搾り用に使っていたイスがありました。その後、靴職人たちも同じタイプのイスで作業をするようになり、このとき座り心地を上げるためにお尻の形に合わせて削ったそう。

この歴史からインスピレーションを得て、シューメーカーチェアが生まれました。

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見た目は文句なし。気になる使用感は?

シューメーカーチェアの特徴といえば、やっぱりその形だと思います。

お尻の形に合わせて削られた座面、3本足で背もたれがない。この形の何が良いのでしょうか。この形がウケる理由は?

実際にシューメーカーチェアを使用してみて感じたメリットを共有いたします!

美しい姿勢がキープしやすい。背中、腰も楽

購入当初は「背もたれがないから疲れやすいのでは?」と心配していたのですが、杞憂でした。骨盤を立てるようにして座るので、背筋が伸びて猫背の改善にもなるようです。

背もたれがなくても、良い姿勢で座っていれば疲れないんだなと実感しています。もしかすると、筆者の場合は背もたれがあることで姿勢が崩れてしまい、背中や腰への負担になっていたのかもしれません。

邪魔にならないサイズ感

背もたれがなく、座面も比較的小さめなので、どこに置いても邪魔になりません。3本足なので、四本足のイスよりも幅を取りません。

イス自体が小さいので、2畳半程度の筆者の仕事部屋に置いてもまったく圧迫感がありません。

背もたれがないので、使用しないときにはデスクの下にすっぽりと収納できる点も気に入っています。

軽い

イスってある程度の重量があるイメージだったんですが、シューメーカーチェアはびっくりするくらい軽いんです! 持ち運びも楽々。

逆さにして真ん中に通された棒を持てば、片手で持ち運べてしまいます。デスクの上にも心配なく乗せられる程度の重量なので、ルンバもかけやすくなりました。

長時間座ってもお尻が痛くなりにくい

長時間座って作業する靴職人が好んだ形が元になっているだけあり、ずっと座っていてもお尻が痛くなりにくいです。

ただ、調子に乗って9時間(途中立ったのはトイレ休憩の3回だけ)座りっぱなしで仕事をしていたときには、さすがにお尻の痛さと下半身が凝り固まっているような不快感を感じましたが……。

誰が座ってもフィットする

筆者の身長は155cm。座ったときの“お尻が包まれるようなフィット感”は誰にでも当てはまるのか検証すべく、試しに友人たちにも座ってもらいました。

180cmの男性、170cmの男性、165cmの男性、160cmの女性、150cmの女性の計5名(体重はやや大きめ〜スリム体型までさまざま)に座ってもらったんですが、全員が「お尻が包まれるようなフィット感」と言っていました。

どんな体型の人にも座りやすいイスだということがわかりました。

肌触りが良く、経年変化も楽しめそう

天然木(無塗装のピーチ材)を使用しているので、肌触りも非常に良いです。

“経年変化も楽しめそうだな”とも思うのですが、なにぶん10ヶ月ではまだそれほど目立った色の変化がありません。せいぜい「少し日に焼けたかな……?」という程度。

ただ、いつも足を乗せている部分には少しツヤが出てきていて良い感じなので、しっかり育てていきたいですね!

がたつきにくい

購入時に、接客してくれたインテリアショップの店員さんが「3本足のイスは構造上がたつきにくいんですよ」と教えてくれました。四本足のイスは、経年劣化により多少の歪みが発生し、座ったときにがたついてしまうことがあるようです。

たしかに、10ヶ月間かなりの頻度で使用していますが、まったくがたついていません。

高いけど、長時間座る生活をしているなら買う価値あり!

筆者が使用しているシューメーカーチェアNO.59の値段は42,900円(税込)。購入時には少し勇気がいる値段ですが、何年も使う予定ならコスパとしては良いのかも。

なにより、長時間のデスク作業が快適になり、仕事のパフォーマンス向上のためにも、買って良かったと思える一脚です。

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