移動や設営でバタバタするキャンプは、いつもの土日にサクッと行くにはちょっとハードルが高い。

理想を言えばのんびり2泊したいし、1泊で行くなら次の日はゆっくり休みたい。そんな理由で、キャンプに行くなら普段の週末よりも連休中に行きたいと思う方は多いのではないでしょうか? ということは、キャンプ場は、連休よりいつもの週末のほうが予約がとりやすいはず。

ところがどっこい、山中湖に新しくできたファミリーキャンプ場は「2ヶ月先までの毎週末の予約が3分で埋まる」ほどの人気っぷり。人気の理由を探るべく、オープン初日に取材してきました。

予約殺到の「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」

提供:キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖

1997年に開業した「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」につづく2施設目として、2023年9月15日にオープンした「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」。お客さんのほとんどをファミリー層が占め、オープン初日のこの日には約550名のキャンパーが集まりました。

施設が位置するのは山梨県南都留郡山中湖村。周囲には別荘地も多い静かな立地で、富士山を望む絶景スポットです。新宿から車で約1時間30分というアクセスのよさも魅力で、この日は東京と埼玉からやってきたお客さんが大多数を占めていました。

那須高原の常連さんたちの間では2施設目を望む声も多く、この日のオープンを心待ちにしていたリピーターの方で予約があっという間に埋まったそう。なんと8月末の予約開始時刻からわずか3分で、10月の土日の予約枠がすべて埋まってしまったほどの人気っぷり。

「キャンプ・アンド・キャビンズ」はなぜそんなに人気なのか? 今回は、取材で見えた人気の理由を4つご紹介します!

① 種類豊富なテントサイト&キャビン

提供:キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖

まず驚いたのが、テントサイトやキャビン、コテージの宿泊タイプの豊富さ。中央の管理棟から、東西に10種類のテントサイト(全105区画)と、7種類のキャビン・コテージ(全49棟)が並びます。

すべての区画で共通しているのは、ゆったりした広さがあること。施設全体にゆとりを持たせた設計になっていて、それぞれの区画には車1台が必ず停められるように。サイトの横を通る車道も広々としています。

テントサイト

「プレミアムオートキャンプサイト」に併設されるトイレ・炊事場

テントサイトには「トイレと炊事場がついたもの(プレミアムオートキャンプサイト)」や「周囲に柵がついたもの(ドッグキャンプサイト)」など種類が豊富にあり、必要な設備を選べるように。

水回りが併設されていれば、調理の後片付けやトイレに行くたびに広い会場を移動しなくて済むし、柵がついたサイトなら犬を飼っている人も安心して愛犬と過ごせます。

オートキャンプサイト“GARAGE”

大きなガレージを併設した「オートキャンプサイト“GARAGE”」は、那須高原でも人気のサイト。

テントや焚き火を楽しめるスペースも備わっていながら、ガレージにはベッドやバーカウンターも設置されているので、急いであれこれ準備しなくてもとりあえずのんびり過ごせます。ゆったりした広さがあるので、2家族での利用もおすすめ。

キャビン・コテージ

「コテージ(2階建て)」提供:キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖


「ドッグガーデンキャビン」

那須高原で人気のキャビン・コテージを、サイズ感もそのままに再現。屋根付きのデッキの下には焚き火台やブランコ、BBQグリルなどが設置され、雨の日でも楽しめるように。

キャビンが2つついた「ツインキャビン“語らい”」や、広いテントサイトがついた「カントリーキャビン“語らい”」、2階建ての「コテージ」では、2家族以上でもゆったり楽しめます。

② まるでテーマパーク!

と、これだけなら「施設が充実したキャンプ場」で終わりそうですが、「キャンプ・アンド・キャビンズ」が他のキャンプ場ともっとも違うのは、テーマパークのように充実したイベントやアトラクションにあるんです。

「超スーパーボールすくい」

豪華景品が当たる「アメリカンBINGOパーティー」の様子
提供:キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖

人気の二大イベントは、施設中央の「じゃぶじゃぶ池」を舞台に行われる「超スーパーボールすくい」と「アメリカンBINGOパーティー」。この日の取材では「超スーパーボールすくい」の様子を見学させてもらいました。

イベント開始時刻は13:30。13:00過ぎまでキャンプサイトを散歩していたのですが、どうも人気が少ない……。じゃぶじゃぶ池に戻ると、イベント開始15分前にもかかわらず、こんなにたくさんの人が!

お客さんの多くがリピーターということで、みなさんイベントの勝手はよくわかっているよう。小さいお子さんもじっと座って開始の合図を待っています。

時間になると、至るところに配置されたスタッフ(なんと屋根の上にも!)が数万個のスーパーボールを一気に投入! その中にあるたった3つの「あたり」ボールを探し出し、見つけた人には缶バッジがプレゼントされます。

広い池だし、3つすべて見つかるまでに結構時間がかかるのでは……と思いきや、すぐに一つ、また一つとあたり球が発見されていき、思っていたよりも早くすべてのあたり球が揃いました。

会場は楽しそうな歓声に包まれ、終始大盛り上がり。「スーパーボールすくい」と聞いて想像していた内容の何倍もダイナミックで驚きました。

宝探しが終わったら、お片付けまでするのが「キャンプ・アンド・キャビンズ」流。スーパーボールを集めて中央のカゴに入れていくのですが、子どもたちにとってはこれも遊びの一環。大人がお願いするまでもなく、みんなが率先して片付けていました。

※参加費無料、参加申し込み不要。夏季の週末、連休中のみ開催。開催日時はイベントカレンダーにてご確認ください。

「クリスタルハンター」

「じゃぶじゃぶ池」のとなりにある“西部開拓時代”風の建物では、「クリスタルハンター【宝石探し】」のアトラクションが楽しめます。

ルールは会場内に配置された砂場からパワーストーンを掘り出し、その中から3つを選んで持ち帰れる、というもの。石の種類や大きさはさまざまで、中にはレアなものも隠されているそう。

※イベント参加費:500円。参加申し込みは当日・現地受付のみ可能。

会場にはインディージョーンズのBGMが流れ、案内役のお兄さんもノリノリで進行してくれるので、すぐにその世界観に引き込まれます。

10分程度の時間をいっぱいに使って発掘に励む姿は、大人も子どもも真剣そのもの! 発掘が終わる頃には汗だくになっているパパもいました。

選んだ3つの石は、「KOOBUTSU KOBO【鉱物工房】」で標本やネックレス、ジオラマなどにして持ち帰ることができます。

③ 水回りが綺麗

個人的にかなりポイントが高かったのが、水回り設備の充実具合。

キャンプ場のトイレやシャワー室って、どうしても積極的に使いたいとは思えないことも多いのですが、「キャンプ・アンド・キャビンズ」は水回りにも配慮が行き届いていて好印象。山中湖はオープンしたばかりなのでもちろん綺麗ですが、那須高原の口コミでも水回りの清潔感に定評があるようでした。

炊事場は全部で4ヶ所。そのすべてにシンクが8口と、グリルなどを洗える大きい洗い場、電子レンジが常備されています。

お風呂は個室のコインシャワーのほかに、無料の浴場も!

このほか洗濯・乾燥ができるコインランドリーもあり、ビジネスホテルなみの安心感です。

④ 準備が楽ちん&荷物が少なくて済む

イベントが多い「キャンプ・アンド・キャビンズ」では、テント設営などの準備を時短で済ませられる工夫がなされています。

例えばすべてのテントサイトにハンモックやランタンをかけられるポール「キャンポール」が常設されていたり、「オートキャンプサイト“東屋”」には屋根付きスペースがあるのでタープを設営する手間が省けたり……。もちろんキャビンを選べば、ほとんどなにも準備せずとも快適に過ごせます。

ちなみにすべてのテントサイトに電源が確保されていて、電力は冬でも安心の20A(2,000W)。場内にはWi-Fiも完備されています。

人気のレンタル品はハンモック。サイトでも使っている人をちらほら見かけました

レンタル品や物販も充実していて、手ぶらで来ても楽しめるほど!

さらに「100円モーニングサービス」や「ハンバーガー作り」のイベントを利用すれば、朝ごはんと昼ごはんを用意する必要はなし(※週末、連休中のみ開催)。「PIZZA HOUSE」や「じゃぶじゃぶ池前カフェ」で飲食すれば、夜ご飯すら用意しなくていいかもしれません。

キャンプ道具を持参する場合も、公式HPの各宿泊施設ページに、それぞれの「必要な持ち物リスト」が記載されているので安心。

まとめ:キャンプのハードルがグッと下がる!

不便さを楽しむのがキャンプの醍醐味のひとつではありますが、もっと気軽に自然を楽しみたいと思っている人にとってはキャンプのハードルをグッと下げてくれるキャンプ場の存在はやっぱり嬉しい。

特に、ただでさえ荷物が多くハプニングがつきもののファミリーキャンプの場合は、アクセスがよく設備も充実したキャンプ場だと心強いですよね。

夫婦やカップル、友人同士で来る場合は、予約の取りやすい平日もおすすめです(大人のみの場合は2名までとなっています)。

2023年10月6日〜10月31日には、「キャンプ・アンド・キャビンズ」名物のハロウィンイベントも開催予定。

11月以降の予約開始日は、9月22日現在未定。気になる人は公式の最新情報をチェックしてみてくださいね!

「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」概要

【所在地】
山梨県南都留郡山中湖村山中 287-1
山中湖インターから車で約10分 (※新宿より約 1 時間 30 分)
高速バス「山中局入口」より徒歩で14分 (※新宿より約 2 時間 15 分)

【利用料金】
テントサイト:5,000円(税込)~/区画(1家族)
キャビン(建物棟):16,000円(税込)~/区画(1家族)
※区画の種類や、人数、シーズンにより、価格が変動します。

公式 HP

取材日:2023年9月15日(金)

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RSS情報:https://www.roomie.jp/2023/09/1066153/