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ルームスタイリストが暮らすのは、変わった間取りの賃貸1LDK(福井県福井市)|みんなの部屋

2022/11/05 14:00 投稿

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Photographed by tsubottlee

ROOMIEでショート動画はじめました!

福井県は、海と山に挟まれ、近隣県へも移動しやすい福井市。メインの福井駅から車で10分ほど、バスや電車など交通の便もいい住宅街に、山形さんご夫婦の住まいはありました。

お名前(職業):山形奈都子さん(ルームスタイリスト)、ご主人※取材時はご不在
場所:福井県福井市
広さ:1LDK / 48㎡
住宅の形態:築35年 賃貸マンション
間取り図:

編集部作成

 

住宅営業やインテリアショップの販売などでお部屋に深く関わりながら、今ではルームスタイリストとしてフリーで活動されている山形奈都子さん。

ご夫婦でこだわって選んだのは、賃貸ではあまり見ない、変わった間取りの住まいでした。

必要なものだけを吟味し、模様替えを繰り返しながらベストな状態へ辿りついたお部屋づくりについて、お話を伺いました。

■目次
1. この部屋に決めた理由
2. お気に入りの場所
3. お気に入りのアイテム
4. 残念なところ
5. 暮らしのアイデア
6. これからの暮らし

この部屋に決めた理由

暮らしに合った広さと変わった間取り

ご実家のある大阪から、ご主人の出身地である福井県へ移り住むことになった奈都子さん。その最初の住まいは、県内では珍しい、書斎のある61㎡の広々とした賃貸のお部屋だったのだそう。

「これまで住んだことのない福井県に住んでもいいかなと思えたのは、広くて居心地のいい前の住まいがあったからでした。

ただ住みはじめてしばらく経ってから、私の仕事がフリーランスに変わったことをきっかけに、住まいが夫婦2人にとって少し広すぎると感じるようになったんです」

改めて住まいを探しはじめた山形さんご夫婦ですが、なかなかいい物件が見つからなかったのだそう。

「福井では持ち家率が高く、賃貸は単身向けのシンプルな間取りのものが多くて……。変わった間取りが好みの私たちにとって、最初は納得のいく物件がなかなか見つからなかったんです」

「行き詰まっていた中で主人がネットで見つけてきてくれたのが、リビングと寝室を隔てる斜め壁が印象的な現在の住まいでした。大きすぎず、小さすぎずの適量なウォークインクローゼットに、シングルベッドを2台置ける空間があることも後押しになりましたね」

お気に入りの場所

試行錯誤を繰り返して辿り着いたダイニング

奈都子さんの仕事場でもあるダイニングスペースは、模様替えを繰り返す中で辿りついたベストなスタイル。

「部屋に入ってまず初めに見える空間で、憧れだったARTEKのダイニングテーブルにルイスポールセンの照明の組み合わせを取り入れました。帰宅してお気に入りが見えると、とても幸せな気分になります。

テーブルは長年使っていた別のものを引っ越しでメルカリに出した時に、たまたま同じくメルカリに売り出されたのを発見して購入できたんです」

「インテリアが日焼けしてしまうことや、生活動線を考えるなかで大きな模様替えを4回ほど繰り返して。その結果、ダイニングテーブルはキッチンからだんだん離れていきました。レイアウトはしばらくこれで落ち着きそうです(笑)」

使用頻度の高い小物たちは、散らかって見えないよう視線を落とした場所に収納。二面採光で日当たりもいい室内で、仕事も捗りそうですね。

リビングダイニングと寝室を隔てる斜め壁

入居の決め手でもあった特徴的な壁面は、和室だったスペースがリノベーションされたことから生まれたもの。2種類の壁紙によって、インパクトのあるスペースになっていました。

「主人がこの物件でイチ押しだったポイントです。間取りがカクカクしていると、いかにも“部屋”って感じが出てしまうのですが、この斜め壁の空間が続いていくような感じが独特で、私も気に入ってますね」

扉を開けると、そこは広い寝室になっていました。

元々リビングに置いていたテレビボードなども移動させて部屋のものの数を調整しつつ、仕事とのオンオフも切り替えられるように。

斜めの壁に並行して、タイルカーペットがカットされているのも、こだわりのポイント。

リビングにあるもう一つの扉を開くと、そこにあったのは寝室とも繋がっているウォークインクローゼットでした。

「帰宅して洗面台で手を洗った後に、クローゼットで服を着替え、寝室でアクセサリーを外してからリビングに入るという動線がイメージできました。見た目だけでなく、自分たちの生活にも合っていてより好きだと思えるポイントですね」

窓からの風が心地よいソファスペース

季節の変わり目とともにレイアウトを変えて、居心地のいいスペースになったというのがソファスペース。ソファは奈都子さんが大阪にいた頃に勤めていたACTUSで購入された、思い出のインテリアの1つです。

「ソファの座り心地はもちろん、生地も脚も夫婦で選んだため、愛着がありますね。180cmと大きさもあるので、引っ越しの度に新居に入るかどうかヒヤヒヤしながら使い続けています」

「夏の陽射しが落ち着いてきた頃から、ソファの位置を腰高窓のそばに移しました。窓を開けると気持ちのいい風が入ってくるので、ソファで読書したり、お昼寝をしたり。本当にリラックスできる空間です」

お気に入りのアイテム

奈都子さんをイメージしてプレゼントされたラグ

キッチンスペースでアートのように飾られていたのが、一点モノのトライバルラグ。同僚の方から送別の品としてプレゼントされたものなのだそう。

「トライバルラグは大好きでいくつか集めているのですが、これは一緒に働いていたスタッフたちから個性的な色合いやデザインが私らしいとプレゼントされたもので、特に大切な1枚です。絵のように壁にかけることも多く、見る度に思い出も蘇ってきますね」

ラグは他にもいろいろな場所で使われています。

そのどれもが一目惚れとのことで、それぞれとの思い出をスラスラと話す姿に、愛がひしひしと伝わってきました。

シルエットが美しいキャンドルホルダー

灯りを付けずともシルエットから美しかったのがICHENDORF MILANOの「ティーライト キャンドルホルダー」。何度も目にして心が揺れていたアイテムだそう。

「主人の実家へ行く際によく足を運んでいたお店で、ずっと欲しいと思っていたキャンドルホルダーでした」

「ついに購入しようと決心してお店を訪れた時、店頭からなくなってしまっていて焦りましたが、お店の方が展示品だったものを奥から出してきてくださって。ガラスの雰囲気も理想どおりだったので、すぐに購入させてもらいました」

購入後、持ち帰ってすぐにご主人とベランダで火を眺めて過ごしたそう。光の出方がとにかく美しく、心落ち着くインテリアとなっていました。

1日中使っているポータブルスピーカー

窓際で存在感を示していたのが、デンマークのデザイナー Cecilie ManzのデザインしたポータブルスピーカーBANG&OLUFSEN「BEOPLAY P6」

真っ黒なシルエットについたレザーのストラップも格好よく、思わず見入ってしまいます。

「お洒落なスピーカーを探していた頃、たまたまいただいたことをきっかけに使いはじめ、その音質のよさに驚きました。音楽やラジオを楽しむのにとても重宝しています。

マイクにもなるため、離れて暮らす家族とのオンライン通話を楽しんだり、夜はプロジェクターと連携させて映画を楽しんだりと、さまざまなシーンで活躍中です」

残念なところ

キッチンの狭さ

住まいをコンパクトにした弊害として気になるというのが、キッチンの狭さ。

1つ前の住まいはアイランドキッチンで、IHが3口ついていたとのことですが、今回はずっとコンパクトになってしまったのだそう。

「前は3人並んで作業できるくらいの幅があったので、その点ではグッと狭くなってしまいました。ただ制限が生まれたことで逆に効率もよくなったと感じています。コンロも口数が少なくなった分、短い時間でできることや順序を考えることが増えましたね。

キッチン周りで使うものも見直すことができ、調理器具も必要な分だけ置くようになりました」

調理器具と対照的にどうしても増えてしまうという器は、無印の「ステンレスユニットシェルフ」に収納。

壁付けにしていたラックをキッチン前に移動させることで、でき上がった料理を置いたり、ご主人が晩ご飯を待つ際の休憩スペースになったりと、使い勝手がよくなったそうです。

こちらもおすすめ:【無印良品 公式】ステンレスユニットシェルフ・ステンレス棚セット・小 幅58×奥行41×高さ83cm 15,900 楽天市場で見てみる

!function(t,e){if(!t.getElementById(e)){var n=t.createElement("script");n.id=e,n.src="https://araklet.mediagene.co.jp/resource/araklet.js",t.body.appendChild(n)}}(document,"loadAraklet") 老朽化した箇所が心配

天井高を上げるため躯体表しにリノベーションされたお部屋ですが、天井には気になるところも多いのだそう。

「外壁に近い箇所や上の階も使っている配管からは水漏れが複数回起こっており、これまで住んできた賃貸にはなかった経験をたくさんしています。

修理業者の方が毎回しっかり直してくれるので助かっていますが、天井のひび割れなど、目に見える範囲でも心配事が多いですね」

暮らしのアイデア

​​ベーシックカラーの大きな家具に色柄物を足していく

ルームスタイリストというお仕事柄もあり、やっぱり気になるのがお部屋のコーディネート。住まいのカラーバランスはどのように考えているのでしょうか。

「どの家具も一度に揃えたわけではなく、自分たちの『好き』という直感で迎え入れています。ただ、大きな家具はベーシックな色のものにして、長く飽きずに使い続けられるようにしています」

お気に入りのソファはグレー、ダイニングテーブルの天板は黒と、どんなお部屋になっても合わせやすいのがいいところ。

「カラフルな色柄ものはその時々の気分で足したり引いたりします。色モノが多くなってもまとまりをよくするためにブラックのアイテムを加え、メリハリが出るようにコーディネートしていますね」

“​​好き”の変化に合わせて借りる、譲る

今回の住まいへ引っ越す際、13㎡ほど狭くなるお部屋に合わせて、それまで使っていたものを手放さなければならなかった山形さんご夫婦。売ったり、捨てたりではない手放し方をする中で気づいたことがあったといいます。

「これまでは住まいが広くなるのに合わせてものが増えていったのですが、初めて手離す機会を迎えた時に、椅子やアウトドア用品など、これまでなんとなく持っていたものについて考えるようになりました。

毎日は使わないテントなどのアウトドア用品は必要な時にレンタルすることで潔く手放し、使うスペースの無くなったインテリアは家族や友人に譲りました。自分たちの『好き』が変化した場合に、使わず持ち続けるくらいであれば、本当に必要としている方に使ってもらうほうが物にとってもいいと思っています」

これまでに譲ったものは「PH5」の照明や土鍋、ダクトレールなど……。別の場所で活躍しているものは多数あるそう。

大切にしてきたものほど手離す時に名残惜しくなってしまうものですが、必要とされている場所で使い続けてもらえるのであれば、気持ちよく手放せますね。

これからの暮らし

DIYをしながら今の住まいをより楽しむ

暮らしに必要なものは一通り揃っているお部屋で、これから楽しみたいというのがDIY。

「今の家を楽しみ尽くしたいので、賃貸でできる限りのDIYをしながら、気になるところは自分の手でよくしていきたいです。洗面台やキッチンの取手や玄関周りなど、自分でできることに挑戦してみたいですね」

「あとはバルコニーでお酒を飲むのも好きなので、屋外用の植物を増やし、室内外の境界線を緩やかにすることでくつろげる場所を増やせたらと思います」

便利もいいけど、少し不便なくらいのほうが暮らしを工夫する楽しみもあると話す奈都子さん。

「DIYで少しずつできることが増えたら、中古の戸建てを購入してDIYしながら住むのもいいね、と夫婦で話すようになりました。その時々の好みやライフスタイルに合わせて、心地よい住まいやインテリアを考えていけたらなと思います」

アウトドアやお酒を楽しみに外に出るのも好きだけど、今のお部屋での時間がより好きになったと話される姿に、暮らしを考えることが本当に好きなんだと改めて感じました。ご自身のスキルや暮らしの楽しみ方も、まだまだ広がっていきそうです。

モノが多くても散らからない部屋づくりのポイントとは?

築35年の賃貸を暮らしに合わせてDIY。

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