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埼玉県は、都内にもアクセスしやすく、公園なども多いことからファミリー層に人気のさいたま市。最寄り駅から徒歩10分ほどの住宅街に、井田さん一家の住まいはありました。
お名前(職業):井田さん(主婦)、ご主人(スタイリスト)、お子さん場所:埼玉県さいたま市
広さ:3K / 60㎡
家賃:75,000円
築年数:築35年 マンション
間取り図:
編集部作成
海外生活からの帰国後、ご主人のお仕事とお子さんとの初めての暮らしのために選んだのは、広く、どこか懐かしさを感じる住まい。
気になる部分は自ら手を動かして改善し、家族の成長と合わせて進化を続けるお部屋について、お話を伺ってきました。
■目次1. この部屋に決めた理由
2. お気に入りの場所
3. お気に入りのアイテム
4. 残念なところ
5. 暮らしのアイデア
6. これからの暮らし
この部屋に決めた理由
たくさんの衣類が収納でき、どこか懐かしい空間イギリスのワーキングホリデーから帰国したご夫妻が、地元・埼玉で探されたのは、安くて広い住まい。
「海外から帰国した当時は貯金も少なくなっていて。そんな中でも主人がスタイリストの仕事を、私も洋服に関わる仕事をしていたため、洋服用の部屋を一部屋設ける必要があったんです」
「当初は60㎡以上で探していたのですが、予算も踏まえると物件は限られていました。
現在の住まいは面積の割に相場より安く、利便性のある立地であったこと。築年数は古かったのですが、なんだか懐かしく居心地がよく感じて決めました」
お気に入りの場所
DIYで使いやすくしたキッチン毎日使うキッチンは井田さんが施したたくさんのDIYによって、その見た目や機能性が高められています。
「キッチンは、もともとついていた淡い緑のタイルがレトロで可愛くてお気に入りでした。主人や息子のことを気にせず1番自由にできるスペースとして、自分の部屋のように過ごしています」
「出産を機に家にいる時間が増え、お部屋について考える時間も増えました。これまで生活に追われて気にもかけていなかった部分が、デザインや利便性の面で気になるようになり、手をかけるようになりましたね」
使いやすく、温かみのあるスペースになったと話す食器棚は、元あったステンレスの収納棚に木の板を足してDIYしたもの。
吊り戸棚の扉は、白のシートでシンプルなデザインに変更。
キャビネットの取手も取り外し、IKEAで購入した半円形の取手「ベグリパ」に変更。
持ち手が大きくなり、開閉がより簡単になったそう。
キッチン横の収納棚も、スペース全体の色合いを意識して塗装。
足元のゴミ箱にはキャスター付きの台座をつけて移動がしやすいように。
ひと工夫のDIYで、お気に入りの空間がより便利に、愛着の深まるものになっていました。
草花で溢れるベランダお部屋の中からもたくさんの草花が見てとれるベランダは、暮らしを豊かにする大切なスペースになっています。
「花が好きな母親が昔から実家でたくさん育てていたことに加え、外国で暮らしていたときに日々の生活を豊かにするために、お花を買って楽しむ習慣がつきました」
「季節に合わせて花を植えたり、音楽をかけながら息子と水遊びしたり。窓からグリーンが見えると癒されます」
撮影中もお子さんと、お庭の植物やそこに現れる昆虫の話に花を咲かせていた井田さん。
植物の存在が、住まいの景色はもちろん、家族の心も豊かにしているようです。
お気に入りのアイテム
フリマサイトで手に入れたたんすリビングスペースでも特に存在感のあるたんすは、井田さんがお子さんとの暮らしを考える中で出会った大切な家具。
「息子が産まれてから、本や小物などを片付けていないと全部触ったり、食べられたりするのが悩みで収納を探していました。そんなときにジモティーで出会ったのがこのたんすです。
実物を見ても虫食いなどなく大切に使われてきたのが分かる状態で、貫禄のある古い桐だんすの佇まいがリビングの顔になってます」
タンスの中身は小物からDIYのための工具など、幅広く収納されていました。
「子どもがまだ小さいので、触って欲しくないものが収納されています。引き出しの多さも、機能性も十分でした」
小さな子どもがいても安心の扇風機小さいお子さんがいると、手に届く範囲のものも気になってしまうところ。電化製品ならなおさらです。
井田さんが家族のことを考えて選ばれたトヨトミの扇風機は、そうした不安を解消してくれるアイテムになっています。
「子どもが触ると自動的に停止する機能がついていて、とても重宝しています。デザイン面でもネイビーという色味が最近の扇風機には珍しくて、レトロな色合いとしてわが家にも馴染んでくれているので気に入っていますね」
残念なところ
モルタルでグレーの天井住まいの気になる部分に手を加えることで、住み心地のいいお部屋をつくられている井田さん。
フローリングや畳は住まい全体に同じフロアシートを使って統一させている一方で、どうしても手が付けられないと話すのが天井スペース。
「昔の建物なので、モルタルのままで色がグレーなところが気になっています。天井の色が真っ白だったらもう少し部屋が明るく感じられたのに、と思いますが、さすがに天井に手を加えることはできず割り切っています」
暮らしのアイデア
できることから自分らしさをつくり出す家族も増え、変化する暮らしの中にはどうしても不具合が生まれてしまうもの。井田さんはそうした問題に対して、新しいものを購入して解決するのではなく、既にあるものやできることから取り組まれています。
「暮らしの中で気になる場所が出たときは、すぐにアイテムを揃えるのではなく、今あるものに自分で何か手を加えることでどうにかできないかを考えるようにしています」
「例えば気になった畳スペースはフローリングと同様のフロアシートを貼って空間に統一感を出してみたり……」
「収納が足りないと思ったら自分でマガジンラックを付けてみたりと、賃貸でも自分の好みに近づくような工夫を心がけています」
住まいに取り入れるものも、新しいものではなく古い味のあるものを。
「新品のものだと新しすぎて浮いちゃうんです。そのためリサイクルショップやジモティーなどのフリマアプリで、レトロなものや歴史を感じるものを探して住まいに取り入れるようにしています」
「住まいはベースの設備より、暮らしながら生活に合わせて工夫し続けることが大切なのかなと、ここに住んで思うようになりました。特にテーマは決めず、自分らしさを考えることで住まい全体も自然と自分たちらしくなってきたなと最近感じます」
クリエイターのアトリエに魅力を感じると話す井田さん。そんな井田さんの住まいもまた、ご家族らしさが詰まったアトリエのような空間になっていました。
これからの暮らし
家族が落ち着いて暮らせる部屋づくり今はお子さんとの生活を第一にお部屋づくりをされている井田さん。今後はお子さんの成長とともに新居も考えたいのだそう。
「これから息子が成長したら、子ども部屋が欲しいなと考えています。今の住まいだと部屋数が足りないため、少し中心地から離れてもう1部屋分広い家や一軒家に出会えたらなと、日々ネットでも検索中です」
「家族との暮らしから分かったこともたくさんあったので、どんな住まいになっても自分らしさを大切に、家族全員が落ち着いて過ごせる空間づくりをこれからも叶えていきたいと思います」
自分たちらしい暮らしを、もの選びはもちろん、自ら手を動かしてつくり上げられている井田さん。
試行錯誤を繰り返された先のお部屋はどんなものになっているのか。家族の未来とともにたくさんの可能性が広がっています。
3人兄弟との賑やか団地暮らし。
築50年賃貸一軒家の2人暮らし。
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