Photographed by tsubottlee 青森県は東部、漁業や航空関連の事業が盛んな三沢市。最寄りの駅から車で走ること10分ほど、海岸にも近い閑静な住宅街に、今回ご紹介するくまさんご夫婦の住まいはありました。
お名前(職業):くまさん(フライトディスパッチャー)、ご主人(航空整備士)場所:青森県三沢市
広さ:124㎡(延床)/3LDK
住宅の形態:築3ヶ月 戸建て
間取り図:
編集部作成
くまさんの地元で建てられたのは、外観がまるで美術館のような平家の住まい。
つくってみたい空間がたくさんあったというご夫妻と、その思いに応えるようにたくさんの提案をしてくれたという建築士さんが一緒になってつくり上げられたお家について、お話を伺ってきました。
■目次1. この部屋に決めた理由
2. お気に入りの場所
3. お気に入りのアイテム
4. 暮らしのアイデア
5. これからの暮らし
この住まいに決めた理由
ゆかりある土地と建築士さんとの出会い理想の空間も明確になってきた中で進めた住まいづくりは、くまさんのご実家にも近い土地が見つかったところからスタート。ただそこから、どこの会社や建築士さんに相談するかが決まるまでに時間がかかったそう。
「当初、大手のハウスメーカーで建築を考えていましたが、注文住宅だとしても決められた間取りや提携しているメーカーの設備の使用などのルールがあり、なかなか理想のお家づくりは叶いませんでした」(ご主人)
「そこでたくさんの雑誌を読み漁り、見つけたのがWakk’s Architectsさん。まずは試しに話だけでも聞きにいこうと足を運んだところ、建築士さんがすごくいい方で、私たちの話も積極的に聞いてくださり、そのままお願いすることにしました」(くまさん)
建築士さんはご夫婦の話を第一に、SNSなども駆使してたくさんの選択肢を出してくれたとのことで、まさに共同作業で現在の住まいが建てられていました。
お気に入りの場所
お店のようなウォークインクローゼット玄関から入ってすぐの場所にあるウォークインクローゼットには、生活感を感じさせないお店のような空間が広がっています。
「家に帰ってきてすぐ部屋着に着替えたいので、玄関に入ってすぐの場所に設置しました」(くまさん)
季節に合わせて寝室の衣類収納と入れ替えることで、必要な分だけ表に出るよう使い分けがされています。
「お洋服もインテリアの一部のように考えていて、オープンな収納なのでごちゃごちゃしないように気をつけています。服の色味も意識して、収納時は濃い服から薄い服へとグラデーションになるように配置していますね」(くまさん)
ウォークインクローゼットと廊下の仕切りになっている壁は、収納棚としても使えるように設計。
「廊下の収納も身支度スペースとして備えており、腕時計やアクセサリー、車のキーなどを置いて着替えたらすぐ身につけられるようにしました。利便性はもちろん、お店のような見た目にできて、本当に気に入っています」(くまさん)
念願だったブラックのキッチン住まいの中心にあるキッチンには、ブラックを採用。木の多い柔らかな雰囲気の住まいとは対照的に、引き締まったクールな内装が印象的です。
こちらはくまさんの強い要望あってのものなのだそう。
「広いLDKで仕切りを設けず、あえてリビングの色味とは対照的に、黒やグレー、ステンレスの洗練された“無機質なキッチン”に仕上げてもらいました。
天井もキッチンとリビングとで違いがあるものにしてもらい、空間の雰囲気の変化によってキッチンとリビングの境界線をつくり出しています」(くまさん)
「建築士さんも我々もどんな空間になるのか、でき上がるまではドキドキしていましたが、結果的にはメリハリのついたいい空間になったと思います」(ご主人)
見た目だけでなく、ekrea Partsのオーダーキッチンは収納も多くとても使い勝手がいいのだそう。
「背面収納は扉で隠すことも、オープンにすることもできます。収納には無印のステンレスラックが見た目もサイズもぴったりで使っているのですが、扉は地震対策にもなっていいですね」(くまさん)
ラック最下部の棚には、ご主人がDIYでつくられたキャスター付きのワゴンも。出し入れも自由自在になっていて、使い勝手がよさそうです。
また、調理で出たゴミをすぐに捨てられるよう、手を使わずに開けるSOLOWのゴミ箱が使われていました。
見た目はもちろん、機能性も考えられたキッチンは居心地もよさそうですね。
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広く取られたLDKの中で、段を設けてつくられているのがリビング。当初平坦だった設計から、建築士さんの提案を経て変えられたのだそう。
「リビングを下げて、そこに床暖房を付けたらいいのではという提案でつくられたスペースです。不安もありましたが、他の住まいでも見たことがなく、面白そうだったので採用させてもらいました。
結果的には下げることでソファに人が座っていてもダイニングからテレビが見やすく、正解でしたね」(ご主人)
「平家の住まいに階段があるのも気に入っています。読書が趣味で、読み終えたら読書ノートをつけているので、大きな本棚と一体でワークスペースがあるのもすごく理想的でした」(くまさん)
リビング横には大きな窓があり、光もたくさん降り注ぐ空間に。「ついつい素足で入ってしまうんです」とご主人が話されるように、自然とくつろげる空間でした。
ホテルをイメージしてつくった寝室広々とした寝室にベッドフレームはなく、小上がりにマットレスを置くスタイル。これはご夫婦が旅行先で憧れたベッドルームをイメージしてつくられたものでした。
「星野リゾートに宿泊した際に、小上がりスペースの上にマットレスが置かれてベッドのようになっているのを見て、夫が『うちもこういう風にしようよ』と提案してくれて、建築士さんにお願いしました」(くまさん)
ヘッドボードには照明のスイッチや充電ポートが完備。コードも見えない設計になっており、本当にホテルのようです。
「換気システムを小上がり部分に取り付けてもらって、湿気対策もできるようにしています。現在はダブルサイズのマットレスを一つ置いていますが、建築士さんの計らいでシングルサイズがもう一つ置ける広さにしてあり、将来的に家族が増えても一緒に寝ることができます」(ご主人)
お気に入りのアイテム
トイレでうっとりしてしまうバブルランプ居室と異なる雰囲気に思わず驚かされたのが、トイレスペース。モールテックスでつくられたグレーの壁を中心に、オシャレなカフェのような空間になっています。
その中で電源を付けずとも美しく輝いていたのが、LANDのバブルランプ。
「はじめて目にした時から、絶対に買う!と決めていました。とても可愛らしいフォルムで、トイレに入るとうっとりします」(くまさん)
念願だったボルダリングウォール玄関近くに置かれていたボルダリングウォールは、ご主人が絶対に住まいに置きたかったというもの。青のホールドはSATELLITEで購入し、ボードは家を建てる際大工さんにつくってもらい、色はご主人自ら塗ったのだそう。
「アプリを使って、登る順序の課題を世界中の人と共有できるプライベートボルダリングウォールです。ずっと憧れだったので、新築に合わせて購入しました。見た目もカッコイイので気に入っています」(ご主人)
実際に取り組む様子を見せてもらったのですが、これはかなりの力を使いそう。
「私も一度試させてもらったのですが、全然登れませんでした。休日には主人の職場の友人が家に遊びに来ては一緒に取り組んでいますね」(くまさん)
モールテックスのダイニングテーブルキッチンの雰囲気にピッタリだったのが、モールテックスのダイニングテーブル。
「無機質なキッチンにぴったりで、とても気に入っています。リビングから見上げる目線に合わせて、天板の表面だけでなく、全面にモールテックスを使ってもらえたのもよかったです」(くまさん)
こちらも当初は予定していなかったところから、建築士さんの提案で「洗面台やトイレの壁面と合わせて、せっかくなのでテーブルもつくりましょう」という話を受けてのものでした。洗面台も同じく、洗練された雰囲気でかっこいいなぁ。
素材とデザインがイメージピッタリだったソファ