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思い出の品も居場所をつくる。収納の工夫が光る26.5㎡の一人暮らし(秋田県大館市)|みんなの部屋

2022/06/18 14:00 投稿

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Photographed by tsubottlee 秋田県は北部、青森県に隣接する大館市。海外でも人気の秋田犬や工芸品の曲げわっぱも有名な、中心街にもアクセスのいいエリアに、今回ご紹介するO_MAさんの住まいはありました。

お名前(職業):O_MAさん(アパレル業)
場所:秋田県大館市
広さ:26.5㎡/1K
住宅の形態:築12年 アパート
間取り図:

編集部作成

お仕事の関係で県内の別の市から大館市に引っ越したO_MAさん。2部屋目となる現在の住まいは、コンパクトなワンルームです。

そこには、ファッションや料理への関心も強いO_MAさんが厳選したものと、暮らしの中で集められた大切な思い出が詰まっていました。

■目次
1. この部屋に決めた理由
2. 残念なところ
3. お気に入りの場所
4. お気に入りのアイテム
5. 暮らしのアイデア
6. これからの暮らし

この部屋に決めた理由

親切な人たちとの繋がりある住まい

1つ前の住まいで湿気に悩まされていたというO_MAさん。引越しを決意し、「大館は人が魅力なんです!」という言葉を体現するかのような出会いから、今の住まいを決められていました。

「前の住まいと変わらず、会社に近い場所でありながら路地裏にあるような静かな環境。

リノベーション物件で室内も納得のいくものだったので即決しました。大家さんのお人柄もすごくよくて決めてよかったです」

残念なところ

お部屋の暗さ

前回の住まいと比較すると住環境は快適になったものの、暮らす上でどうしても気になるというのがお部屋の暗さ。

「リビングは時間帯によってちゃんと日が入るのですが、窓のないキッチンは朝から暗くて、次引っ越せるとなったら確認したいポイントですね」

お気に入りの場所

雑貨屋さんのようなディスプレイスペース

お部屋の中でどっしりとした存在感を放つワゴン。

小物を飾れるスペースを探していた時に、秋田市内の行きつけのお店で好みにぴったりのものを見つけられたのだそう。

「ディスプレイスペースが欲しいと思っていた時に、行きつけのお店で偶然見つけたのがこのワゴンでした。本屋さんにありそうだなぁと思ったのと同時に、これをディスプレイで使う人はいないんじゃないかと思い、即決しましたね」

「ワゴンにはその時々で、いただいたものや大切にしたいと思ったものをまず飾るようにしています。最近でいうと描いてもらった似顔絵やいただいたキャンドルなどを並べていますね」

雑貨屋さんのように並べられたディスプレイは、心を落ち着かせてくれる憩いの空間。仕事などから家に帰ってきたときに、目に入るとホッとするのだそう。

飾るための場所として役割が決まっていることで、模様替えをする時にも考えやすそうです。

グリーンのタイルが可愛いキッチン

お弁当やパンなど料理が好きで、キッチンを使う機会も多いO_MAさん。日々使うキッチンも、使いやすさと居心地のよさを意識したスペースになっていました。

「スペースが限られているからこそ、ものを増やしすぎないようにしていて、表に出すカップはお客さん用も含めた5つまで、食器も割れたときに何を買うかを考えるようにしています」

「グリーンのタイルが可愛くて気に入っています。日々使うからこそ色味は意識していて、ステンレスとガラスの素材でシンプルなデザインのものと、色は黒、木の色のみにし、統一感を出しています」

料理が好きだとついつい器や調理機材も多く買ってしまいそうですが、こうしたルールを設けることで、スッキリした空間を維持することに繋がっているんですね。

落ち着くものを集めたベッドサイド

今まさにお気に入りのスペースをつくっている最中だというのが、ベッドスペース。真っ白な壁に、好きなデザインのポストカードや写真が並んでいました。

「写真がすごく好きで、撮ることはもちろん、見るのも好きなんです。ベッドサイドには最近、SNSで好きな方に写真を印刷して送ってもらったものを飾っています。見るだけで吸い込まれてしまいそうな世界観がとてもいいですね」

額縁に入れるような、大きな写真も今後飾れたらと準備を進められていたO_MAさん。白壁とシックな色合いのお部屋だからこそ、写真の色合いがよりお部屋に存在感を出してくれそうです。

お気に入りのアイテム

背景としても絵になるスツール

Instagramでもお馴染み“顔弁”シリーズなどで背景としても使われているスツールは、お部屋の中でも存在感あるアイテムの1つ。

お気に入りのお店であるbrank+で購入されたもの。

「ずっと私の生活のそばにいてくれているスツールです。味があって、これに乗せるだけでグッと雰囲気が出る感じがします。お店も素敵で、人に贈り物をするときなどはよく利用させてもらっています」

小さい頃から親しんだ花と器

お母さまの趣味で小さな頃から暮らしの傍にあったという、ドライフラワーと料理を彩る器たち。

「母の趣味で実家がお店のように飾られていたこともあり、私もドライフラワーが大好きです。生花も時間ができた時には買って楽しむのですが、ドライフラワーの方がどこか心落ち着く感じがして好きですね」

「料理関係の仕事に携わっていた母の影響もあり、器もずっと好きでした。今の住まいでも母が使っていたものをいくつか持ってきて使っています」

大好きな海で拾ったものたち

「海が好きすぎて、夏の休日はほぼ海で過ごしています」と話すO_MAさん。お部屋にもそうした海好きから繋がったお気に入りのアイテムがありました。

「昔から集めているのはシーグラスです。毎年少しずつ集めては瓶に入れ、飾って見ては楽しんでいます」

流木もまたお気に入りの1つ。ディスプレイしているだけでなく、意外な楽しみ方がありました。

「流木に香水を吹きかけてリードディフューザーのように使っています。ゆっくりと香りが部屋に広がってくれてとてもいいですよ」

思い出のものって意識しないと、お部屋にあるのが当たり前になって、スペースを取ってしまうだけのものになってしまいがち。こうして実用性も兼ね備えた使い方ができると、毎日触れる機会が自然とできて、より大切なものになりそうですね。

暮らしのアイデア

​​使うものだけを選び、収納をつくる

コンパクトにまとまった住空間の中でもごちゃつかずにスッキリ片付いている部屋づくりには、モノ選びと収納づくりの工夫がありました。

「収納が限られている中で、実家の自室を上手く使わせてもらっています。服が好きで数も多いため、季節の変わり目に実家と今の住まいの服を入れ替えて、収納に無理のない範囲で楽しめるようにしていますね」

キッチンなど、使うものに対して空間が限られている部分では、自ら収納を作成して追加。突っ張り棒とS字フックで使い勝手のいい収納スペースが生まれていました。

「自分で収納を追加するときは、原状回復がすぐにできる範囲で行うようにしています。仕事の都合で引っ越しの可能性もあるので、いつ引っ越してもいいような、引っ越し先でもそのまま使えるような気軽さを意識して考えていますね」

これからの暮らし

大好きな海の近くでの住まいづくり

今の住まいは、仕事のための住まいとして割り切って暮らしているO_MAさん。コツコツ貯金をしながら、将来は大好きな海の近くで暮らす夢がありました。

「今後に向けては、生涯過ごせるような住まいづくりが海の近くでできたらと考えています。そこでは住まいだけでなく、自分のつくった似顔絵弁当やパンなどを振る舞えるようなお店も開きたいんです」

「今の住まいでは置けないような、大きめのインテリアやアウトドアグッズも楽しみながら、のんびりと暮らすのが夢です」

日々の思い出の積み重ねででき上がっているO_MAさんのお部屋。

次の住まいに向けて、使うものは大切なものだけに絞り込みつつ、お弁当やパンのレパートリーをさらに広げた先にどんな住まいと暮らしが待っているのか。大好きな海のように広く深く可能性が広がっています。

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