Text: Meredith Dietz(原文), 遠藤康子(翻訳)
Image: Shutterstock
ライフハッカー[日本版]より転載。
花はいずれ、しおれてしまいます。
けれども、すぐに枯れてしまうわけではありません。
上手に世話をすれば、花の種類にもよりますが、7日間から12日間ほど、もたせることができます。
1. 花がしおれてしまうのはなぜ?
花は、水や栄養が足りていないとしおれてしまいます。そのため、花をもらったらすぐさま、水がたっぷり入った花瓶に挿してあげるのが肝心です(大切な人に花束をプレゼントするときのように、セロファンで包んである場合でもそれは同じです)。
たっぷりと水が入った花瓶に挿したあとでも、茎が乾燥したり、細菌が繁殖したりすると、花がしっかりと水を吸い上げられなくなる可能性があります。
切り花は、水を吸い上げる力がやがて失われ、最終的にはしおれて終わります。
お気づきかと思いますが、まずは花びら、続いて葉の先端、葉全体、そして茎の順でしおれていき、最終的には枯れるわけです。
確かに、枯れるのは避けられません。でも、その日をできるだけ先延ばしにするには、どうしたらいいのでしょうか。
2. 花にとっての適温を心がける
これまでの経験からすると、花が元気よく長もちするのは、暑すぎず寒すぎずという環境です。
花を買ってから家にたどり着くまでのあいだは、直射日光やヒーターの温風が当たる場所に長いあいだ置きっぱなしにしないようにしましょう。
帰宅してから花瓶を用意するまでは、花を冷蔵庫に入れておいてもかまいません。
ただし、庫内の冷風吹き出し口から離れたところに置いてください。
花瓶に入れる水も、熱くも冷たくもない、ぬるめがいいでしょう。
フラワーギフトサイト「Teleflora」のブログによると、たいていの花は、冷たい水よりもぬるめの水のほうを効率的に吸い上げるようです(例外としては、球根花やライラックがあります)。
花を挿した花瓶は、涼しい日陰に飾りましょう。
直射日光が当たる場所や、ヒーターやエアコンの真ん前に置いてはいけません。
3. 切り花の正しい水あげの方法
切り花は、水揚げ時の茎の切り方次第で、長もちすることもあれば、すぐに枯れてしまうこともあります。水揚げに際しては、次のような点に配慮することが重要です。
・それぞれの茎の先端から2.5cm~4cm弱のあたりを切ります。
・5度の角度で切って、茎が吸い上げる水の量が最大になるようにしましょう(参照元はガーデニングサイト「Piedmont Master Gardeners」)。
・よく切れるナイフかハサミを必ず使い、茎をスパっと切り落としましょう。
・2~3日に1回、または水を交換するたびに、茎の切り口を切り戻してください。
・自宅の庭に咲いている花を切り取るときは、涼しい時間帯を選んでください。早朝か夕方がいいでしょう。
また、自分で水揚げをするときは、茎を切ったらすぐに入れられるよう、熱くも冷たくもない水が入った容器を事前に準備しておくのを忘れないでください。
4. 清潔な環境を保つ
花瓶は、花束を入れる前に、きれいかどうかを確認してください。全体をすすぎ洗いして、洗剤が残らないよう注意しましょう。
花瓶に入れた水は、時間が経てば経つほど、細菌が繁殖しやすくなります。
細菌の存在は、花が水を吸うのを妨げます。花瓶の水は頻繁に交換してください。少なくとも、2~3日に1回か、1日おきに替えましょう。
清潔な環境を維持するためには、しおれた花や葉を取り除くことも必要です。
枯れたり乾燥したりしている葉などがないか、毎日チェックしてください。
また、水中の落ち葉なども取り除き、早く枯らしてしまわないよう注意しましょう。
5. 花に栄養を与える
花屋から花を買うと、切り花専用の延命剤が付いてくるはずです。
延命剤には、花をできるだけ長もちさせるための栄養や、pH(水素イオン濃度)を調整する成分が含まれています。
花の延命剤の買い置きがない場合は、「food52」で紹介されているレシピに従って、自分で作りましょう。
約1リットルの水に、小さじ1杯の漂白剤、小さじ1杯の酢、大さじ1杯の砂糖を加えて混ぜたら、完成です。
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この手作りの延命剤は、新しい花を花瓶に挿したばかりのときに、いちばん効果を発揮します。
6. 最後に:バナナは、花の老化を早める
これは本当です。花を生けた花瓶を、フルーツボウルのそばに置かないでください。
ただし、バナナを早く熟させるために生花を買ってきたのであれば、話は別です。でも、花束をできるだけ長もちさせたかったら、花瓶は、果物から離れた場所に飾ってくださいね。
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