そんな清澄白河エリアにお住まいの竜治さんと、華子さん。
名前(職業):大栗竜治さん(会社員)、古賀華子さん(会社員)場所:清澄白河
面積:約55㎡(2DK)
購入予算:4,000〜5,000万円
築年数:47年
間取り図:編集部作成
以前暮らしていた借家だった築100年の古民家を離れ、清澄白河の家を購入したおふたり。
リノベーション会社に工事を依頼しつつ、自分たちでDIYもしたいという希望も叶えた2DKの部屋で暮らしています。
リノベーションのポイントやお部屋づくりの工夫についてお話を伺いに、おふたりの住まいを訪ねました。
■目次1. この部屋に決めた理由
2. お気に入りの場所
3. お気に入りのアイテム
4. 暮らしのアイデア
5. これからの暮らし
この部屋に決めた理由
ここで暮らす前は、千駄木の築100年の古民家を借りて住んでいた竜治さんと華子さん。2年の定期借家だったそうで、契約期限を迎える前に引っ越しを検討し、購入したのがこの家です。
「引っ越し先を探し始めた当初は賃貸に住もうと思っていたんですが、なかなかいい物件がなくて。というのも、千駄木の家は2階建てで広さが78㎡くらいあったんです。広くて人も呼べて、簡単なDIYもできてすごくいい家でした。
次に住む家はそこと同じくらいの家賃で、広さはせめて50㎡くらい欲しいなぁと思っていたんですが、その条件だと家賃がめちゃくちゃ高くて……。リノベーションしたかったので、それだったら買うことも視野に入れようと、選択肢を広げた感じです」(華子さん)
「探し始めてから1ヶ月くらいでSUUMOで見つけたのがこの家なんです。4,000〜5,000万円の予算内でしたし、ローンを組んでも古民家の家賃とあまり変わらないくらいで。
職場までのアクセスもよかったのと、ふたりとも家で仕事をしていても干渉しない間取り、人も呼べる広さがあるところに惹かれて決めました」(竜治さん)
「ここは『リアルキューブ』さんが売主なんです。リノベーション済みの物件を販売していることが多いのですが、ラッキーなことにリノベーション前の物件に出会えて。DIYもしたかったし、自分たちの好みを反映させたいと思っていたので、よかったです」(華子さん)
工事前の間取りは今と違っていて、キッチンと書斎のあるエリアが和室と洋室の2部屋になっていたそう。
購入を決めたのは2021年7月。そこから解体工事が始まります。
「和室とキッチンの区切りをなくして、キッチンをどこに配置するか、照明のレールの色をどうするか、コンセントの位置をどうするか、壁は自分たちで塗りたいので残しておいて欲しいなど……。
建築家やリノベーション会社に勤めている友達にアドバイスをもらいながら、リアルキューブさんに希望を伝え、工事をお願いしました」(華子さん)
そして、4ヶ月後の11月に晴れて入居。現在はDIYを楽しんでいらっしゃるようです。
「リビングの壁は、漆喰もどきの塗料を買って、ヘラで2人で塗ったんですよ! 真ん中から2人で塗り分けたので、よく見ると右と左でタッチが違うのも楽しいです。
書斎の壁も塗ったんですが、そっちはシンプルにしゅっとした感じにしたかったので、ローラーで塗りました。
玄関の棚も自分たちで板を選んで、やすりをかけたりワックスを塗ったりしてDIYしました。そういう楽しみ代が、この家には乗っている感じがします」(華子さん)
お気に入りの場所
余裕を持って仕事ができる書斎兼寝室竜治さんのお気に入りの場所は、大きなデスクのある書斎。ここは寝室と兼用のスペースです。
「コロナ禍になり、家で仕事をするようになってから、大きめのデスクや椅子、ホワイトボードを買って仕事環境を整えました。
特に気に入っているのは、広いデスクです。モニターを2台置いても書類を書く余裕があるんです。
コンセントも椅子も木目調を重視しました。椅子はゲーミングチェアほど本格的でなく、オフィスチェアっぽくなりすぎていないところが気に入っています」(竜治さん)
窓があるので風が抜けるそう。そして、目が疲れるので植物も置いて癒し要素もプラスしていらっしゃいました。
窓際の書斎
リモートワークがメインになった華子さんも、自身の書斎がお気に入りの場所。
キッチン脇のスペースにデスクや本棚などを置いて書斎にしていらっしゃいます。窓際から入る光と風がとても気持ちいい!
「仕事もネット検索もはかどります。リノベーションする前、ここは和室で、床の間っぽくなっていたところがちょっと凹んでいたんです。そこを書斎にしました。
部屋としての書斎はいらないけど、ダイニングテーブルじゃない場所で仕事ができたらいいなぁと思っていたのでぴったりでした。
書斎の中でのお気に入りは、引っ越しを機にIDEEで買った本棚。横から見た時に末広がりになっているシルエットが可愛いです。
「単行本、文庫、マガジンなど、本のサイズに合わせて棚の高さが変えられているので、無駄なく収納できて使いやすいです」(華子さん)
「テーブルは『Niko And』で買って、6年くらい使っています。
前の家では押し入れをアレンジして書斎っぽくしていたのですが、このテーブルだとモニターを置けないので、専用の台をコーナンで買いました。
椅子は仕事するときに脚にコロコロがついている方が便利かなと思ってネットで買いました」(華子さん)
デスクの後ろには、棚として使うのにちょうどいい隙間が。仕切り板を入れて、雑貨や文房具など雑多なものを入れていらっしゃいました。振り向いたらすぐに取り出せて便利そうですね!
ミニ菜園ベランダにはブロッコリーやそら豆、いちご、レモンなどの植物がいっぱい並んでいました。
「最近はじめたばかりなんですけど、毎日大きくなってる感じがして収穫が楽しみです。食べれたらいいなって。
すぐ横にホームセンターの『コーナン』があるので、そこで買っては台車で運んできて使ってます。ちゃんとお世話しないと」(華子さん)
お気に入りのアイテム
書斎のカーペットはなこさんのお気に入りアイテムは、書斎に敷いているカーペット。ここに入るときはスリッパを履き替えるというくらい大切にしていらっしゃいます。
「空間を分けたかったのと、足元が寒かったのでカーペットを探していて、出会ったのがこれです。アフガニスタンあたりで使われていたお祈り用のマットで、青山の『グランピエ』で買いました。60年ものだけど状態がいいんです。
最初は3万円くらいのマットを見ていたんですが、お店の方にこれを出されて、懇切丁寧に説明をされているうちにいつの間にか買ってしまって……」(華子さん)
ちなみにおいくらなんですか?
「14万円でした。かなり奮発したので、この後ずっと納豆ごはんしか食べられないと思いました(笑)」(華子さん)
その思い切り、素敵です! このカーペットのあるなしでお部屋の雰囲気が変わりますし、そのお値段を出すくらいに惚れ込んだということが伝わってきます。
焙煎器竜治さんは大のコーヒー好き。近々お仲間とコーヒーの販売を始められるそう。そんな竜治さんのお気に入りアイテムは、宇宙船のようなデザインの自動焙煎機です。
「もともと手で焙煎していたのですが、大変すぎて焙煎機を買いました。韓国製で、コーヒー豆の他にナッツも焙煎できるんです。
攪拌しながら均一に熱が回る仕組みで、焙煎度合いも調整できます。これもネットで購入しました」(竜治さん)
好きな豆は、エチオピアの豆と、香りのいいガテマラだそうで、生豆は「松屋珈琲」で買っているといいます。
「『松屋珈琲』さんは生豆の卸問屋さんですが、500グラムの小ロットから気軽に買えるのでおすすめです」(竜治さん)
ちなみに、焙煎する頻度は1週間に1回〜2週間に1回程度で、一度に1キロの生豆を焙煎するそう。それでも2人で飲むとあっという間になくなってしまうのだとか。
焙煎機を一度冷ます必要があるので、焙煎する日は午前中から夜までかかるそうです。もうプロの領域ですね!
おばあちゃんの油絵華子さんの書斎の壁に掛けられていた1枚の絵。やわらかいタッチが印象的です。
「これは佐賀に住んでいたおばあちゃんの絵なんです。よく花の絵を描いていた人で、アトリエに行って1枚もらってきました。
子どもの頃は、『おばあちゃん、お花はこうじゃないよ』って指導してたのですが、大人になってこの絵のよさがわかるようになりました」(華子さん)
暮らしのアイデア
ホワイトボードでお互いの予定を情報共有する竜治さんの書斎兼寝室のドアに掛けてある小さなホワイトボードには、おふたりの予定が書かれていました。
「2人ともzoom会議をするので、書斎に入っていいかどうかをこのホワイトボードで確認しています。
これをつける前は、扉に耳をつけて、『これはYouTubeを見てる?』、『会議してる音?』って聞き分けた後に寝室に入っていたんです。逆に、私の書斎で会議をしているときに彼がキッチンのほうに来ると気を遣ってしまうこともありました。
それを回避したくて、ホワイトボードにお互いの予定を書くようになったんです」(華子さん)
リモートワークが主流になった今ならではのアイデアですね。よ〜く見ると、しいたけさんの占い結果も書かれていて、なんだかかわいい。
これからの暮らし
「一通りのものは揃ったので、これからガラッと変えることはないと思います。両親は佐賀と北海道にいて、中長期的には別の場所に住むんだろうなと思っているので、そのときにこの家をどうするかですね」(竜治さん)
「菜園を拡大したいです。家の中で育てるための菜園棚も用意しているので、今後はキノコでも育てようかなと思っています。
植物はもっと増やしたいので、大きな植物がどかーんと1個欲しいんです。もともとミニマリストだった彼に、植物を増やしていいか、今、稟議申請中です」(華子さん)
以前は超がつくほどのミニマリストだったという竜治さんと、物は多いほうだと話す華子さん。
それだけ聞くと「相容れないのでは?」と思ってしまいますが、おふたりのお部屋は驚くほど調和が取れていて、心地よい空気が流れていました。
この家に住み始めて間もないおふたり。家庭菜園や植物などお部屋のことから、ご両親のことまで、ライフステージの大小によって暮らし方が変わっていきそうですね。
Photographed by Kenya Chiba
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