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散らかったら収納を見直す、家具は一気に揃えない…。お店のようなインテリアを維持するコツとは?(徳島市)|みんなの部屋

2022/01/14 07:30 投稿

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徳島県東部に位置する徳島市。メインの徳島駅から1駅ほど電車に揺られた先にある、スーパーや病院も近い利便性の高いエリアに、今回ご紹介する長江さんご夫妻の住まいはありました。

お名前(職業):長江菜緒さん(看護師)、伯晃さん(会社員)
場所:徳島県徳島市
広さ:53㎡/2LDK
家賃:75,000円
築年数:5年
住宅の形態:賃貸マンション
間取り図:

 

現在の部屋は、マンションが建設されるタイミングから住みたいと思っていた念願の物件。

無垢材とコンクリート素材のシックな雰囲気のお部屋には、もの数は決して少なくないのにスッキリとした印象を与える空間づくりの工夫がありました。

収納とインテリアコーディネートの趣向が凝らされたお部屋について、お話を伺いました。

■目次
1. お気に入りの場所
 -すべての着替えが完結する衣装部屋
 -季節によって雰囲気を変えられるリビング
 -自分の時間に集中できるダイニング

2. この部屋に決めた理由

3. 残念なところ

4. お気に入りのアイテム
 -引っ越して最初に買ったチェスカチェア
 -手軽に気分を変えられるASTIER de VILLATTEのお香
 -インテリアにも馴染むアラジンストーブ

5. 暮らしのアイデア
 -籠と布で“見せる”と“隠す”を使い分ける収納
 -サイズをもとに時間をかけて吟味する

6. これからの暮らし




お気に入りの場所

すべての着替えが完結する衣装部屋

前職ではアパレルや化粧品の仕事に関わっていたおふたり。たくさんの衣類や香水などを収納するために、部屋の1つを衣装部屋として活用していました。

「住み始めの頃は、仕事の時間が違うことから私が夜勤で帰ってきても起こすことがないように寝室のクローゼットは使っていませんでした。ただ、ふたりとも衣類が多いこともあり、思い切って丸々一室衣装部屋にすることにしたんです」(菜緒さん)

「服をただ収納するだけではなく、小物や香水、アートなども飾ることで毎日の身支度が楽しくなるよう工夫しています」(菜緒さん)

靴棚に入りきらない靴は、棚と同じ色のボックスに収納。

自由なディスプレイとは対照的に、クローゼットの収納は無印の収納ボックスを使って衣類ごとにきっちり分けて収納していました。

「外出時の準備はすべてここで整うようになっています。1箇所にまとまっていて便利なことはもちろん、お店のような空間で準備できてテンションが上がるところもいいですね」(菜緒さん)

季節によって雰囲気を変えられるリビング

暗い印象になりがちなコンクリート壁でありながら、日当たりのよさとテキスタイルの色合いでリラックスできる空間になっていたリビングスペース。

「コンパクトながら落ち着く空間で気に入っています。ラグやソファカバー、クッションカバーなどのリネン類は季節に合わせて交換し、季節感を感じられるようにしているんです」(菜緒さん)

ソファはIKEAの、カバーが張り替えられるものを採用。夏場は白をベースに、冬場は黒に近いチャコールをベースにラグの色ともリンクさせたコーディネートを楽しんでいました。

「主人が家でくつろぐ場合はこのリビングにいることが多いんです。筋トレをしたり横になったりと、広く使える方が使い勝手がよさそうなのでテーブルなどは置いていません」(菜緒さん)

自分の時間に集中できるダイニング

ご主人にとってのメインスペースがリビングなのに対して、菜緒さんのメインスペースとなっているのがダイニング。食事からリラックスタイムまで、使い勝手のいい空間なのだとか。

「キッチンで好きな珈琲や紅茶を淹れて、インテリア雑誌を読んでいるときが至福の時間です。ダイニングの幅に合わせてオーダーメイドした本棚を置いたことで、いつでも好きな本が手に取れて便利なんです」(菜緒さん)

「リビングとの間の壁がちょうどいい仕切りになっていて、集中できるんですよね。自分も家で仕事をする時は書斎のようなイメージで使っています」(伯晃さん)

この部屋に決めた理由

3年待った一目惚れの住まい

現在の住まいは、マンションが建てられた当初からずっと狙っていた物件。3年待って空きが出たタイミングで即決したのだそう。

「賃貸情報を見るのが好きなのですが、初めてこの部屋を見た時に一目惚れしてしまって。後輩が隣の棟に住んでいたこともあって内装の雰囲気はよく分かっていたので、空きが出たと分かったタイミングですぐに電話をして、一時は内見も無しで即決しようとしたほどでした。コンクリート打ちっぱなしの壁と無垢材の床が気に入っています」(菜緒さん)

残念なところ

収納の少なさ

衣類を中心に物数が多くなってしまいがちだと話すご夫妻にとって、住み始めの頃から悩みの種だったのが収納スペースの少なさでした。

「この部屋唯一の残念ポイントが収納の少なさです。最初は悩みましたがインテリアを好きになったきっかけが収納を考えたことだったこともあり、逆に限られたスペースをどう使うかの方に意識が強くなりましたね」(菜緒さん)

伯晃さんの集めているレコードも十分な収納スペースが取れず、大半はご実家に置いたままなのだそう。

「実家に1,000枚近く預けたままになっています。時代と逆行している趣味なので仕方ないところもありますが、この先住まいが変わったらすべて収納できるようなスペースが欲しいですね」(伯晃さん)

お気に入りのアイテム

引っ越して最初に買ったチェスカチェア

ダイニングで使われていたのが、カンティレバー(片持ち)のフォルムが特徴的なチェスカチェア

「椅子がとても好きで使いたいものがたくさんある中で、スペースも考慮して購入したのがこのチェアです。ラタンとスチールの組み合わせが可愛くて、見ているだけで幸せな気持ちになります」(菜緒さん)
 

「安くない買い物なので今回のタイミングで購入するかは悩みましたが、昔から好きなものはきっとこれからも好きでいられると思い、妥協せずに購入しました。長く愛用して飴色に育てるのが楽しみです」(菜緒さん)

手軽に気分を変えられるASTIER de VILLATTEのお香

香りものが好きだと話すご夫妻の住まいには、たくさんのお香がありました。中でも菜緒さんのオススメはASTIER de VILLATTEのインセンス。パッケージも可愛くて、ディスプレイしても絵になるアイテムです。

「最初はジャケ買いだったこのインセンスは、どのシリーズを使ってもハズレなしです。すべての香りに世界中の地名がついており、香りで世界を旅するというコンセプトも好きですね」(菜緒さん)

「お香はディフューザーより手軽に使えて、一息つきたい時や気分を変えたい時にぴったりですよ」(菜緒さん)

たっぷり入った1ボックスを1シーズンで空にする勢いで使われているとのことで、取材時も部屋の中はリラックスできる香りで満たされていました。自宅でも使ってみようかな。

インテリアにも馴染むアラジンストーブ

黒がベースの冬場のリビングに馴染んでいたのがアラジンストーブ。元々は伯晃さんの仕事先で使われていたのをきっかけに関心を持ったのだそう。

「お店で使っていたものは、ビンテージに近い年代ものだったのですが、時代が変わっても変わらないデザインが気に入っています。夜はリビングの電気を消して、小窓から見える落ち着いた火の灯りに癒されていますね」(伯晃さん)

「コンクリート壁のため、冬場の寒さが気になっていたのですが、このストーブのおかげもあって全く苦になりませんでした。これひとつで部屋をじんわりと温めて快適に過ごせるので重宝しています。家電は部屋から浮いて見えるのが苦手なのですが、アラジンストーブは見た目もシックでインテリアに馴染むので気に入っています」(菜緒さん)

暮らしのアイデア

籠と布で“見せる”と“隠す”を使い分ける収納

備え付けの収納スペースの少なさに伴って、工夫していたのが収納の分類方法。籠と布を使って収納箇所を的確に分けられていました。

「見せる収納と隠す収納を使い分けています。見える部分にはお気に入りのものや気分が上がるものを、反対に生活感のあるものは徹底して隠す収納にしています。元々物がたくさん置いてある部屋に惹かれる私にとっては適した収納方法だったようです。見えない部分はざっくりでいいと思うと気持ちも楽ですよ」(菜緒さん)

キッチンスペースも同様に、取り出しやすい高さを考慮して分類。収納されているものの多さを全く感じさせないスッキリとした見た目になっていました。

「使いにくい収納も好きではないので、それぞれ使う場所にあわせて1アクションで取り出せて戻せる位置の設定も大切にしています」(菜緒さん)

「日々の生活の些細な変化で収納が機能しなくなるとそのスペースも散らかることが多くて、散らかり始めたら収納を見直すサインだと思っていますね」(菜緒さん)

サイズをもとに時間をかけて吟味する

伯晃さんが情熱を感じると話すほど、住まい作りに熱心に取り組む菜緒さん。その知識量はもちろんのこと、驚かされたのが念入りなリサーチ力。

「家具を買う際はとにかく時間をかけて吟味します。“ここに何を置きたいか”から考え、それに合うものをリサーチした上で買うので、後悔は少ないかもしれません。長く愛せるものという基準を持って丁寧に選ぶようにしています」(菜緒さん)

何かを購入する時はそのアイテムから住まいの導線までを細かく確認して購入するようにしているのだそう。“メジャーが友達”というほどに、日頃から綿密なリサーチをしていました。

「心配性なのもあるかもしれません。サイズを測るのも、失敗しないように何度も何度も確認して決めるようにしていますね。

また、1つの空間のアイテムを一気に揃えるというよりは、1つずつ買い足すようにしています。例えばラグを買って置いてみてその雰囲気に合いそうなインテリアを次に購入する。そうすることで統一感も納得感もあるお部屋になると思います」(菜緒さん)

これからの暮らし

理想の住まいへの挑戦

季節ごとの小物で変化を楽しみつつ、今の住まいでは迎え入れることのできないインテリアなどを楽しむために動き出していたのがマイホーム計画。

「妻は業者の人なんじゃないかと思うくらい、熱心に取り組んでいます。住まいの相談に行くのにも徹夜で資料を作り込むほどで。これだけの思いでやってくれてるので、無理のない程度に応援しています(笑)」(伯晃さん)

ぜひ見てみてくださいと出されたノートは、ほぼプレゼンテーションボード。InstagramやPinterestから住まいのゾーン毎に理想の写真をスクラップし、ポイントと合わせて記載。

「今のコンクリートの住まいは気に入っているのですが、どうしても光を吸収してしまうのでもう少し明るめの住まいにしたくて。お気に入りの家具が映えるような箱が理想ですね。プランニングはすごく考えているのですが、あとはそれをどれだけ実現できるのか。設計事務所に相談には行っているのですが、まだまだ先になりそうです(笑)」(菜緒さん)

インテリアにお部屋に、日々“好き”という思いと探究心を持って向かい合われている菜緒さんと、そばで寄り添う伯晃さん。新しい住まいの設計はもちろん、今はまだ置けずにいるインテリアやレコードが迎え入れられ、どんなお部屋ができ上がるのか、とても楽しみですね。

Photographed by tsubottlee

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