しかし、実を言うと昨年からずっと家にいたこともあって、正直外よりも家の中の方が快適に過ごせるよなぁって思うことが増えました。夏は暑いし、冬は寒いし、それになによりフェス会場って遠いし……。
それでもフェスの空気感を味わいたい場合はどうすればいいか? 答えは至極かんたんです。外に行きたくないなら家にいればいいのです。そう、つまり、おうちをフェス会場にすればいいのです。
ということで、今回ROOMIE編集部で実際に「おうちフェス」をやってみましたよ!
※緊急事態宣言は明けましたが、ご友人と集まるときは万全の感染対策を!
まずは人工芝を敷こう
今回会場に選んだのは、広さのあるレンタルスペース。当日までにさまざまなアイテムを用意しましたが、まず最初に調達したのがアイリスオーヤマの人工芝です。
「アイリスオーヤマに人工芝なんてあったんだ!?」とかなり驚いたことは言うまでもなく……。
まずは他のアイテムを準備する前に、芝を敷いていきます。
人工芝をゴロゴロするのは、久世福商店が大好きなマツザキさん。ゴロゴロ〜。
芝をゴロゴロし終えたら、マツザキさんもゴロゴロしていました
今回使ったのは2m×10mの人工芝。持ち運びが大変だったので、もう少し小さいものを2つ用意する……なんて方法でもよかったかなぁ。今回は4人で実施したのですが、1~2人であればこの半分くらいで十分かも。
床全体が芝で覆われなくても、人工芝を敷いただけで一気に空気感が変わりました。
アイリスオーヤマ 国産 人工芝 2m×10m 芝丈3cm 防カビ仕様 U字釘付属 ベランダ お庭 ふかふかな質感と本物のような触り心地 IP-30210
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芝の次に必要なもの
お気に入りのアウトドアチェア手前のチェアから時計回りに、
キャプテンスタッグ、ヘリノックス、Amazonで購入したチェア、YMCL
人工芝の次に用意したのが、アウトドアチェア。各々、ふだん自分が使っているものを持ってきました。
普通のイスじゃなくてアウトドアチェアであることが重要。家の中にいるけど、いかに外にいるような雰囲気を作れるかが大切なんです。
ちなみに1番手前にあるキャプテンスタッグのチェアは、僕が1万円キャンプという企画を実施したときから使っているものです。1,000円ちょっとなのに、ドリンクホルダーも付いていてなかなか便利なんですよ。
キャプテンスタッグ パレットラウンジチェアtypeII (マリンブルー) M-3911
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クーラーボックス・保冷剤コールマンのクーラーボックスと、ロゴスの強力すぎる保冷剤である「倍速凍結・氷点下パックL」。保冷剤は、昨年レビューしました。
冷蔵庫にいちいち飲み物を取りに行くのは面倒なので、用意した方が◎です。アウトドア気分も味わえますし。
ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パックL 長時間保冷
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飲み物をキンキンにキープしてくれる缶ホルダー和平フレイズの缶ホルダーです。今年6月にあったAmazonプライムデーで買いました。
クーラーボックスがあるから飲み物は冷たい状態で楽しめると思いますが、できるだけキンキンの状態を長持ちさせるためには必要なアイテムだと言えるでしょう。
6月頃にレビューしましたが、いまだに毎日使っています(笑)。
和平フレイズ 冷たさ長持ち! 缶ホルダー 350ml ジャパンネイビー 真空断熱構造 保温 保冷 タンブラーにもなる 2WAYタイプ RH-1534 フォルテック 全2サイズ・3カラー
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プロジェクター・スピーカー今回はレンタルスペースに備え付けてあったプロジェクターを使いますが、音響面は完全ワイヤレススピーカーであるSonos Moveを持ってきました。
スピーカーを置いた環境や、流している楽曲によって音質を自動チューニングしてくれるTrueplay機能が搭載されているため、いつでもどこでも最適な音質で楽曲を楽しめる1台です。
ただのBGMとしてではなく、ちゃんと音楽も楽しみたい今回のようなシーンにはぴったりのスピーカー。
ちなみにプロジェクターは、Ankerの「Nebula Capsule Ⅱ」などであれば、狭い部屋でも使いやすくて◎です(本当は用意したかった……)。
衛生周りのアイテム忘れてはいけないのが、アルコール除菌スプレーや除菌シートなどをはじめとした衛生周りのアイテムたち。
会場にはシャープの空気清浄機やバルミューダのサーキュレーターも備え付けてあったので、それらをフル稼働させつつ、換気徹底・マスク着用にて「おうちフェス」を進めていきます。
また、今回編集部4名で実施しますが、昨今の状況を踏まえると家族だけorひとりで楽しむ形もアリかもしれません。
もし誰かと楽しむ場合、マスク着用・換気や手洗いの徹底・ソーシャルディスタンスの確保を始めとした感染対策は、徹底して行いましょう。この辺りはやり過ぎてもいいといいますか、むしろやり過ぎなくらいがちょうどいい気がします!
東亜 TOAMIT エタノス除菌スプレー 除菌・消臭剤 スプレーボトル 350mL×5個セット
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会場設営タイム
飲み物は早いうちにクーラーボックスの中へ
アイテムをひと通り出し終えたので、あとは細かく会場を整えていきます。
とは言ってもすでに芝は敷いてあるし、チェアは並べてあるし、プロジェクターも電源つけるだけ……。アイテムを並べた時点で、準備は半分以上終わっていましたね。
人工芝を敷くために、スペースを確保するのが1番大変だったかもしれません。
カメラ目線をキメる谷田貝さん
会場が整い、飲み物も冷えました。次に用意すべくは、フェス飯。
ひとりずつ取り分けなくてもいいように、近くのランチワゴンで買ってきちゃいました!
まずはタコライスに……、
唐揚げカップ。移動しながら食べやすそうなものをチョイスすると、フェス飯感がでてくるように思えます。
そもそもおうちフェスだから移動することなんてありませんが(笑)。
おうちフェスのルールは3つ
マツザキさん作、「ROOMIEおうちフェス」タイムテーブル
フェス飯の準備も終わり、いよいよおうちフェスを始めるわけですが、今回よりフェス感をリアルに味わうためにルールを3つ設けました。
まずひとつ目は、タイムテーブルに沿って行うということ。
フェスってかなり時間に追われる感覚があるような気がしていて、そんな要素も遊び心的にプラスしてみました。あまりバタバタし過ぎると嫌ですが、漠然と音楽を掛けるよりもリアリティを感じられるのでは?という試みです。
次に、芝の上ではお気に入りのサンダルを履くこと。
もちろん裸足でもいいのですが、これもできるだけ外にいる感覚に近づけるための工夫ですね。
最後のルールは、イチオシのTシャツを着ること。僕はモンベル×高尾山のウィックロンTシャツを着ましたが、ここはそれぞれの個性が出て盛り上がります(笑)。
3つのルールを確認したら、目をつぶって、晴れ渡る青い空と広大なフェス会場を思い浮かべれば準備完了。いざ、おうちフェス!
おうちフェススタート!
プロジェクターに映像が映り、スピーカーから音が出た瞬間。どちらかというと家キャンっぽい雰囲気だった部屋が、一気にフェス会場へと変わりました。
オープニングを飾るのは、ROOMIEでもおなじみのKEENが手がける「Festival TV on KEENSTREAM」。野外フェスにフィーチャーしたYoutube番組となっており、毎回ゲストを呼んでライブやトークを行います。フェス開始直後の雰囲気作りにもぴったり!
それぞれ缶ホルダーに飲み物をセットして、プシュッ。
ちゃなまるさんの食べっぷり、いいですね〜!
クーラーが効いた部屋でも、人工芝とサンダル、アウトドアチェアがあるだけで、外にいるような気持ちにさせられます。
でも、屋外ではないし、室内でもないような。どこか不思議な高揚感・非日常感を感じられる点は、「おうちフェス」ならではの感覚なのかもしれません。
「もともと全然曲を聴かなかったアーティストでも、ライブに行くと好きになる現象ってありますよね〜」と語りながら選曲を行うマツザキさん
食べて、飲んで、音楽を楽しんで。
ゆっくりしながら、引き続きタイムテーブルに沿って楽曲を流していきます。あっという間に時間が過ぎていく……。
チーズは4つ入りませんでした。これはケンカになるやつ!?
実は今回カセットコンロやスキレットなどの調理アイテムを持ってきたこともあり、おうちフェス後半戦に入ったあたりでスキレット燻製作りもスタート。
和平フレイズのスキレットなら燻製網もついているので、誰でもかんたんに作れますよ〜。
煙が出始めたら、弱火にして5~10分ほど加熱。あとは火を消してしばらく待ちましょう。
※換気は徹底して行いました。
これででき上がり! できたての燻製と一緒にキンキンのノンアルビールを飲む。仕事中じゃなければビールが飲めたのに……と思ったけど、ノンアルでも大満足のウマさ。缶ホルダーのありがたみ、こんなときこそ感じるのです。
燻製って手軽だけど、ちょっと時間がかかるから、こういうシーンにはぴったりだと改めて感じました。完成してフタを開けたとき、盛り上がるし。なんだか肉を焼いて「おぉ〜〜っ!」ってなるのと、ちょっと似てる(笑)。
そうして燻製をつまみながら最後まで楽しみ、約2時間のおうちフェスは無事に終了!
あまりにあっという間過ぎて、少なくとももう1時間くらいほしかったなぁ……と思うのは、それだけ充実した時間だったということ。
しかし余韻に浸るのは、片付けを終えて無事に帰り着いてから。それぞれおうちに帰るまでが、「おうちフェス」なのです。
おうちフェスを終えて…
おうちフェスを実際にやってみて印象的だったのが、外に行かなくたってここまで非日常感を味わえるのか! ということでした。
もちろん、広大な青空や、照りつける日差し、生演奏の音圧を感じることはできませんが、部屋の装飾や持ってくるアイテムによって、外ではできないことができるところもおうちフェスの魅力ではないでしょうか。
暑い日や寒い日、雨の日でも年中無休で快適に楽しめますし。
ただ、最低限、人工芝とアウトドアチェアさえあれば成り立つのでは?とも感じました。スピーカーやプロジェクターはもちろん必要ですが、人工芝を敷くだけで空間がガラッと変わるのは、なかなか面白かったです。まるで違う部屋に来たかのように、謎の開放感が湧いてきます。
熱中症や日焼けのリスクもなく、遠出をする必要もない「おうちフェス」。今回はまだ暑さが残る時期だったけど、冬は冬なりに違った楽しみ方もできそう。
長く続くおうち時間を楽しむ選択肢のひとつとして、ぜひまたチャレンジしたいところです!
Photographed by Haruhisa Kadooka
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