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ラグを多用する、家具の高さを低くする…。人も犬も心地よく生活できる部屋づくりとは?(神奈川県藤沢市)|みんなの部屋

2021/07/08 15:30 投稿

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神奈川県は江ノ島や鎌倉など代表的な観光地も近い藤沢市。

坂道の多い大通りを抜け、新築のマンションが立ち並ぶ住宅街の中に今回ご紹介するチカさん夫妻の住まいはありました。

お名前(職業):チカさん(会社員)、ご主人(会社員)、ぽてと(犬)
場所:神奈川県藤沢市
広さ:3LDK/67.38m²
物件購入費:非公開
築年数:3年
住宅の形態:マンション
間取り図:

編集部作成

 

愛犬との暮らしを夢見て住まい選びを始めたご夫婦。

以前暮らしていた賃貸での反省も踏まえてつくられたというお部屋は、思い入れのあるアイテムを大切にしつつ、愛犬ぽてとちゃんへの思いやりも溢れる空間になっていました。

今回はそんな、人も犬も居心地よく生活できるお部屋についてお話を伺っていきます。



お気に入りの場所

お気に入りを集めたリビング

広々としたリビングは、チカさんが日々居心地のよさを目指して趣向を凝らしている空間。

主要なインテリアは最初に夫婦で選んだというものの、暮らしの中ではチカさん主体でアイテム選びから模様替えを自由に行われているそう。

「引っ越す前の賃貸では生活を重視してとりあえず買い揃えたものが多かったのですが、それは失敗でした。どれも愛着が湧かず、結局この住まいで使い続けたいと思うものがなかったんです。

そのため、今回の住まいでは長く使い続けられるもの選びをふたりでするようにしました」(チカさん)

「お気に入りのものたち(家具や植物)に囲まれながら食事をしたり愛犬が走り回ったりと、家族で長い時間を過ごす場所なので一番居心地のいい空間になったと思います」(チカさん)

休日はIDEEで購入したという3人掛けのソファに並んで過ごすことも多いとのこと。夫婦にとっての居心地のよさはもちろん、愛犬のぽてとちゃんもリラックスしている様子が伺えました。

立っているだけで落ち着くキッチン

「キッチンから見える景色がとにかく好きです。毎朝、やかんのお湯を沸かしながらボーッとする1日の始まりと、家族が寝静まってからホッと眺められる時間が憩いになっています」(チカさん)

料理は夫妻それぞれ好きでつくるとのことで、作業スペースは広めに設計。

「私は少しごちゃつきのあるキッチンが好きなのですが、主人はその反対。お互いが使いやすい、居心地がいいと感じられるバランスで空間は保たれていますね」(チカさん)

器も大好きだと話すふたり。同じものをふたつ購入するのではなく、同じ窯元でもそれぞれが好きなデザインのものを購入して使っているとのこと。

愛着のあるものだからこそ、特にお気に入りの器はインテリアとしても楽しめるようオープン収納されていました。

家族一緒にぐっすり眠れる寝室

寝室は、以前の住まいでの反省も踏まえそれぞれがぐっすりと眠れる広いベッドにしたかったとのことで、シングルサイズをふたつ並べてみることに。真ん中の枕でぽてとちゃんも一緒に眠るのが日々の風景なのだそう。

「以前の住まいでは大きいサイズのマットレスをひとつで使用していたところ、寝返りなど隣の動きが気になってしまったためふたつに分けましたが、結果的によかったと思います」(ご主人)

DIYでより居心地のよくなったバルコニー

住まいの決め手のひとつでもあったバルコニーは、夏時期に向けてDIYでより居心地のいい空間を目指されていました。

「主人に頼んでDIYのウッドデッキをつくってもらいました。色合いも味がでてきてかなりお気に入りです」(チカさん)

ウッドデッキの設置で室内との段差も小さくなり、ぽてとちゃんにとっても足を運びやすい空間になったそう。

「最近になって、念願の秋田杉のベンチも購入。これからの季節に向けて、俄然お気に入りの場所になりましたね」(チカさん)

この部屋に決めた理由

犬を迎え入れられる住まい

結婚後のスタートとして、今の住まいの近くにあった賃貸での生活をスタートされたふたり。夢だった犬との暮らしができる環境を探すため、ご主人が物件探しをスタートされたそう。

「最初は戸建ても一軒内見したのですが、地方育ちということもあるせいか、隣との距離感がどうしても気になってしまって……。そんな矢先に今の住まいが募集をスタートしたので訪れたところ、ペット可ということはじめ、職場に近い立地とバリアフリーで長く住めそうな設計が気に入りました。その時点で他の物件と比べる時間がもったいないと思い、僕の心は決まってしまいましたね」(ご主人)

全面窓からの日当たりのよさ

ご主人の唐突なマンション決定に困惑しつつも、マンション内のお部屋選択はチカさんが主導で決定。決め手はリビングに入った際の光景だったそう。

「何よりリビングの一面が全面窓という点が一番の決め手になりました。他のお部屋だと真ん中に仕切りがあったのですが、この部屋は外からの光をひとつも遮ることなく過ごせそうな居心地のよさを感じたんです」(チカさん)

残念なところ

地形による見晴らしの悪さ

近隣住居との距離感が住まい選びのポイントでもあったふたりにとって、住み始めて気になったのが最上階のフロアとは思えないバルコニーからの景色。

「坂道が多い、少し変わった地形ということもあり、最上階でも向かいの住宅が丸見えなのは気になってしまいます。住みはじめの頃は緑が生い茂っていてまったく気づかなかったのですが、気づいた頃にはこちらから見えてしまって。今後は、ベンチも迎えられたのでより一層ベランダ時間を楽しめるよう工夫していきたいと思っています」(チカさん)

お気に入りのアイテム

家族からプレゼントされた器

チカさんが大好きな器の中でも、特に思い入れが深いと話していたのが、秋田に住むお母さまからプレゼントされた赤絵の陶器。可愛らしいシルエットとデザインが印象的です。

「私の母も器が好きで、好きな作家さんにオーダーをして器のセットをプレゼントしてくれたんです。特別な思い入れもあり、大切なアイテムになっています」(チカさん)

木の素材感が美しい飛騨の家具

住まいで使っている木のインテリアについては、ほぼすべて飛騨産業で購入。引っ越し当初、気に入るダイニングテーブルが見つからず悩んでいた中、展示会でみた飛騨産業の半円形のテーブルに一目惚れしたのだとか。

「メインとなる家具のほとんどが飛騨の家具になります。木の色合いはもちろん、節もそのまま活かしたデザインは味がありますね。生活の中で多少汚してしまったとしても、そうした味の1つとして長く使えたらと考えています」(チカさん)

チェアは、夫婦それぞれお気に入りのデザインからCRESCENTアームチェアSEOTOセミアームチェアを選んで購入。

最近はダイニングテーブルの脚の長さを変えたため使用頻度が下がってしまったといいますが、特別な存在感を放つインテリアです。

ぽてとちゃんのお部屋のそばにも、簡易なワークスペースとして使われていました。

触り心地のいいラグ類

器と同じく、気に入ったデザインが見つかるとついつい買ってしまうというのがラグ。

「ギャッベ、トライバルラグなど種類も形もさまざまですが、どれも思い入れのある一枚です。夏場でもさらりとした肌心地で気持ちよく、1年を通して使える点が本当にお気に入りです」(チカさん)

並び替えるだけでも印象を変えられるからこそ、ギャッベなど小さなものは夫婦それぞれお気に入りを選んで購入。

「鎌倉のTRUGシャーロムで揃えました。気になるデザインのものがあれば展示品でも購入できるかどうかを確認します。すべて1点ものなのでその時々の出会いを大切にするようにしていて、実際に窓際で使っている1枚は展示品をお願いして購入したものです」(ご主人)

コーヒーがよりおいしくなるコーヒーメーカー

お気に入りのキッチンスペースからは、ほぼ毎日飲んでいるというコーヒーに関するアイテムをピックアップ。CHEMEXのハンドブロウは、もう1サイズ大きなものを買っておけばよかったと話されるほど気に入っている愛用品。

「マシンメイドの通常版とは違う、職人による手吹きガラスでできた製品で、青緑がかったガラスの色合いが気に入っています。コーヒーにはすごく詳しいわけではないのですが、ケメックスで入れたコーヒーはその時の気分で香り、風味が変わる気がしていて、そこが最大の魅力なのではと感じています」(チカさん)

暮らしのアイデア

人も犬も居心地よく生活できる空間づくり

愛犬と一緒に日々を過ごしたいという思いを持ったご夫妻だからこそ、ぽてとちゃんにとっても過ごしやすい空間づくりを意識されていました。

「ぽてとが思いっきり走り回れたり少しでも過ごしやすいよう、家具の位置や高さ、ラグの敷き方などすべてを見直しました」(チカさん)

玄関からの廊下をはじめ、リビングでもラグを多く使うことで滑らない足場を用意。

以前は椅子座で過ごしていたダイニングは、ダイニングテーブルの足を付け替えてソファに座る低めの設計へ。ぽてとちゃんが椅子の脚など気にせず駆け回れ、同じ目線で食事がとれるように工夫していました。

「犬の生活感が出過ぎないように、それでいて本人のストレスにならないようにということも意識して、ぽてとの部屋はレイアウトしました」(チカさん)

足りない部分はDIYで補っているのも印象的。ぽてとちゃんが庭を楽しむためのウッドデッキはもちろん、お留守番の際のゲージもDIYで作成。飛び越えられそうな高さですが、閉じるとそこからは出ないようになるのだそう。

帰宅した際に心休まる部屋づくり

夫婦がそれぞれ好きなものを大切にし、過ごされている空間だからこそ。居心地のよさは常に考えながら部屋づくりをされているそう。

「“帰宅した時にホッとできる部屋”というのが日々の心休まるところでもあると思うので、その時の気分に合わせた模様替えはもちろん、掃除もできるだけこまめにやるようには心掛けています」(チカさん)

「特に水周りは毎日使用する場所なので、”使ったついでに小掃除”を心掛けています。ポイントは最後に必ず拭きあげること。このひと手間で水垢をかなり防ぐ事ができるので、本当にオススメです」(チカさん)

模様替えをはじめ、部屋づくりではそれぞれの好きなアイテムを尊重しつつ、全体のバランスを重視していて、“どこから見ても楽しめる部屋”を意識しているとのこと。

日々実践している住まいへの心配りが、居心地のいい空間に繋がっているんですね。

これからの暮らし

リノベーションしてより広く過ごせる空間に

住まい選びの際に、チカさんはリノベーションを検討されていたこともあり、今の住まいをより過ごしやすくするために将来的には間取りを変えてみたいのだとか。

「ぽてとの部屋にしている空間の仕切りとなっている壁がどうしても邪魔で、将来的には壁をなくしてLDKの空間がもっと広々と使えるようにできたらと考えています」(チカさん)

「新築マンションということもあり、あまり馴染まないのかな……と思っていた古道具たちも、実際に迎えてみるとすごく自然に馴染んでくれたので、今後は古く味のあるものたちとの出会いも大切にしていけたらと思っています」(チカさん)

ふたりの好きなものは住まいに惜しみなく取り入れつつ、ぽてとちゃんにとっても過ごしやすい空間を目指すご夫妻。

日々、より居心地のいい空間を目指してお部屋を見直されているからこそ、家族の小さな変化からも住まいがどのように変わっていくのか。これからも目が離せませんね。

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