縦長のモノが多くて、あのフォルムが、まず苦手で。かといって、いわゆる“やかん”でいいかというと、もう少し気が利いていてほしい。
場所を取る、いかにも家電然とした電気ケトルも避けたい……。
そこは、山岳ギアじゃない?
答えは、アウトドアギアにありました。
1969年から続くアメリカの登山用品メーカー、MSR。山岳用テントで有名なブランドですが、じつはクックウェアも充実しているんだな〜。
で、今回紹介するのがこちらのケトルです。
MSR 「PIKA 1L TEAPOT」 3,850円(税込)
小ぶりなルックスですが、容量はたっぷり1リットル。コーヒー一杯にも一般的なカップ麺にも、必要な水の量はおよそ300mlですから、そう考えると、日常生活にはいたって不足なし!
アルミを採用した本体重量は、140gと軽量。
本来は山で使うためのギアとあって、携行性を突き詰めたがゆえのコンパクトさと軽量さには、やっぱり目を見張るな〜。
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急須のような、和の佇まい
なにより購入の決め手になったのは、家に置いておきたくなるデザイン。
アウトドアギアだって言われればそうとわかるけど、それでいてアウトドア然としすぎてない。
鈍く光るアルミの質感にぽってりとしたフォルムがあいまって、どこか急須のような和の味わいすら感じるな〜。ああ、かっこいい!
ステンレスのキッチンにも、木製テーブルにも、わけへだてなく不思議と似合っちゃう。
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コンパクトな注ぎ口もミソ
ひよこのくちばしみたいな注ぎ口のデザインもお気に入り。
注ぎ口が長すぎるケトルは、お湯が出るタイミングがわかりづらいし、収納のときにも邪魔になるんだよな〜。これくらい短いと扱いやすい! コーヒーを淹れるときにも問題ないくらい細く注げるし。
火にかけるときだけ注意が必要で、ポットの底にだけ火が当たるように中弱火くらいに。そうしないと、側面の外装が劣化してしまうんだとか。
持ち手部分は自立する仕様で、蓋もついてるから「お湯を沸かしても熱くならない」、という触れ込み。
ですが、じっさい湯を沸かしてみると、ふつうに熱くなりました……。ミトンを使って持つのが安全かと!
さっと使えて、さっと仕舞える手軽さ。容量は十分にあって、それでいて食器棚にも難なく収まるサイズ。
そしてなにより、無骨と可愛らしさを兼ね備えたグッドデザイン。
ケトルの理想形、ここに極まれり。
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