ぽかぽかとした春の陽気が気持ちいいある日、お邪魔したのは世田谷区で暮らす美容師・山田京香さんのお部屋です。
名前(職業):山田 京香さん(美容師)場所:東京都世田谷区
面積(間取り):18㎡(1R)
家賃:7万円
築年数:36年
編集部作成
「えっ、ここワンルームなんですか?」と思わず聞いてしまったほど、限られた空間を巧みに活用していた山田さん。
ひとり暮らしを始めたばかりの方にもこれから始める予定の方にも、真似したくなるアイデアがたくさん詰まっていました。
お気に入りの場所
友人との団らんスペースにもなるダイニングテーブル「料理を作るのが好き」と、取材のなかで何度か話してくれた山田さん。
ダイニングテーブルがある一角にはお気に入りのアイテムが揃っていて、ゆっくり落ち着ける場所なのだそう。
「友達を何人か呼んで、みんなで一緒にごはんを食べることが多いんです。
ダイニングテーブルの横にベンチやアウトドア用のチェアを並べれば、3〜4人は座れますよ」
「アミみたいな飾りは、鎌倉の雑貨屋さんで買ったもの。置物として売られていたのですが、壁がなんとなくさみしいなと思い取り付けてみました。
ネットで見つけたカレンダーは、真ん中の部分に花などを飾れるのがめずらしいなって」
ほかにもご自身で取り付けられたというライトや、集めているレコードなどこだわりのアイテムが。
SNSにアップする写真もこの一角で撮影することが多いそうですよ。
木製家具とカゴで揃えたテレビ台まわり「ナチュラルな雰囲気が好きなので、全体的に白や茶色で揃えています。
家具は木製のものが中心。この古道具っぽいテレビ台は、実はAmazonで購入したものなんです。
テレビ台以外にもミラーなど、Amazonで買い物をすることが多いかも」
「細かいものの収納には、カゴを活用中。
帽子が好きで、気づいたら麦わら帽子がこんなに(笑)」
お気に入りのアイテムだからこそ、あえて見せる収納をする工夫はすぐにでも真似したい!
最近かけたというパーマに、帽子がとってもお似合いでしたよ。
手作りのコンパクトなドレッサー「ドレッサーは、棚とレンガと木の板を組み合わせたもの。
お風呂上がりすぐ使えるように廊下に設置しました。奥行が狭いので場所を取らないのがポイントです。
自分で作ったのでかなり安く済んだのですが、レンガがこんなに重いとは思わず、運ぶのが大変でした……」
棚の上には、香水やネイルがずらり。
お気に入りのアイテムに囲まれて、毎日の支度も気分が上がりそうです。
この家に決めた理由
ひとり暮らしがしやすい街並み長崎出身で、以前は京都で暮らしていたこともあるという山田さん。
東京に越してきて2年半、ここがはじめてのお部屋なのだそう。
「働いているお店に通いやすいということで選んだ街ですが、友達や同業の方もたくさん住んでいて。
ひとりで入りやすい飲食店や夜遅くまで開いているお店も多く、暮らしやすいですね」
日当たりと良さとキッチンの広さ「明るい部屋がいいなと思って、日当たりや床の色などにはこだわりました。
それから料理をよくするので、コンロが2口だったりグリル付きだったり、キッチンが広めなのも気に入りました」
気になるところ
冬は寒く、夏は湿気が多い「木造なので、地震のときにけっこう揺れるのが気になります。
冬は寒いし夏は湿気が多くて、カゴバッグがカビてしまったことも……。
あと、部屋を決めるうえで諦めたこともいくつかあって、そのひとつがユニットバス。
お風呂に入るのが好きなのでいまは銭湯に通っていますが、次に引っ越すときはこだわりたいな」
お気に入りのアイテム
実家にあった棚をリメイクしたベッド「ベッドは実家で使わなくなった棚をリメイクしたものなんです。
『シンプルなものがいい』というリクエストだけしたのですが、父が設計して祖父が組み立ててくれました」
ヘッドボードに並んでいるのはタブレットや加湿器、ボディクリーム。
このポストカードは蚤の市で出会ったものらしく、過去に誰かが誰かへ贈った手紙なのだとか。
なにが書いてあるかは読めませんが、なんだかロマンチック。
蚤の市で出会った丸椅子味のある丸椅子も、蚤の市で出会ったものだそう。
「蚤の市が好きで、休みが合ったときには行くようにしています。
この丸椅子は『こういう椅子が欲しいな』と探していたところ運命的な出会いをして、担いで帰ってきました。
ドレッサーや鏡の前、来客時にはダイニングテーブルで使ったりと活躍中」
シロカのコーヒーメーカー「コーヒーが好きで、以前みんなの部屋に出演していて美容室のお客さんでもあるインテリアコーディネーターの奈未さんに教えてもらいゲット。
今までは手で挽いていたのですが、全自動なので豆と水を入れたら待つだけなので楽ちんです!
豆はSHOZO COFFEEのものを飲んでいます」
自分で作ったお茶碗とお皿うつわの裏には山田さんの生まれ年「1997」を。
「うつわが好きで集めているのですが、特に自分で作ったお茶碗とお皿はお気に入り。
あまりつるっとしていない、渋めのものが好みです。
友達が来たときには、料理にあわせて好きな食器を選んでもらったり。気づいたら増えていて、ひとり暮らしの量ではないかも」
暮らしのアイデア
キッチンは100均グッズでカスタマイズ「ごちゃっとして見えないよう、キッチンも白や木製のもので統一。
キッチンツールは吊り下げ収納にしています。
見た目がかわいいだけでなく、手が汚れていても取り出しやすかったり、洗ったあとの水捌けもよかったりと何かと便利!
ラップやアルミホイルなどは100均で買った麻の袋に入れて目隠し。
油はねが気になり壁に貼ったシートも、100均で購入したものです」
目隠しのカーテンは自分で設置「キッチンとリビングの間に扉がないので、宅急便が来たとき部屋のなかが見えないよう仕切りをつけたくて。
無印良品の布を画鋲で固定しているだけですが、じゅうぶん目隠しになってくれています」
「ちなみに窓にかけているカーテンも、片方は無印良品のもの。
買ったら1枚しか入っていなかったので、もう片方は自分で布を縫って作りました。
縫い目はあまり見せられません……(笑)」
余ったレンガを花瓶の下に「いただいたお花やヘアセットで使ったお花をたまに飾っています。
ドレッサーに使ったレンガの余りは、花瓶の下に。水がこぼれても安心なのでおすすめです。
花瓶はガラスが100均で買ったもの、白いほうがTODAY’S SPECIALで買ったもの」
これからの暮らし
「やっぱり食事が大事だなと感じるので、家で過ごす朝・夜はしっかり食べられるように作りたいと思えるキッチンにしていけたら。
ダイニングテーブルも無垢材のものなどさらにこだわりたいなと思っています。
今はなかなか難しいですが、ゆくゆくはもっと人を呼べるような部屋にしていきたいですね」
約2年かけて少しずつ整えていったという素敵なお部屋には、ワンルームとは思えないほど工夫がぎっしり。
ご自身の暮らしはもちろん、部屋を訪れる誰かを思い浮かべ物選びされていることを言葉の節々から感じました。
どんなふうに変化していくのか、この先も楽しみですね。
Photographed by Megumi Uchiyama
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