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光と風が吹き抜ける1LDK。リモートワーク環境に合わせてリノベした、ふたり暮らしの部屋(大田区)|みんなの部屋

2021/04/07 14:00 投稿

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東京都は大田区、五反田から延びる池上線で10分ほど。

下町の雰囲気が漂う駅の、昔ながらの商店街を抜けた先に、今回お伺いする佐藤さん夫婦のお住まいはありました。

お名前(職業):佐藤諒さん(営業職)
早矢さん(コミュニティマネージャー、フリーアナウンサー)
場所:東京都大田区
広さ:50㎡/1LDK
物件購入費:非公開
住宅の形態:マンション

編集部作成

 

住まいや暮らし、コミュニティづくりに関わるおふたりの住まいは、コロナ禍でのライフスタイルに合わせてリノベーションされたもの。

光と風が通り抜ける眺望のいい立地でつくり上げられた、暮らしも仕事も思う存分に向き合えるお部屋について、お話を伺ってきました。





お気に入りの場所

交代で利用する土間のワークスペース

玄関から入ってすぐ、ドアを挟んだ場所にあるのが、土間のワークスペース。おふたりとも仕事で使われるこのスペースは、在宅ワークに必須の空間になっています。

「引越しを検討した頃が、ちょうど1回目の緊急事態宣言の時期で、リノベするならワークスペースをつくりたいという思いがありました。

木の温もりがある居住空間とは異なる、冷たい空間にすることで、壁で仕切らずとも、緩やかに仕事とプライベートを分けられるようにしました」(諒さん)

デスクは鉄板を天板に、スチールの脚を付けたもの。インダストリアルな色合いは、土間空間とも相性がいいですね。

「土間にすることで、いつか子どもができたときにベビーカーを置くスペースとして活用できるという話があったのも、この空間をつくる後押しになりましたね」(早矢さん)

自然光がキレイに入るダイニングキッチン

眺望がいいベランダからの風と光がたっぷり入るダイニングキッチンは、早矢さんのお気に入り。プライベートの時間をリラックスして過ごせるのだそう。

「日光を浴びながら、つくったご飯を食べたり、彼の淹れるコーヒーを飲んだりと、とにかくこの空間で過ごす時間が好きです。

キッチン自体も、以前の賃貸での住まいと比較して広く、使いやすくなりました」(早矢さん)

キッチン上部は飾り棚で見せる収納に。この空間はモデルの高山 都さんのInstagramを参考に、ぜひ作りたいと完成させたのだそう。

器やワインボトル、コーヒーグッズなどが絵になりますね。

この部屋に決めた理由

心地よい風と光が通り抜ける立地

住まい探しはまず立地から。諒さんが仕事に集中できるよう、職場に近い路線で探しはじめられたそう。

「仕事柄、物件は日頃から多く見ているので、内見にいく前になんとなくの予想は立てながら絞り込んでいきました。

中古マンションという選択肢に奥さんが問題なければ、という思いで1軒目に来たのが今の住まいで、一発OKが出たので物件自体は即決でしたね」(諒さん)

「前に住んでいた部屋が日当たり、風通しともにあまりよくなく、引っ越すなら都内に居ながらプライベートの時間は落ち着いて過ごせる部屋にしたいという思いがありました。

ここは最初の内見に来た際に風通しや日当たり、眺望もよく、いい暮らしが送れそうなイメージがすぐに湧いたんです」(早矢さん)

残念なところ

便利なはずが逆に不自由なオートロックドア

マンションリノベだと変更が難しいドアやフレーム。佐藤さん宅の場合、鍵ではなくカードを使ったオートロックが備わっていますが、それが逆に心配の種になっているそう。

「鍵を室内に忘れて締め出されてしまうと鍵屋さんを呼ばないといけないのですが、1回の修理費がかなり高額なんです。

暗証番号もあるのですが、反応が悪かったり、電池切れの恐れがあったりと、とにかく不便というか恐怖ですね(笑)」(早矢さん)

寒い冬の日の結露

「今回、はじめて冬を越してみて気になったのが結露でした。外がかなり冷え込む日には、リビングの窓際や玄関の結露が気になりましたね。

来年に向けては除湿機なんかも検討したいなと考えています」(諒さん)

お気に入りのアイテム

ふたりのお気に入りになったチェア

読書が趣味の諒さんのために早矢さんが見つけてきたのが、ひとりで腰掛けられるチェア、ニーチェアエックス

「部屋の広さを考慮すると、ソファを置くと空間を圧迫してしまうと思っていたので、無理なく、またレイアウト的にも使い勝手のいいチェアを探す中で辿り着きました。

デザインも好みで、いつしか私が使いたいという思いが強くなっていましたね(笑)」(早矢さん)

座り心地がとにかくいいと、諒さんも大満足のチェアになったそう。

窓からの光と風を感じながら、ゆったり読書。すごくリラックスできそうですね。

経年変化を楽しみたい真鍮の家具小物

佐藤さん夫妻のお住まいを見渡すと、細かに散りばめられている真鍮のマットな輝きが印象的。タオル掛けや取手だけでなく、空間を仕切るレールにも使われています。

「暮らしの中で経年変化し味わいの出てくるものを使いたいという思いから、真鍮は複数取り入れました」(諒さん)

「ピカピカと光るものがあまり好きではなくて、ベッドルームとの仕切りとして使っているフレームのアイアンも、マットで経年変化のある加工、素材にしてもらいました」(早矢さん)

お気に入りを徐々に揃えたダイニングテーブルとチェア

ダイニングキッチンの中でも存在感のあるテーブルは、イギリスの老舗家具メーカーのブランドG-PLANのもの。

お部屋になじんだ木の色合いと、外郭のデザインが印象的です。

こちらのダイニングテーブルを選ぶきっかけになったのが、アンティークのチェアだったそう。

「ダイニングチェアは、それぞれが見つけたお気に入りのものを使っています。

前の住まいにいたときに彼が、国立にある『LET’ EM IN.』で気に入ったチェアを買ってきて、このチェアに合うダイニングテーブルも欲しいねという話から、今のセットが完成しました」(早矢さん)

徐々に増えている植物

植物もまた、今の住まいになってから取り入れるようになった要素。以前の住まいではドライフラワーのみでしたが、積極的にグリーンを加えることで生き生きとした印象が与えられているそう。

「以前の住まいではあまり上手く育てられず、今回の住まいでとりあえずひとつ取り入れてみようと購入したのがフレンチゴムの木でした」(諒さん)

「すると思った以上にしっかり育ってくれて、その成長過程を見守るのが好きになり、徐々に増やしていくことになりましたね。

急速に数を増やしてしまって奥さんもびっくりしているので、今は少し自粛中です(笑)」(諒さん)

暮らしのアイデア

仕事とプライベートのメリハリがつく空間づくり

こだわりのお部屋だからこそ、おふたりが使う中で、空間のよさが損なわれないように意識されているとのこと。

「仕事はワークスペースでやり、ダイニングテーブルではやらないと明確にルールを決めています。

先ほどお話した素材感の違いはもちろんのこと、土間スペースとリビングスペースに段差を設けることで、違う空間だという意識が緩やかにつくり出せたらと考えました」(諒さん)

圧迫感のない空間づくり

佐藤さん夫妻が眺望のいい立地に合わせて意識されているのが、閉塞感のない室内空間。

生活していて息苦しくない柔らかさや風通しのよさを、空間づくりに取り入れられていました。

「外からの光や風を屋外のものとして遮断するのではなく、緩やかに取り込めるよう、カーテンはガーゼカーテンのみにしています」(早矢さん)

取材中もカーテンが、光や風を形として表すようになびき、とても心落ち着く雰囲気を醸し出していました。

「リビングとベッドルームの仕切りもガラス戸にすることによって、見通しのいい空間にしました。朝起きてすぐに視界に入る朝日がとても心地よいです」(早矢さん)

風通しや日当たりのよさを生かす工夫は、天井にも。

どの部屋にも風と光が巡る空間にしたいという意図から、ワークスペースと玄関廊下の仕切りをはじめ、天井にはいたるところに隙間が用意されていました。

これからの暮らし

灯りを楽しめる部屋にしたい

住み始めて半年、生活に必要なものは揃ってきた中で、次に楽しみたいというのが日中の自然光から夜の照明で灯りや陰の変化を楽しむことだそう。

「現状の備え付けの関節照明に加え、夜だと少し暗いワークスペースのデスクライトや寝室のペンダントライト、フロアライトなどは、いいものが見つかれば加えていきたいですね」(早矢さん)

家族が増えても仕事と暮らしを両立できる住まいに

「いまの住まいはひとまずふたり暮らしをメインに立地や広さを考えてつくり上げたのですが、次は場所を少し離れて住み替えるのもいいなと考えています。

そこではふたり一緒に仕事できるスペースをはじめ、もう少し空間に余裕を持たせた住まいづくりができるといいですね」(諒さん)

「いまの住まいではスペースの関係で置いていないんですが、次はソファのあるリビングもいいですね。

合わせて子どもと一緒に過ごすことなんかを考えると、一緒に料理をしたり、会話したりできるアイランドキッチンもつくれたらいいですね」(早矢さん)

いまのご自宅もふたりの暮らしに合わせて、もう少し生活感を出していきたいと話す佐藤さん夫妻。居心地のいい光や風が吹き抜ける空間に、今後どんな要素が加わりなじんでいくのか。

これからの住まいの成長を、陰ながら楽しみにしたいと思います。

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