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夫婦ふたりで考えた理想のマンションリノベ。お互いが納得する、帰りたくなる部屋の作り方(大阪府 大阪市)|みんなの部屋

2021/01/06 14:00 投稿

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大阪府は中心地、各種エリアへのアクセスもいい大阪市内に、今回ご紹介する能登さん夫妻の住まいはありました。

お名前(ご職業):能登俊平さん春花さん(共に会社員)
広さ:1LDK 69.86㎡
物件購入金額:約2,100万円
リノベーション費用:約900万円
築年数:30年以上
住宅の形態:マンション

ライフステージの変化に合わせて住まいを検討した際、交通の便のよさと理想の住まいとを両立するため、マンションリノベに決めたと話す能登さん夫妻。

今では帰宅するたびに好きだと思える理想の部屋になったといいますが、もともと俊平さんも春花さんも、好きなデザインは少し異なっていたそう。

そんなふたりの住まいがどのようにしてつくりあげられていったのか、話を伺ってきました。

お気に入りの場所

日々、掃除をしたくなる洗面台

玄関から入って、すぐ目に入るのが洗面台。

通路に面した場所に設置したのには、ご友人を招くのが好きな能登さん夫妻ならではのポイントがありました。

「洗面台は浴室と一緒にあるケースが多いと思うのですが、そうなると洗濯物などでごちゃついたり、人を招いた際にプライベートな空間として気を使わせてしまったりするのではと思い、今のスタイルにしました」(春花さん)

「外に出すなら目に入ってもカッコいいものにしたいと、ホテルのようなデザインで作ってもらいました。

今でも、掃除の度に妻が写真を撮るほど、お気に入りの場所になりましたね」(俊平さん)

愛着を持てるスペースにすることで、日々の掃除も楽しくなるんですね。

夫婦ではもちろん、友人を招いても使えるキッチン

洗面台と同様に、住まいに人を招いた際に気兼ねなく過ごしてもらえる工夫が、キッチンにもありました。

「住まいを作る際に、なんとなくカウンターキッチンにするイメージはあったのですが、それ以外はあまり考えていませんでした。

元々、夫婦揃って料理はしていたのですが、建物の関係でキッチンの幅を横に広く取るのが難しく、最終的にリノベ会社の方から提案されたⅡ型キッチンで決定しました」(春花さん)

「実際に使ってみると夫婦ふたりはもちろんのこと、友人を招いて3人以上でもそれぞれ作業できるだけのスペースがあるので、とても気に入っています」(春花さん)

広々使えるスペースの秘訣はⅡ型であることだけではなく、その収納方法にもあり。

調理家電は作業台には置かず、引き出し収納のスペースも広くとることで、作業スペースに極力ものを置かずとも過ごせるようになっているそう。

この部屋に決めた理由

清潔感あるマンションの雰囲気

能登さん夫妻がこの物件を購入する決め手になったのは、意外にもお部屋に入る前までにありました。

「物件を内覧しに来た際に、築年数は古いけれど建物の入り口からお部屋に入るまでの通路の管理状況や、すれ違う住人の方の雰囲気がいいなと第一印象で感じたのが大きかったです」(春花さん)

最終的には即決したものの、この住まいに至るまでに、たくさんの物件を見てじっくり検討されていたそう。

「先にリノベ会社を3社ほど見て、1番自由度の高そうな会社に決定。そこから物件自体は全体で15件ほど見て回りましたね。

予算、立地、管理状況をポイントに、細かなところはリノベで変えていくつもりで今の物件に辿り着きました」(俊平さん)

残念なところ

リノベでは変えられなかった玄関ドア

室内は好きなように整えられたというお住まいですが、マンションリノベの宿命でもある玄関ドアには気になる点もあったそう。

「玄関ドアが古い分、ポスト部分から隙間風がどんどん入って来てしまって、隙間を埋めるための隙間テープを貼ったり、断熱素材を貼り付けたりしましたね」(俊平さん)

お気に入りのアイテム

使ってみたかった憧れの照明類

各スペースで使われている照明は、ふたりがリノベーション完成前から使いたいと選んでいた、こだわりの逸品たち。

「住まいのテーマを『和モダン』にして作っていたのですが、『和』にも『モダン』にも、どちらかに寄りすぎてしまうのは嫌で、照明も一方に寄りすぎないようなものを選びました」(春花さん)

NEW LIGHT POTTERYの『Bullet/brass』は入居してすぐ繋げてみたのですが、コードの長さを確認せず購入したため、うまく設置できず……。急ぎメーカーに問い合わせて、コードの長さだけ調節してもらいました。

バーのような雰囲気にしたかったキッチンも、照明がぴったり合ったおかげでイメージ通りの空間になりましたね」(春花さん)

リビング、寝室で使っているイサムノグチの「AKARI」は「和」の雰囲気に合わせて。

「こちらもコードは長く、届いた当初はサイズ感も大きくて気になったのですが、コード類をまとめて高さを変えると収まりがよくなって、部屋にぴったりの照明になりました。

照明はいろいろと見て回ったのですが、最終的に自分の住まいに置いてみないと、本当に合うかどうかの判断は難しかったですね」(俊平さん)

気づいたら即決していたYチェア

ダイニングテーブルとセットで使われている「Yチェア」もまた、新たな住まいを機に購入されたインテリアのひとつ。

「以前の住まいで使っていた椅子の座り心地があまりよくなくて、引越しを機に探し始めました。

椅子は写真だけではいまいちイメージが掴めなかったので、実際にインテリアショップで座ってみたのですが、座ったが最後、一瞬でYチェアしかない!と思って即決しました」(俊平さん)

いろいろ試してみようとお店に足を運んだはずが、一瞬で虜に。Yチェアの座り心地や、恐ろしいですね。

友人の部屋で虜になったアロマオイルとディフューザー

リビングに置かれ、住まいの香りの中心となっているのがAesopのアロマ。最近購入されたお気に入りのアイテムだそう。

「友人の住まいに遊びに行ったとき、Aesopのアロマオイルがとてもいい香りで虜になりました。

ただ、オイルの方はすぐ手に入ったものの、ディフューザーの方は納得いくものになかなか出会えず。いろいろと探し回って、デザイン的にも気に入ったのがStadler Form Jasmineのアロマディフューザーです。

オイルを数滴入れるだけで十分にいい香りが広がり、使い勝手もよくて気に入っていますね」(春花さん)

暮らしのアイデア

住まいの理想図を、日々共有する

素敵なリノベ住まいの完成には、夫婦間でもリノベ会社との間でも、イメージの共有が欠かせなかったそう。

「リノベまでに、日々の生活の中で見つけた理想の空間のイメージを、Pinterestを使って共有していました。

共有する中で、お互いが住みたい空間の折衷案や、スペースによってはどちらかの案を優先しようなど、話が共通認識で進めやすかったですね」(俊平さん)

例えば、キッチンのタイルは春花さんがキッチン全体に取り入れたいと思っていたもの。一方で俊平さんは柄のないシンプルなキッチンが希望だったそう。

ふたりで話し合った結果、掃除のしやすさから床のみタイルにすることで決定したそうですが、今では、そのタイルも俊平さんのお気に入りに。

互いの意見を組み込むことが、新しい“好き”に気づくきっかけにもなるんですね。

また、そうしてふたりで決めた住まいの理想図を、リノベ会社の担当者にも共有。

「お願いしたリノベ会社のそれまでの施工事例は、私たちがイメージするデザインと異なるテイストだったので、この共有作業はとても大切でした。

担当の方もすごく熱心に向き合ってくださったので、いいものも合わないものもしっかり確認し、納得いく住まいにすることができたと思います」(春花さん)

暮らしのアイデア

家具はシンプルに、小物で変化を加える

さきほどのように、夫婦それぞれの好みのデザインには、少しだけ違いが。

俊平さんはシンプルなデザインが、春花さんはシンプルなデザインをベースに、アクセントになるような色物や特徴的なデザインのアイテムが好み。

そのため、大物の家具は俊平さんが、季節感や気分転換になるようなアイテムは春花さんが中心となって決めることが多いそう。

「構成するアイテムはふたりの好みに合わせて、家具は主張が強くないシンプルな物を選ぶようにしています。

そのかわり照明やポスター、クッションカバーなどにポイントを持ってきて、気分が変わればそれらを変えると部屋の雰囲気が変わるようにしていますね」(春花さん)

「季節感は大切にしています。季節のお花を飾ったり、クッションカバーやベッドカバーなどはシーズンに合わせた素材を選ぶようにしたりしています」(春花さん)

キレイが保てる素材を選ぶ

全体的にキレイに整った印象のお住まいですが、その秘訣は、素材の選び方にありました。

「リノベーションする際に重視したのが掃除のしやすさで、使っている素材は汚れがつきにくいものや手入れが簡単なものを選んでいます。

水回りを中心に、キッチンや洗面台など、汚れが溜まりやすい継ぎ目や凹凸のあるタイルなどは選ばず、拭き掃除などで掃除がしやすいよう平面のものを選ぶようにしています」(春花さん)

「フローリングも、最初はリノベ会社の方から無垢材を薦められたのですが、手入れが大変なので断りました。自分たちが無理なくキレイを保てるかどうかは大切にしましたね」(俊平さん)

こだわりのコーヒーでリラックスできる時間を大切にする

お部屋時間で毎日大切にされているのが、夜のコーヒータイムだそう。

「家ではなるべくリラックスしたいので、香りやコーヒー豆にはこだわってます。

大阪のスペシャリティコーヒー専門店であるHIROFUMI FUJITA COFFEEの豆は定期的に購入し、毎日飲んでいます。冷凍庫に保存することでコーヒーの香りがより引き立っていいですよ」(俊平さん)

これからの暮らし

家族の変化に合わせて理想の寝室を実現したい

リビングにある小上がりのスペースは、将来的に用途を変えることを想定したスペースとのこと。

「将来的に子どもができたら、今の寝室を子ども部屋にして、リビングの小上がりを夫婦の寝室にしたいと考えて設計しています。仕切りにカーテンをつけてホテルのような寝室で眠るのが、今からとても楽しみです」(春花さん)

自分の手で長く住める部屋にしていきたい

「これから、長く住む中で傷や故障してしまう箇所も出てくると思うのですが、そうした際にすぐに業者を呼ぶのではなく、自分でできるところは自らの手で修繕しながら住んでいきたいと思っています。

自分で直せないと、長く使うことも難しくなると思っているので、徐々にできることも増やしていきたいですね」(俊平さん)

時の流れに合わせて住まいも少しずつ変化させたい、と語ってくれたおふたり。

ふたりの思いをとことん追求してでき上がった素敵なお部屋も、これからまた少しずつ手が加えられていくよう。

フレンドリーで仲睦まじいおふたりと、その変化をともに追っていきたいと思えるような、居心地のいいお住まいでした。

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