今回お伺いする佐藤さんのお住まいは、そんな市原市の、駅から少し離れた静かな住宅街にありました。
お名前(職業):佐藤さん(サービス業)、旦那さん場所:千葉県市原市
広さ:2LDK 110㎡
物件購入金額:約3,000万円
築年数:11年
住宅の形態:戸建(建売住宅)
住まい選びには周囲の環境を重視したという佐藤さん。住み初めはインテリアを工夫することで、暮らしを楽しんでいたといいます。
DIYをはじめたきっかけは暮らしの中で目に付く汚れや、震災での被害だったそう。
そうして作り上げた、まるで海外のホテルのように広々としたお部屋について、話を伺ってきました。
お気に入りの場所
日当たりのいい寝室住み初めた当初から手を加え続けてきたという寝室は、佐藤さんのお住まいの象徴的な場所の1つ。
時間をかけてDIYしてきた家全体の中でも、寝室はもっとも変化したスペースなんだとか。
「とにかく落ち着ける空間にしたくて、海外のお部屋をイメージしてDIYしました。
壁はビニール壁紙だったところに漆喰を塗り、窓枠も変えて“建売住宅感”をなくしましたね。日当たりもよく、本当にくつろげる空間になりました」
SNSで見ていてもすごく印象的な空間でしたが、まさかDIYで作られた空間だったとは、驚きです。
白やグレーを基調にした色使いも、部屋に広々とした印象を与えます。
「注文住宅だとこうしたDIYは行いづらいところもあったと思うので、そういった点では建売住宅でよかったのかなと思うこともありますね」
嫌いが“好き”に変わった洗面所「住み初めの頃、1番嫌いなスペースでした」と語っていたのが、2階にある洗面所。
暗くて狭い、よくあるプラスチックの建て付けの洗面台に不満はありつつも、水回りのため長らく手が出せなかったそう。
「DIYを進めていく中で、ようやく手を加えようという気持ちになってきました。広さは変わりませんが、洗面台の上半分でも変えるだけでだいぶ印象が変わりましたね」
好みに合わせて少しずつ変えてきたキッチンキッチンも、元々はよくあるシステムキッチンで、ご自身でペンキやタイルを購入して手をかけられてきたスペース。
「建てた当初は強いこだわりもなかったのですが、暮らしていく中で“システムキッチン感”をなくしていきたいと思うようにました」
棚などの収納スペースもご自身で作られたものだそう。
ディスプレイとして映える食器類は、写真に切り取っても絵になりますね。
白い食器棚には扉をつけて、中身が見えないように。
全てをオープンにするのではなく、外からは見えない収納スペースもつくることでごちゃついて見えないのですね。
この部屋に決めた理由
緑が多く、静かな場所に住みたかった今の住まいの決め手には、愛犬の存在があったと話す佐藤さん。
「一緒に暮らす犬の鳴き声が大きく、マンション等では気になってしまって。周りに気兼ねなく一緒に暮らせる住まいをと考えたときに、今の土地を見つけました」
「当時、建売の土地として家が建てられることは決定していて大枠は決まっていたので、キッチンの高さや電動シャッターなどの細かい部分の要望を聞いてもらいました」
残念なところ
改善できない玄関の暗さお住まいの多くのスペースに窓からの光が入り、明るい空間が作られている中で、唯一不満があるのが玄関だそう。
「玄関スペースがどうしても暗いのは気になります。元々は物置だった空間も開放して光が入るようにしたのですが、それでも十分な明るさは確保できませんでした。
現状はどうしようもないので、いずれ玄関ドアだけ窓つきのものに変えようかと考えています」
「DIYでいろいろと住まいに手を加えてきましたが、光だけは難しいなと感じています」
確かに、自分で窓をつくるのはハードルが高いですし、家を設計する時点で考えておきたいポイントですね。
お気に入りのアイテム
雰囲気よく、使いやすいサイズのベニワレンラグモロッコ在住の方が期間限定のポップアップを出されるという情報をSNSで見て足を運び、購入されたという「ベニワレンラグ」。
「1個は欲しいなと思っていたのですが、大きい物だと持って帰るのも大変だし、敷く場所も限られてしまうので、まずは使いやすいサイズ感のものを購入しました。雰囲気もよくて気に入っています」
日常的にも使いやすいアロマキャンドルダイニングテーブルのすぐそばに飾られているキャンドルは、控えめなサイズ感も目を引くアイテムの1つ。
「sheepのアロマキャンドルは食事中でも使えるような香りで、主張しすぎないところが気に入っています。
デザインもかわいくて、定期的に購入してはインテリアとしても楽しんでいますね」
空間の印象を変えるビットランプ洗面所で使われている「BRANCH BIT LAMP」は小ぶりな電球がかわいらしい照明でした。
「元々はキッチンで使うために購入したのですが、照明も場所を変えると模様替えになると思い、今は洗面台で使用しています」
洗面台の色合いともマッチしていますし、自然光の多いお住まいだからこそ、時間帯によっても印象が変わりそうです。
暮らしのアイデア
モノに居場所を作り、その範囲を守るDIYで住まいのフレームを変える一方で、日々の生活を整えるために意識されているのが収納のルール。
「それぞれのモノに居場所を作って、そこに必ず戻すようにしています。
また、新しいものを購入して収まりきらなくなったものは、フリマアプリなどで処分するようにしていますね」
1階は玄関の明るさ確保のためにDIYされたこともあり、ほとんど収納のためのスペースがなく、基本は2階のウォークインクローゼットが洋服や漫画の収納場所になっているそう。
「夫婦揃って買い物が好きなこともあり、油断するとすぐにモノが増えてしまうんです。
元々収納スペースが少ないので、壁に飾り棚をつけたりもしていますが、持ち物の見直しは定期的に行っていますね」
花や葉物で、住まいに色を加える以前は壁の色を変えることで部屋の雰囲気を変えていたという佐藤さん。住まいの色合いが落ち着いてくる中で、インテリアのアクセントは植物になってきたそう。
「お部屋に季節感を加えるために、観葉植物は定期的に購入しています。
試したい色を部屋に置くとき、雑貨やインテリアだと手軽に取り入れられないのですが、植物だと枯れてしまったタイミングで入れ替えられたり、ピンクなどの難しい色も手軽に加えられるのがいいですね」
これからの暮らし
庭にも手を加えたいお部屋の中には十分に手を加えられてきたという佐藤さん。次に手掛けるはお庭とのこと。
「せっかく落ち着いた環境の中に住んでいるので、家が整ってきた今、ガーデニングにも手が掛けられたらと思っています」
「とはいえ、暮らしていると住まいの雰囲気も変えたくなってくるので、まだこれからも手を加えるかもしれません。
今年はコロナの影響で家にいる時間も増え、収納を見直す時間が多かったので、今後は整った空間で気持ちよく過ごしていけるように工夫していきたいです」
もう手を加える部分がないように見えるほど完成されたお住まいですが、佐藤さんの部屋づくりは、まだまだ終わりではないみたい。
家を建てたときがゴールではなく、自らの生活や気分に合わせて手を加えていくことで、より愛着が湧いてくる暮らし。
これからの日々の中で、佐藤さんの暮らしとともにお住まいがどう変わっていくのか、時間をおいてまた伺ってみたい場所になりました。
10,780
あわせて読みたい:
巨大観葉植物で、ご近所付き合い? インテリアのプロが本気でリノベした、アメリカムードな一軒家|みんなの部屋(立川) - ROOMIE(ルーミー)
整理収納アドバイザーがDIYでつくりあげた、“家族みんなが心地よく過ごせる家”とは?(高知)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)
コメント
コメントを書く