うわ、斬新。ボタン一つでミニ三脚代わりにもなるカメラストラップ!
Frii Designsは、首にかけていてもかけていなくても、カメラをサポートするという、イノベーティブなカメラアクセサリー「Conda strap」を発表しました。同社は、レンズを3つまで取り付けてすぐにレンズ交換できるレンズホルダー「TriLens」のメーカーで有名ですね。
フォトグラファーはカメラ以外にも、レンズやフィルター、ストロボなどを持ち歩きますが、高価なカメラを使用している場合は特に、ネックストラップも重要です。
カメラを持ち歩くのがラクになるだけでなく、手が滑って落としそうになったりした時にもカメラを落下から守ってくれますからね。
ボタン一つでミニ三脚にもなるカメラストラップと聞いても意味がわからないかもしれません。百聞は一見にしかず、まずは上の動画をごらんください。
Conda strapは、カメラの両側面にあるストラップ取り付け部に着けるのではなく、底面にある三脚用マウントに取り付けます。マウントプレートに取り付けている大きいスイッチをパチンと締めることで、ストラップの一部分が固くなり、重いデジタル一眼レフカメラでも支えることが可能なくらいの強度になります。
ニコンやキヤノンやソニーのようなメーカー公式のストラップと比較すると断然分厚いですが、首にかける状態でも、一般的な全布製のストラップと同様の柔軟性があるので、撮影時にカメラをさっと持ち上げて、構える動作を阻害することはありません。
Frii Designは、このConda strapを3年以上前から開発を続けてきたとのことですが、この斬新な構造のからくりは明かしていません。
推測ではありますが、固くなる一連の部分の中に、薄いエアブラダー(空気袋)を内蔵し、内部の空気圧が上昇すると、全てのパーツが所定の位置に固定される仕組みになっているのではないかと思います。
Conda strapは、そもそもの全体の高さが数十センチに制限されるため、三脚や一脚の代替品となるように設計されているわけではありません。
Jobyのゴリラポッドのように、カメラを特定の角度で自立させたり、木の枝や椅子の背もたれのようなもにに固定するカメラアクセサリーの代わりに使うことができます。自撮り棒としても使えますね。
Frii Designsは、Kickstarterでクラウドファンディングを11月12日から開始、Conda strapと、Conda Strap Plus(より重いカメラに対応したバージョン)がラインナップされています。1,000人以上の支援者が集まれば正式に生産可能になるとのことです。市場小売価格は150ドル(約1万5,700円)が予想されますが、最も早く支援した人には82ユーロ(10,158円)で予約注文できます。
Frii Designsは、すでにConda Strapのプロトタイプを完成させているそうですが、無事1,000人以上支援者を募ることができたとしても、2021年3月の発送には間に合わない可能性は重々にあることを承知しておきましょう。日本への発送にも対応しているようです。
Frii Designsは「TriLens」などのカメラアクセサリーも開発して世界中で販売している実績もあるので、きっと大丈夫だと思うのですが…、パンデミックの影響でグローバルでの生産、輸送が複雑になっているため、全てのリスクを支援者に負わせるクラウドファンディングの仕組みには少し慎重に考えたほうが良いかもしれません。
ですが、このアイデアは斬新だし、製品のプロモーション動画のように使うことができるのなら、便利そうだし何より使っていて楽しそうで、めちゃくちゃ気になりますね。
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