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家具から考えるマンションリノベ。アンティーク雑貨が現代の暮らしと調和する1LDK(埼玉県朝霞市)|みんなの部屋

2020/10/24 14:00 投稿

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埼玉県は東武東上線。その中でも都心へのアクセス良好で自然も豊かな朝霞駅。

今回お伺いするお住まいは、駅から徒歩15分以内で到着する住宅街の中に。

お名前(職業):みけさん(フルタイムパート)
場所:埼玉県朝霞市
面積:1LDK 約60㎡
物件購入費:1,800万円
リノベーション費用:約1,200万円
住宅の形態:マンション
築年数:36年(リノベーション施工時)

旦那さんとふたり暮らしをしているみけさんが住むのは、リノベーションされたマンションの一室。

みけさんが子どもの頃から集めているという、大好きなアンティークが活かされた空間です。

真新しい部屋でも、アンティークの魅力を活かし、調和させるヒントを伺ってきました。

お気に入りの場所

アンティークを活かすために選んだ壁と床

リノベーションをするときは、まず第一にアンティーク家具を置くことを考え、設計したそう。

「家具や雑貨を楽しむときに、住まいは箱だと考えています。

そのため、インテリアを邪魔しないよう、壁と床はできるだけシンプルになるように選びました」

「木材は、見た目としてはパイン材でもよかったのですが、傷が付きづらい栗を使いました。

また、デザイナーの方とも相談して、うっすらグレーに塗装をかけることで古道具やアンティークとの相性をよくしています」

壁も同様に真っ白ではなく、アンティークを意識してグレイッシュなカラーに。

パッと見ただけではなかなか判別がつきませんが、ほんの些細なニュアンスに至るまでのこだわりには、さすがの一言です。

お気に入りのアンティークを並べた飾り棚

みけさんが1番に作りたいと思ったというのが、リビングの飾り棚。

「アンティークのディスプレイ場所や本棚として、飾り棚を設置しました。

古材の足場板でひと繋ぎになった長いものを探してきてもらい、活用しています」

家族の影響もあり、小さい頃からアンティークが好きだったというみけさん。中学生くらいから蚤の市などについていっては、少しずつ食器などを集められてきたそうです。

作業に集中できる趣味スペース

リビングの一角には、趣味を楽しめるように区切られた、ピアノとミシン台が並ぶスペースがありました。

「趣味やワークスペースが欲しいという思いはあったのですが、面積の関係でそのための個室を作ることは難しくて。

代わりに腰壁でスペースを区切りました。視界を遮らない分、開放感も維持されて、とてもいいスペースになりましたね」

モルタルのキッチンカウンター

キッチンスペースの外側には、モルタルで作った料理を置けるスペースが。

「対面方のキッチンが理想ではあったのですが、間取り上断念して、サイドに作業ができる空間を作りました。

外から手元が見えづらくて調理もしやすいですし、朝ごはんはここで食べたりもしますね」

この部屋に決めた理由

リノベ可能な物件だったこと

夫婦ともに地方出身だというみけさん。住まいづくりは土地選びからはじめたといいますが、なぜマンションリノベの選択に至ったのでしょうか?

「土地選びに行き詰まっていた頃、ちょうどリノベーションの案内が家に届き、マンションリノベが候補に入ることになりました。

リーズナブルに自分たちの理想の暮らしを設計できるというのがポイントでしたね」

リノベでは変えられない玄関ドアやフレーム

そうしてマンションリノベを視野に入れたみけさんご夫婦。

予算や外観、駅からの距離等、希望の条件はいくつかあったものの、1番の決め手は意外にも玄関ドアやフレームにあり。

「内装は変える前提だったのであまり気にしていませんでしたが、リノベでは変えられない部分についてはしっかりと確認しました。

この物件は、ドアやフレームがお部屋の構想を邪魔しないところがよかったですね」

残念なこと、気になること

壁付けのキッチン

素敵なモルタルカウンターのキッチンですが、当初の希望通りにはいかなかった部分も。

「対面キッチンに憧れていて、当初からキッチンは対面でと要望も出していたのですが……。

マンションが床排水ではなく壁排水方式だったことや、あまり広いとは言えないコンパクトな平米数だったこともあって、壁付けになってしまいました」

「でもそのかわりにモルタルのキッチンカウンターを作ることで、対面キッチンの雰囲気は出しつつスペースも節約でき、リビングの広さを確保することができたので、今は満足しています」

お気に入りのアイテム

身体にあったアンティークのアーコールチェア

アーコールチェアはSAML.WALTZと、川越にある古道具+古雑貨+antique shop. Utakataで購入。

デザインはもちろん、使いやすさも意識されてとのこと。

「この部屋で暮らす前はIKEAの椅子を使っていたのですが、身長が150cm台ということもあり少し高くて……。今の椅子は背丈もちょうどいいんです」

旅行先で出会って一目惚れしたガラスポット

アンティークのアイテムは、旅先で購入されることも多いそう。

「古いものが好きなこともあり、いわゆる観光地的な場所に行くのではなく、気になるお店を尋ねる旅行を年に1〜2度しています。

YAECAのガラスポットは、北海道にある器とアンティークのお店sabitaで購入しました。佇まいが美しく、お気に入りのアイテムです」

実際に使って愛でる食器たち

アンティーク食器はクレイユモントローやサルグミンヌなど。基本は実際に店舗に足を運び、いいなと思ったものを購入するようにしているとのこと。

自粛期間中にお菓子作りもスタートされたそうで、アンティークな雰囲気も相まってカフェのような寛げる空間に。

アンティーク食器もより魅力的に映りますね。

暮らしのアイデア

集めた古道具やアンティークは実際に使う

アンティーク家具や雑貨にこだわる一方で、重苦しい印象は感じられない、みけさんの住まい。

現代の暮らしに溶け込ませるために意識していることはあるのでしょうか?

「古道具やアンティーク雑貨は飾るだけでなく、実際に使った方がいいと思っています。そもそも道具が作られた100年〜200年前は、ただの生活の道具だったと思うので。

現代の生活と合わないところもあると思いますが、実際に暮らしに溶け込ませるためにも、使ってあげたいなという思いがありますね」

目に入るものを意識して、世界観を壊さない

「古いものが活きる空間作りとして、現代的なものは極力、外に見せないようにしています。

カメラやコード類などは、籠などを使って隠すことで世界観が崩れないようにしていますね」

他にも、古いミシン台は、埼玉の古道具店riverside farm.がデスク用にリメイクしたものを活用。川越の蚤の市で購入されたそう。

サイドのスペースも広く、小さな引き出しも多くあるので使い勝手がよさそうです。

これからの暮らし

暮らしの変化を楽しむ住まいに

「インテリアや収納など、まだまだ定まっていない部分もありますので、少しずつ育てていきたいです。

また、モルタルなどはクラックが入ったりするものですが、それも味だと思って経年劣化も魅力と捉えていこうと思っています」

空間作りはもちろん、共に暮らすモノに対しても愛情を持って向き合うみけさん。

小さな頃から大切に集められてきた小道具やインテリアだからこそ、共に生活を楽しみ、新たな時間を刻もうとする姿勢が本当に素敵でした。

暮らしの中でこれからどんな変化が生まれてくるのか、これからも楽しみですね。

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