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古道具と薪ストーブ、畑仕事を愛する若夫婦が建てた、北アルプスが一望できる戸建て(長野県松本市)|みんなの部屋

2020/06/20 12:30 投稿

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夏は新緑に、冬は真っ白な雪景色に染まる雄大な自然の中での生活に憧れ、移住する人の多い長野県。

中でも栄えていて生活しやすく、古民家を改装したカフェやギャラリーなども増えてきた松本エリアは、特に人気な移住先のひとつです。

今回取材する江成さんご夫婦のお住まいは、そんな松本エリアにありました。

お名前(職業):ご主人(会社員)、奥さん(地方公務員)
場所:長野県松本市
面積:92.5㎡(1LDK)
家賃:持ち家のためなし
築年数:築9ヶ月
住宅の形態:戸建て

北アルプスも一望できる豊かな自然景観に恵まれた松本エリアの高台に、夫婦それぞれのこだわりを妥協なく合わせて建てた一戸建てとは? 

こだわりの古道具たちとともに、ご紹介いただきました。 

お気に入りの場所

調理タイムが楽しくなるL型キッチン

建築事務所との話合いの中で、最初から最後まで譲らずにこだわった壁付けのL型キッチンが、奥さんのお気に入りの場所。 

「Instagramで建てる家のイメージを膨らましているときに、素敵だなと見た目に惹かれたキッチンがどれもL型だったんです。

実際、このキッチンにしたことで、夫婦ふたりのときも、友だちを呼んでホームパーティをするときも、複数人で一緒にキッチンに立てるので調理中も楽しく過ごせます。機能面でも、L型にして正解でした」(奥さん)

大好きな白タイルを基調とした洗面所

白タイルが大好きだという奥さん。以前住んでいたお部屋に決めた理由も、キッチンが白タイルだったからだそう。

「今回の家でもキッチンを白タイルにしようかななんて考えていたのですが、友人宅へ遊びに行ったら白タイルのキッチンで。

使うなら別の場所にしようかなと思い、洗面所に決めました」(奥さん)

白だと汚れも気になってしまいますが、奥さんいわく、好きなスペースだからこそ綺麗に使うことを意識するので問題ないのだとか。

また、タイルなので、水拭きで掃除がしやすいのも魅力だそう。

ご主人の憧れだった「薪ストーブ」

薪ストーブは、ご主人のこだわりポイント。

「昔から薪ストーブに憧れがあり、家を建てるなら絶対に置きたいと思っていました。

薪は、近所の方から原木をもらったり、購入したりしたものを自分で割って作っています」(ご主人)

「主人は外仕事がすごく好きで。声をかけずにいたら、日が暮れるまで畑仕事や薪割りをしているなんてこともよくあります」(奥さん)

季節の移ろいを感じられる書類棚周り

古道具好きである奥さん。近隣エリアや松本市で行われている古道具市で掘り出し物を見つけるのが楽しみのひとつなのだそうです。

こちらの書類棚も古道具の雰囲気が漂いますが、家を建ててもらったFIELD WORKから購入したものとのこと。

「この書類棚周りに漂う雰囲気や存在感が好きで。飾るお花を変えることで、季節の移ろいを感じられるのもいいひとときです」(奥さん)

この部屋に決めた理由

自然景観を愛でながら、家族とともに暮らせる住まい

「結婚した後、しばらくは夫婦で仕事場がある安曇野のアパートで暮らしていました。

でもそのころから家族とともに暮らしたいという思いが、私にはあったんです。生まれた土地が過ごしやすいということもあり、実家の隣の土地に家を建てました」(ご主人)

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写真は、家の中から撮影された景色。

「家が高台にあるので、夏場でも風があって涼しいんです。

冬場の澄んだ空気から臨む雪景色も素晴らしくて、美しさにため息が漏れることもあります。これは、主人のおかげで出会えた景色ですね」(奥さん)

残念なところ

家族が増えたときのこと…

建築事務所と何度も話し合いを重ねて建てたという今の家。不満は特にないそうです。

「強いていうなら、ふたり暮らしの想定で建てたからこそ、家族が増えたときに部屋の使い方がどうなるかはわからないところであり、気になるポイントですね」(奥さん)

お気に入りのアイテム

オークションでゲットした「医療用ワゴン」

ヤフオクで落札した医療用ワゴン。
市販ではあまり見かけないデザインが、お気に入りだそうです。

「このワゴンに限らず、ネットオークションで落札したインテリアがいくつかありますね。気になったアイテムにとりあえず入札しておいたら、他の人はそれに全く興味を示さなかったようで、そのまま手に入ったなんてものも。

一風変わったデザインのアイテムや古道具っぽいものが好きな人には、オークションのお買い物はおすすめです」(奥さん)

家づくりの基準にもなった「FK SOFA」

トラックファニチャーのFK SOFAは、お店で試しに座ったときに「座り心地がすごくいいな」と印象に残っていたそう。

「いつか使いたいと思っていた家具でしたが、なんと父親がプレゼントしてくれて。

大切に、長く使っていきたいと思っています」(奥さん)

「実はこのソファーが空間にすんなり馴染むように、リビングスペースの天井を高く設計しました。

家づくりのひとつの基準にもなった、思い入れ深い家具です」(ご主人)

唯一、衝動買いがやめられない籠たち

フリーマーケットや古道具市に行くたび、ついつい買ってしまうという籠たち。

「家に置くものは、基本的にしっかりと吟味して購入することが多いのですが、籠だけは吟味せず直感で購入してしまうんですよね。

家に帰ってからどこで使うのかを考える……なんてことも多いですね(笑)」(奥さん)

暮らしのアイデア

長く使っていける道具を選ぶ

「世の中には安くて高品質なものもたくさんありますが、ついているシミやキズさえも魅力に感じられるような道具を暮らしに取り入れていくことで、生活を作っていくのが理想です。何か購入するときには、なるべく流行り廃りのない道具を選ぶようにしていますね。

吟味した愛着のある日用品のみを揃えていくと頻繁に買い替えることがなくなるので、購入時には少し値段がはっても、実は経済的な気もしています」(奥さん)

変化を受け入れ、楽しむ

「天板が木で腐らないか」とか「シミができないか」という質問をSNSで受けることが多いというキッチン。使いはじめのころは奥さん自身も、不安を感じていたそうです。

「もちろん調理時に油が飛んだり、汚れが着いたりはするのですが、ワックスなどで手入れをしながらこれからどんな風に変わっていくのかを想像するうちに、経年変化後の姿が楽しみになりました。

家とともに年を重ねていけることにワクワクしますね」(奥さん)

家でもキャンプでも使える、ひとつ2役の収納アイテム

普段、家の中で収納アイテムとして活用している籠やりんご箱は、アウトドアシーンやキャンプでも役立つのだとか。

「木製のインテリア小物は、外で使っても違和感がないんです。ひとつ2役で活躍してくれる分、不要なものを買い足さなくて済むので助かっています」(奥さん)

これからの暮らし

ふたりの“好き”を活かした場所へ

取材時にいただいたサンドイッチ

おふたりには、料理好きな奥さんと畑仕事が好きなご主人の“好き”を合わせた、ある夢があるそうです。

「将来は主人が畑で育てた有機野菜を使ったサンドイッチ屋さんをやりたいと考えています。

長野にはまだまだデリバリーのお店が少ないので、はじめは小さな規模でもいいかなと。作ったものを届けて、おいしく食べてもらえたらうれしいですね」(奥さん)

高台の上に、こじんまりとしたサンドイッチ屋さんがオープンする日はそう遠くないかもしれません。

今回ご馳走になった具沢山のおいしいサンドイッチを、次はお店のメニューとして頬張れるのが楽しみです。

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