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異なる趣味も共有する。商人の町・大阪に住む夫婦のモノの選び方(大阪)|みんなの部屋

2020/01/18 12:00 投稿

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大阪城からも近く、新しくて美味しい飲食店も多い、大阪は谷町六丁目駅から徒歩5分ほど。ここに、今回ご紹介する綾さん、崇史さんの住まいがあります。

お名前(ご職業):綾さん(アパレルバイヤー) 崇史さん(技術系人材サービス会社)
場所(最寄駅):大阪府(谷町六丁目駅)
面積とLDK : 2LDK、50㎡
家賃:8万円
築年数(居住年数):築30年(1年10ヶ月)
住宅の形態:マンション

お互いの価値観や世界観を共有しながらひとつの空間をつくりあげる、綾さんと崇史さん。

お部屋の整え方やインテリアを購入するときのポイントなどについてのお話の中には、商人の町・大阪ならではの目利き術があるような気がしました。

お気に入りの場所

植物もすくすく育つ日当たりのいい出窓

お部屋に入ってまず感じたのが、窓から入ってくる光がとにかく明るいこと。この日光が、植物の成長にも影響しているんだとか。

「日当たりがよすぎて、植物がとてもよく育つんです。ベンガレンシスとパキラなのですが、育ちすぎて切って別で挿していたら、それもまた根を張ってきました……」(崇史さん)

窓についたブラインドは、崇史さんが選んだもの。

「最初はピンときていなかったのですが、いざ取り付けると斜めに入る光がいい感じで、写真を撮るにはすごくよかったですね」(綾さん)

ドライフラワーを吊るしたキッチンスペース

どちらもお花が好きだというおふたり。キッチンスペースには、ドライフラワーを吊るすためのアイアンバーが設置されていました。

「このBALMUDAのある面が好きで、よく写真を撮っています」(綾さん)

お気に入りの服を集めてクローゼット化した洋室

「ふたりとも服が好きで、それぞれの洋服を集めたらウォークインクローゼットができあがりました。主人が好きな世界観のものは、この部屋に入っているものが多いですね」(綾さん)

この部屋に決めた理由

谷町六丁目の利便性と広さ

広い住まいに住み変えようと考えていたときに出会ったというこの物件。入居の決め手は、谷町六丁目の立地にもあったようです。

「物件が古くても、アクセスのいいエリアで広い部屋がいいと考えていました。谷町六丁目は美味しい飲食店も多くて人気の街だったので、憧れもありましたね」(崇史さん)

残念なこと、気になること

どうしても気になる水回り

中古物件とはいえ、水回りが綺麗でないのはやはり気になるそう。掃除しにくくて、すぐに汚れてしまうのも困ったポイントだといいます。

最初の物件選びで渋ってしまったカーペット

物件を選んでいるときに「この家はやめようかな……」と思ってしまった要因として、床一面に敷き詰められたカーペットがあったそう。

「最初から敷き詰められているのは、掃除の面なども含めて、少し躊躇しましたね。でも主人が元々住んでいた部屋がカーペットを敷いていたこともあって、なんだかんだ受け入れました。

だけど次に住む住まいでは、絶対フローリングがいいですね」(綾さん)

お気に入りのアイテム

玄関の銭湯鍵

玄関には、ちょっと変わったインテリアが……。

「ふたりで骨董市によく行くのですが、そこで購入した銭湯鍵です。

実際には鍵としての役割はなく、ただのアンティークで、友人が来た時は混乱させてしまうのですが、雰囲気がとっても好きなんです」(綾さん)

お部屋のどこでも使える、使い勝手のいいアイアンバー

「Seriaで購入しているアイアンバーは使い勝手がよくて、都度買い足しています。ドライフラワーや玄関の鍵かけなど、どこにでも使えるので便利です」(綾さん)

写真撮影の必需品であるサイドテーブル

出窓前に置いているミニテーブルは、大阪のつむぎ商會で購入したもの。

元々はベッド横のサイドテーブルとして使おうと思っていたといいますが、出窓にインテリアを飾るのにぴったりだということに気づいて、今ではここが撮影のときの定位置になっているんだとか。

暮らしと共に増えていく、小瓶とドライフラワーたち

旅行や記念日などの度に徐々に増えていくというのが、色とりどりの小瓶やドライフラワー。

「今では何の違和感もないですが、プロポーズで妻に贈ったバラの花束が、翌日ドライフラワーにするために逆さに吊るされていたのを見たときは、なんとも言えない気持ちになりました(笑)」(崇史さん)

「ドライフラワーは、満開や咲きかけの時にした方が綺麗に残るんですよ。プロポーズでもらった花をそのままにしていて枯れてしまったらもったいないので、速攻でハンガーに縛り付けてドライにしました。

小瓶は旅先でいいものがあったら都度買ってしまいますね」(綾さん)

暮らしのHow Toやティップス

リセールバリューを意識した買い物をする

「仕事がバイヤーということもあって、服や靴はもちろん、家具も購入する時に相場を調べるようにしています。どれくらいの期間使って、いくらで売れるか価値を考えて購入する。

衣類の入れ替わりのタイミングでは、メルカリなどを使って月10万円以上を売り上げたこともあります」(綾さん)

ドライにする花は卸売市場で生花から購入

お部屋に数えきれないほどあるドライフラワー、その多くは綾さんが生花からつくったものなのだとか。

「お店でドライになったものを買うのもいいと思うのですが、自分たちの部屋に合うであろうものをなるべく安く、自分で見極めて購入したいという思いがあります」(綾さん)

「仕事場が船場にある関係で、お花は自分の知っている卸売市場で購入するようにしていますね。バラ10本で500円なんてのもあるので、だいぶんお得だと思います」(綾さん)

日々の共有と提案で新たな発見が生まれる

ふたりの趣味を存分に発揮させたお部屋に住む崇史さんと綾さんですが、元々、それぞれが住んでいた部屋は今とは雰囲気が全然違っていたそう。

「お互いの目線合わせや共感を生むために、日々良いなと思った写真をふたりのラインにストックしたり、日々の会話で共有したりしています。

自分は元々、緑が好きでドライフラワーにはあまり興味がなかったのですが、そうした日々の価値観の共有の中で、今ではすごく好きになりましたね」(崇史さん)

「共通で好きなものはもちろんありつつ。主人が興味のなさそうなものでも、実は合うんじゃないかなと思ったら私からも提案します。

逆に、私だったら絶対買ってこないようなものを主人が買ってきたりするのですが、置いてみると案外よかったりするので、違う感性も取り入れると面白いんだなぁと思いますね」(綾さん)

これからの暮らし

新しい住まいへの挑戦

取材の前後で、新たに中古マンションの購入が決まったとのことで、次の住まいへのお話を伺いました。

「今は賃貸にふたりで暮らしているので、好きなものをすでにある空間の中に散りばめていますが、次は空間作りから手がけたいと考えています。天井は塗り替えて、ドアやキッチンも変えて住む予定です。

次の住まいも日当たりはよさそうなので、何の植物を育てるかも考え中ですね。どんな住まいにするかわくわくが止まらないです」(綾さん)

「遊び心を忘れない住まいにしたいと思います。すっきりとした完成された住まいではなく、都度新しくつくっていくような住まいがいいですね。子どもが友達を連れてきたくなるような住まいがいいなぁ」(崇史さん)

ふたりの世界観が混ざり合い、整えられた今のお住まいから、次はどんなお部屋がつくられるのか。楽しみに待ちつつ、完成したらまたお話を伺いたいと思います。

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