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ひとり暮らしのDIY。1日中充実した時間を過ごせる、ホワイトキューブみたいな1K(清澄白河)|みんなの部屋

2020/01/15 12:30 投稿

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昔ながらの下町情緒と最新スタイルのカフェが軒を連ねる清澄白河は、「東京都現代美術館」をはじめ、アートギャラリーの多さも東京屈指の街。

そんな清澄白河に住む井上さんは、都内のWEBサービス会社でMD(マーチャンダイザー)として働かれています。

お名前(職業):井上さん MD(マーチャンダイザー)
場所:清澄白河
面積とLDK:45㎡、1k
家賃:非公開
築年数:1年弱

日々様々なカルチャーに触れる井上さんがつくり出したお部屋には、お気に入りのモノと充実した1日を過ごせる工夫があるようです……。

お気に入りの場所

お気に入りのモノを活かす17畳の広々ワンルーム

お仕事で兵庫、名古屋、横浜、そして現在の東京へと移り住まわれてきた井上さん。

引越しの度に、住まいの広さに合わせて必要なモノを選別してきたからこそ、今残るモノはどれも愛着あるモノばかり。

「こだわりのモノを活かしつつ、飽き性な自分は模様替えも頻繁に行うので、広々としたワンルームは都度好みの空間に整えられてお気に入りです」

部屋の雰囲気を変える、低くて広い窓

部屋に窓が少ないこともあり、部屋の奥に位置する低くて広い窓が部屋を明るくする貴重な光源。ベランダがないため、光が部屋中に直に降り注ぎます。

「窓が低い位置にあるのは珍しいと思うのですが、空間が広く感じられるのでいいなぁと思います」

生活感を隠すための手作り壁板

元々は仕切りがなく、広々としたワンルームだったところに手作りで壁をつけたという井上さん。壁がないとどうしても生活感が丸出しになってしまうので、入居と同じタイミングでつくり始めたのだといいます。

「全てひとりで、3日くらいかけてつくりました。入居初日から業務用の木材を運搬したり、大きな音を出してしまったりしたので、大家さんに追い出されないか不安でしたね(笑)」

この部屋に決めた理由

こだわりのモノを十分に置ける広い部屋

部屋選びの基準が“広さ”になったきっかけは、以前兵庫の山奥に住んでいた頃の3LDKの住まいにあったとのこと。

「特段やることがなかったこともあり、住まいを充実させていたらモノがいっぱいになってしまって……。そこから、そうしたものを置けるか否かで部屋の広さを重視するようになりました。

もう小さな部屋に住むのは無理になってしまいましたね……」

ホワイトキューブのギャラリーのようなフラットな間取り

「アートも結構好きで、ホワイトキューブのようなギャラリー風の住まいにも関心がありました。

ここはキッチンや浴室などの水回りの空間が別割で作られていて、それ以外は仕切りのないフラットな間取りなんです。模様替えが好きなので、自由に区分けて模様替えしやすいのもいいですね」

残念なこと、気になること

収納が全くない

凹凸のないフラットな間取りも魅力的ですが、部屋の中に備え付けの収納スペースがないため、自分で収納スペースを確保しないといけないのが困ったところ。

「生活感が見えるものは、なるべく仕切りの内側に集めていますが、それでもスペースとして十分とは言い難いですね。以前住んでいた部屋で雑にしまっていたものなどは、その多くを処分せざるをえなかったです」

洗濯物は全て室内干し

もうひとつの困ったことが、洗濯物の乾燥場所。ベランダがないために、室内干しするしかないのだそう。

「これは最初から分かっていたことなのですが、ベランダがない分、洗濯物は梁に物干し竿を付けて、室内干しになってしまいます。

コインランドリーも近くにあったのですが、それももったいなくて、最近洗濯機を乾燥機能付きのものにグレードアップしました」

お気に入りのアイテム

夜も部屋で楽しむための間接照明

「夜に天井の照明を使うと部屋が明るすぎるので、最近は間接照明を増やしています。

LEDの明るい電気もいいのですが、バーのような少し落ち着いた明かりと使いわけて、2つの顔が演出できたらと思っています」

そんな井上さんが最近購入してよかったというのが、インダストリアルランプ「gras lamp no.214」

「デザインのカッコよさはもちろん、高さや向きなどの自由がきくのが実用的でいいですね。

間接照明をもう少しだけ増やせば、部屋としては完成かなと思っています」

幼稚園で使われていた大きくて低い本棚

玄関に足を踏み入れたときに一際目立っていたのが、この本棚。元々、日常的に本を取り扱うことが多かった井上さんにとって、現在の住居に引っ越す前から長くつきあっているお気に入りのアイテムです。

「兵庫に住んでいた頃にオークションで購入して、色だけ塗り直しました。元々は幼稚園で使われていた棚のようで、収納のサイズが大きく、低いのがいいです。ディスプレイとしても使えるんですよね」

雑貨やサイズの異なる本にもぴったりな手作りの棚

玄関の収納棚の上には、井上さんお手製の壁面収納が。

「近くにコーナンがあるので、そこで木板と金具を購入してきてつくりました。

部屋の収納場所が限られている中で、使い勝手はかなりいいですね。ビスによって高さを変えられる自由度も気に入っているポイントです」

暮らしのHow Toやティップス

本物の素材でアイテムを選ぶ

大学時代に彫刻をやっていたこともあり、偽物と本物の両方の素材に触れてきたという井上さん。この経験が、現在のモノ選びにも生きているのだとか。

「意図して木目調にしているプラスチック製品などは別にいいかなと思いますが、本物を装いながら偽物であるモノを使いたくはないなと思っていて。自分で使う上では、スギやヒノキなどの本物の素材が持つ存在感や雰囲気のモノを選びたいなと考えています」

つくれるものはベストサイズにDIYでつくる

「DIYを本格的に始めたのは今回の住まいからですが、機材の使い方は大学時代から知っていました。

お気に入りのモノを出来る限り活かしたディスプレイにしたくて、つくれるものはなるべくベストサイズでつくろうと考えています」

窓を基準に、家具を低めに

こだわりのモノたちに囲まれた暮らしをする井上さんに、家具の配置のポイントを聞いてみました。

「以前から持っていたもので、一部違うものもありますが……。家具はポイントである窓を基準に、高くならないようレイアウトして、部屋を広く見せるように心がけています」

有機物と無機物のバランス

部屋全体のバランスは、どのように考えているのでしょうか?

「コンクリートなどの無機物と木などの有機物のバランスは意識しています。全体としては無機質な素材のモノが多いので、家具等であたたかみのある有機物を入れるようにしています。

あとは、住み始めの部屋はピカピカすぎたので、あえて荒い感じのものを入れることでバランスを取っていますね」

これからの暮らし

レイアウトは少しずつ変えて、常に刺激的に

自らの手でつくり、こだわりを持ってモノを選ぶ井上さんに、これからの暮らしについて伺いました。

「モノとしては、これまで集めてきたモノである程度は揃えられているので、あとは間接照明をもう少し増やしたいです。

飽き性な自分に合わせて少しずつ位置を変えながら、飽きない部屋にできたらなと考えています」

お仕事の関係から、各地域に転々と移り住んできた井上さん。最近は、東京の暮らしにも満足してきたのだといいますが、次はもっと大きな部屋で、リノベなど、部屋づくりから取り組んでみたいのだとか。

「モノももちろん好きなのですが家も好きなので、大きな家や土地を買って、1からインテリアを考えてみたいですね。

水回りやスイッチなどもこだわりのメーカーを入れて、好みの空間をつくって少し住んでは手放す、みたいな暮らしは理想かもしれません」

仕事柄、たくさんのモノやデザインに触れられてきた井上さんが、これからどのような住空間を生み出していくのか、とても楽しみです。

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