奥さんが書いた図面を大工である旦那さんが形にすることで出来たリノベ部屋とは?
お名前:Iさんご夫妻、愛猫場所:神奈川県川崎市
面積とLDK:75㎡ 2LDK(4LDK)
家賃:リノベ費 約450万円
築年数と住宅の形態:築12年のマンション(住み始めて1年)
お気に入りの場所
利便性も見た目もこだわったキッチン「元々はカウンターがついた対面式キッチンだったのですが、もっとキッチン周りの小回りがきくように手をいれました」(旦那さん)
大容量の収納スペースはカウンター裏に用意し生活感が出ないように工夫したのだとか。
「少し手間はかかったのですが、好きな色のタイルを一面にはれたのも良かったですね。気に入っています」(奥さん)
キッチンの収納棚については当初、別のものを作る予定だったというIさんご夫婦。
「建てている途中に建材屋さんから資材が余っていると聞いたので、じゃあキッチンに取り付けようかと」(旦那さん)
キャットウォークを付けた杉板貼りの壁面筆者が取材前にInstagramで見ていて、印象だったのがテレビとキャットウォークが混在した壁面。
「元々は他の壁と同じくモルタルの予定だったのですが、木材をキッチンも貼る際に統一してみたら思いのほか良かったんです」(旦那さん)
「前の住まいからキャットウォーク用にディアウォールを付けていたので、猫もなんなく使いこなして1日の半分はあそこで眠っていますね」(奥さん)
半部屋削って広くした玄関土間収納スペースたっぷりで広い玄関スペースにも、リノベーション時の工夫があるようです。
「当初玄関はとても狭かったんですが、僕はスニーカー収集が趣味なので広い靴棚が欲しいという思いがあって。
玄関横の部屋壁を抜くことで生まれた広い空間の半分を玄関にしました。
残りの半分の空間は寝室とくっつけたのですが、おかげで寝室もだいぶ広くなりましたね」(旦那さん)
この部屋に決めた理由
リノベーションしやすい間取り引っ越す前から、Iさんご夫妻はリノベーションすることを予定していたそうです。
「(建築士の)私が書いた図面を、(大工の)主人が形にしたリノベ部屋に住むと決めていたんです。
だから天井の躯体を覆い隠さず現せることや、配管の位置などから理想とする内装に変更可能そうだと思えたことは、この部屋に決めた大きな理由ですね」(奥さん)
そうなるとお部屋を決めるまでは結構悩まれたのかと思いきや、そんなこともないよう。
「このエリアは土地の価値が高くなっているのか、築年数が浅いと、同じ価格帯でも部屋が狭くなってしまうところが多いんです。
条件にあう部屋を探しているうちに自然と数が絞り込めました」(旦那さん)
残念なところ
傷が気になるフローリング「プリントではなく無垢材の杉のフローリングを選んだら……キズが気になります。
無垢材の杉は柔らかいためキズが付きやすいことはわかっていたのですが、ねこが走り回るので思っていた以上にズタズタになりましたね。
塗装品を使用していますが、それだけでは守り切れず……」(奥さん)
設計時に意識出来ていなかったベランダのコンセントと水道土地柄の悩みとして「川崎はチリの飛ぶ量が多いので、小まめに掃除しないとすぐ汚れてしまう」とのこと
「水道がなく、コンセントも配置していなかったので外用の掃除機も使えず、掃除がやっかいになってしまいました……」(奥さん)
お気に入りのアイテム
ブナコ製の2種類のペンダント照明「BUNACOの照明は以前の住まいから使いつづけていてお気に入りです。住み始めてキッチン用も新調しました。
私の地元である青森のプロダクトということもあって、使うのは前から決めていたんです」(奥さん)
食器もBUNACOのものをいくつか使っているそう。
出身地にゆかりのある竹細工のかご「これも出身地にゆかりのあるものです。東北の民芸品を使いたいという気持ちがあって実家でも使ってます」(奥さん)
昨年から集め始めた益子焼「元々陶器が好きで、昨年初めて住んでいるところから1番近い陶器市へ益子焼を見に行ったのですが、早朝に到着したにも関わらず長蛇の列が出来ていたのがよしざわ窯という窯元。
食洗機やレンジでも使えるという機能性もあって愛用しています」(旦那さん)
つるっとしていない質感が好きだと話す奥さん。
「昨年もたくさん購入したのですが、また参加してさらに食器棚を充実させられたらと考えています」(奥さん)
暮らしのアイデア
インテリアはまず作れないか? から夫婦で検討!「自分で作れちゃうからこそ、買う前に『本当に必要か?自分たちで作れないか?』と話し合うことが多いです。
直近では鉢受けを、インテリアショップのサイトで見ていたら欲しくなったので作りました。近くのホームセンターで必要なものはすぐに揃っちゃうんですよね」(旦那さん)
自分で作ると愛着がわくので大事にもすると、旦那さんは言います。
「だからMASTERWALのソファを買う前も、かなり話し合いましたね。
作りや色合いが気に入ったのですが、目黒通りの家具屋さんを何往復かして、ああでもないこうでもないと話してからやっと購入に至りました」(奥さん)
これからの暮らし
植物が生い茂る住まいに「もっとジャングルみたいな住まいにしたいんですよね。家の色合いにも緑が合いそうですし、吊るせる場所もたくさんあるので」(奥さん)
古民家を自分たちで改修して住んでみたい「もしまた次に引っ越すことがあれば、テイストとしては今の雰囲気を持たせつつ、古民家を改修して住むのも面白いかなぁと思っています」(奥さん)
「ただ、利便性も失いたくないので、今の仕事を続けていたら場所は考えどころですね」(旦那さん)
ふたりで話し合いながら奥さんが図面をひき、旦那さんがそれを形にする。
そんなリノベーションや部屋づくりを暮らしの中の楽しみとして日々満喫するおふたりの、理想の部屋づくりへの探求はまだまだ続きます。
あわせて読みたい:
「まさか自宅兼雑貨店を営むとは思わなかった」ママオーナーの白に囲まれた暮らし(鳥取県・湯梨浜町)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)
インテリアはほぼ無印良品!愛好家が提案する“無印部屋”のつくり方(鳥取県北栄町)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)
コメント
コメントを書く