大通りから少し内側にはいった静かな住宅街の一角に、今回ご紹介する坂井さんご夫妻のお住まいがありました。
地元の美容院「enchante-アンシャンテ」の2代目としてお店を営む傍ら、お店のHPやSNSで「シンプルライフを目指す夫婦の暮らしや、好きなコーヒーのこと」について発信する坂井さんご夫妻のお部屋とは?
名前:坂井康城さん(enchante-アンシャンテオーナー)、舞子さん場所:福岡県 那珂川市
面積とLDK:77平米 2lDK
築年数と住宅の形態:分譲マンション(リノベ後1年)
リノベ費:約500万
お気に入りの場所
倉庫っぽさを意識したコンクリート躯体「倉庫っぽい住まいにしたくて、リノベーションの際に、強くお願いをしたのがコンクリート躯体です。建築構造を支える骨組みを、すべてコンクリートで統一してもらいました。
見た目も好みなのですが、家で映画やドラマを見る時にスピーカーの音が上手く反響してくれるので、実用面でも良いなと感じています。」(康城さん)
キッチン裏の作業スペース「基本的にリノベーションに関しては、主人の構想に沿って進めたのですが、キッチン周りには私のこだわりもあって。
キッチン裏に椅子を置き、アクセサリーづくりが出来る作業スペースを作りました。」(舞子さん)
素足で歩くと気持ちの良いフローリング床は当初あったものの上から、ほぼ椋に近い素材を敷いて使用。
そのため、冬でも冷たくなく、素足であるくととても気持ちが良いのだとか。
「僕は絵を描くのが好きで、大きな布に書くときには床で描くこともあります」(康城さん)
この部屋に決めた理由
お店から自転車で通える立地のリノベ部屋「店舗から10分圏内の物件を探していた頃、美容院のお客さんのひとりがリノベーション会社に勤めていると知りました。
そこで相談させていただき、さまざまな物件情報やリノベーションの費用感について教えてもらった上で、この部屋に決めたんです」(康城さん)
他に気になる物件もあったそうですが、そこは既にリノベ済みだったようです。
「自分たちが住みやすい部屋に育てていきたい! という想いから、リノベーションができる部屋が良かったんです」(康城さん)
残念なところ
壁の装飾がしづらい……壁面にピンが刺さらないことを、不便に感じることがあるのだとか。
「自分で描いた絵もテープ類で貼っているのですが……それだと、どうしても剥がれてきちゃうんですよね」(康城さん)
お気に入りのアイテム
朝と夜に、夫婦で淹れ合うコーヒーアイテム「最終的にはネットで買い揃えたのですが、選ぶまではいろいろと見て回りました。
コーヒーを必ず、朝は妻が、夜は私が淹れるので我が家の必須用品なんです」(康城さん)
2人ともコーヒーを淹れるのが好きなのだそう。
舞子さんの作業スペースは、ふたりが朝晩のひとときを過ごすカフェスペースでもあるようです。
映画「かもめ食堂」で一目惚れしたお鍋「キッチン用品がすごく好きで。美味しいご飯を食べられるようにと拘っています。
中でも、私がとても好きな映画『かもめ食堂』の中で出てきたイッタラ(鍋)はデザインもさることながら、使い勝手も良くて、とても気に入っています。」(康城さん)
持ち手が蓋のオープナーとしても使えるとのこと。これなら鍋が熱い時でも、開けやすいですね。
暮らしのアイデア
仕切りをなくして、リビングを広く「生活の中で1番多くの時間を過ごすリビングだからこそ、極力仕切りは無くしました」と話す康城さん。
元々は和室だったスペースも、ふすまを取り除くことで、シアタースペースにしたのだとか。
空間が広くなると、心にもゆとりが出来そうです。
収納術に頼らないという意識元々はアンティーク小物などが好きで、物に溢れた生活を行なっていたという康城さん。
「熊本地震があった時に、安全面について考えて。暮らしに不必要なモノは、なるべく手放していくようになりました」(康城さん)
収納を工夫し出すと、ものが増えても良いという気持ちが出てきてしまうことから、収納術を考えなくて良い物選びをするように、常々2人で心掛けているとのこと。
玄関の靴棚にも、康城さんと舞子さんの靴がそれぞれ1段ずつに収まるような靴選びをしているようです。
これからの暮らし
自然豊かな環境で、庭遊びを楽しむ「部屋の物を増やしすぎず、空間を広く楽しんでいければと思います。
ただ今はマンション住まいのため、どうしても周りの住まいとの兼ね合いで暮らしに制限があります。もし今後どこかへ引っ越すことがあれば、BBQなど自由に出来る庭があると良いですね。
ペットも飼いたいし、海なんか見えたら良いなぁ。」(康城さん)
「空が広く綺麗な星空が見える住まいに憧れます。実は今の部屋に決める前は、物件条件をルーフバルコニーにしていたこともあったんです。」(舞子さん)
試行錯誤な「シンプルライフを目指す暮らし」が、今後どのように変化していくのか。
もしかしたら、部屋をシンプルに整えていくことで、新たに見えてくる暮らしの楽しみ方やこだわりがあるのかもしれません。
できれば数年後にまたふたりのお部屋に訪れて、暮らしを聞きたい。そんなことを思う帰り道なのでした。
あわせて読みたい:
ベッド下からトランポリン。光のあふれる一室で暮らす、広告代理店勤務の女性(駒場東大前)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)
「はじめてのひとり暮らし」中の女子部屋が気になる(京都市下京区)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)
コメント
コメントを書く