こちらの作品はスペインのデザイナーOscar Diaz氏が2007年に発表した「Ink Calender」と呼ばれるものです。セットされたインクが日付部分に染み込んでいくというカレンダー。24時間で1日分の日付が浮かびあがるようになっているとのこと。徐々に表れてくる数字は、視覚的に「進行形である今日」という時間をうまく表現しています。
利用されている仕組みは毛細管現象という自然現象。フェルトペンなどにも利用されている技術で、重力や上下左右に関係なく液体が繊維と繊維の「隙き間」に浸透していくという現象を利用しています。
「冬は冷たいブルーやバイオレット」「夏は発色のいいオレンジやレッド」など、その月によってインクの色を変えれば、同じ数字でも季節を感じることもできます。
初めから印刷された数字ではなく、カレンダー自らが日付をアップデートしていくっていう発想が面白いですね。
Ink Calendar by Oscar Diaz [dezeen]
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