店内には、古道具の世界に20年近く親しんでこられた菅野ご夫妻の、人脈とセンスで揃えられた“古き良きモノ”が所狭しと並んでいます。
今回は、古道具界では比較的ポピュラーなアイテムといわれる“足踏みミシンの脚”をご紹介。
秀逸なデザイン!
こちらは、1950-70年代のイギリスの足踏みミシン『SINGER』の脚です。
足踏みミシンには国産も含め様々なデザインがありますが、他のものはもっと機能が全面に出たデザインで、かなりの業務感があるんです。
そんな中『SINGER』のミシン台は、まるで編み物のように複雑な鉄足のデコレーションや、美しいブランドネームの入り方など、デザインのかっこ良さがダントツなんですよね。
天板次第で用途自在
いくらデザインが素晴らしくても、これを自宅のどこに置いて使ってあげれば良いのやら……。
菅野さん、活用法を教えてくださ~い!
こちらに好きな天板を被せて、自分の見立て通りのオリジナルテーブル作りが、古家具好きの間では人気なんです。
載せる天板次第で雰囲気がガラッと変わるので、購入されたお客様によって、使い方が全く異なるのが面白いですよ。
脚がぎりぎり乗るくらいの小さな天板を載せれば、キッチンなどで活躍する作業台に。
ガラス天板を置けば抜け感が出て、かなりスタイリッシュなイメージになりますね。
最近は、なんとパソコンデスクとして使う方も多いそうなんです!
元々ミシンを支えていた鉄で出来た脚なため、重い大型の天板もしっかりと支えてくれるのだとか……!
自分の理想のテーブルを、2つのアイテムを組み合わせることで作るという発想の転換は、まさに目からウロコ!
脚自体のカスタマイズも可能
「ぜひ脚自体もカスタマイズして使っていただけたら、と思いますね。」と語る菅野さん。
なんとこちらの脚、ネームはもちろん、ハンドル、足踏み台も、全て取り外し可能!
装飾が好きな方はこのまま、もっとシンプル思考の方は、あえて天板を支える脚のみを残して愛用することもあるそうです。
足踏み台はあえて残したいな…
設置するスペースの問題で、足踏み台を外す方は多いと思います。
ですが、「足が置けてとっても楽!」と、この足踏み台を気に入って購入される方もいますね。
お客様それぞれが、好きに、長く使ってくださればそれでいいんです。
脚も天板も自分の好きなようにカスタマイズして、理想のテーブルを作り出せる。
ヴィンテージなのだからこう使うべき! という押しつけがましさのない、とても魅力的なアイテムなのでした。
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