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地下が明るくなる「壁」。帰りたくなる家を目指して|わたしの部屋

2018/07/30 11:00 投稿

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名前:野村恒司(のむらこうじ)
職業:建設業
住宅スペック:父母娘の3人家族、コーポラティブハウスを購入してリノベーション、地下1階・1階のメゾネット

部屋の中で、力を注いでいる場所はどこですか?

「『天使のはしご』と命名した、地下1階の壁面です。

この家は、コーポラティブハウス※を購入してリノベーションしましたが、基本デザインだけ僕がして、設計施工は同世代である中田製作所さまにお願いしました」

※コーポラティブハウスは、入居希望者が集まって組合をつくり、自分たちが事業主となって、土地取得や設計者の手配など“希望するマンション”を企画する新しい住宅のカタチ、なんですよ。

そこに力を注いでいるのはなぜですか?

「地下1階と1階が、うちの住居スペースです。

地下1階に水まわりやメインリビングがプランニングされているので、生活の大部分を担うスペースになります。

地下のために開口部が限られ、光が直接射し込みにくい空間なので、明るい印象に感じられるようにする必要があったんです」

「この壁は、ナナメ板貼りと塗装は、ワークショップ的にほんの少しだけ私たちもお手伝いしました。

『施工者泣かせの壁』と言われていたので、実際にやってみて、とんでもなく難しいことが身体でわかりましたね……」

その場所で、特に披露したいアイデアやアイテムは?

「壁面むかって右側が東であることと合わせて、この壁面が行動の軸になるようにデザインしました。

東から朝日が射しこんで“薄明光線=いわゆる『天使のはしご』”になって、明るく感じるように……」

「収納にも椅子にも机にもストックヤードにもなるロングベンチも、造りつけました。

利用方法が無数にあるロングベンチは、狙いどおり家族の中心となっていますね」

「朝日が射し込むような『天使のはしご』壁が、家族の記憶のルーツになり、帰りたくなる家を目指しました」

写真提供:野村恒司

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