ここはIKEA of Sweden。
デザイナーや企画、プロジェクトマネージャーたちが、毎年2000を超えるプロダクトを生み出す現場です。
なんと、普段はイケアの従業員でも入れないこの場所に、特別に入れていただきました。
しばらく見て歩くと、クリエイティビティを高める、ある3つの工夫に気づいたのです。
小さな会話で戯れる空間づくり
まず最初に気づいたのがコチラ。
この建物に入って最初に驚くのが、このカジュアルでオープンな空間。
ソファにクッション、本棚が並べられ、みな思い思いに仕事をしています。
そして何より、オープンだからこそ、雑談が多い。
「あの件、どう?」「家族は元気?」なんて談笑がところどころから聞こえてきます。
常に何百というプロダクトの開発が進むこのオフィス。
他のプロジェクトのアイディアを知ったり、親密度を高めたりすることで、アイディアの連鎖が生まれそうです。
集中できる空間づくり
それでいて、ちょっと集中したいときはブロック型の会議室を使ったり、
視線をさえぎるソファを使ったりすることができます。
さらに集中したい時は、「CREATIVE AREA」と呼ばれる空間へ。
中はこんな感じで、日本の会議室よりも狭いのが特徴。
でも、だからこそ心理的にも密にコミュニケーションが取れて、決め事がスムーズなのかもしれませんね。
疲れた時は一休み
創造的な仕事には、時に脳を休めることも重要なんて言いますよね。
そんな時、悩んでいたアイディアが整理されて、ピーンと閃いたり。
それが習慣になっているのがスウェーデンの「フィカ(FIKA)」という文化。
10時、15時くらいに、コーヒーを飲みながら甘い焼き菓子やケーキ、シナモンロール、オープンサンドをみんなで食べるのです。
そしてそれを支えるのが、このフィカ・コーナー。
みんながここでコーヒーやお菓子を手に取り、また会話とアイディアがミックスされるというワケです。
世界中から愛されるイケアのデザイン、その力を影で支えているのは、案外この空間づくりなのかもしれませんね。