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都心のスモールハウス暮らし、二拠点生活も視野にいれて(東陽町)|みんなの部屋

2018/03/22 11:00 投稿

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人気連載「みんなの部屋」vol.107。部屋づくりのアイディア、お気に入りの家具やアイテムなどの紹介を通して、リアルでさまざまな「暮らしの在り方」にフォーカスします。

大手町駅から地下鉄東西線で約10分、オフィスビルと住居マンションが立ち並ぶ東陽町。ランチに便利そうな飲食店から下町風情のある個人店、スーパーなども充実していて、働く人にも住む人にも快適そうな街並みが広がっています。

LIXILでプロダクトデザインを手がける冨岡さん家族が暮らすのは、駅から歩いて5分ほどのマンション。お邪魔してみると、55㎡という狭さを感じさせない、広々と明るい快適な住まいがありました。

名前:冨岡陽一郎さん、由香さん、1歳と3歳のお子さんふたり
職業:LIXILプロダクトデザイナー(陽一郎さん)
場所:東京都江東区東陽町
面積:55㎡(ロフト部分含め63.50㎡) 1LDK
家賃:分譲のため無し
築年数:築40年

広々したLDK

お気に入りの場所

こだわりがつまったバスルーム

陽一郎さん、由香さん、おふたりのお気に入りはバスルーム。勤務先のLIXILでもバスルームやトイレなどのデザインを手掛ける陽一郎さんのこだわりがつまった空間です。

物件全体の平米数に対しても、広々としたスペースをとっています。

脱衣所からバスルームの間には扉をつけず、バスルームは一段下がった構造に。

水はねを防ぐことができ、お子さんを段差部に座らせてカラダを拭くのにもちょうどいいのだそう。

「浴槽と洗い場だけユニットで、あとは自由というハーフユニットです。天井までの高さを確保できるので、外国のホテルのようで開放感があるし、オーバーヘッドシャワーを付けることができたり、好きな壁面にできるなどの利点がありますよ。とくにボディシャワーが最高なんです」(陽一郎さん)

「ショールームで選んだタイルの大きさ、目地の色などにこだわっただけあって、バランスよく仕上がって、いちばん好きな場所ですね」(由香さん)

トイレは、LIXILの子会社にもなっているドイツのGROHEのもの。外側のデザインがGROHEで、機能はLIXILという、ハイクオリティすぎるハイブリッドタイプ。なんと、スマホで遠隔操作ができたり、本体に内蔵された音楽も流せるのだとか……。

「僕の上司であるポール・フラワーズとそのチームが手掛けている商品でもあるのですが、ドイツのシンプルなデザインの中に、日本の技術を入れ込んでいる点が気に入っています」(陽一郎さん)

以前の家から使っているソファ


無印良品で購入したユニットソファは、組み合わせを自在に変えられるのが特徴。アーム付きを選べたりカバーも変えられるので、家族構成の変化に柔軟に対応できます。

取材の日も、お子さんたちはこの広いソファの上で楽しそうに遊んでいました。

この部屋に決めた理由

55㎡と聞くと4人家族で暮らすにはちょっと手狭な印象ですが……この物件をリノベーションするに至った経緯は?

「ここは以前親族が住んでいて、引っ越すことになったと聞いて購入を考えはじめました。幼い頃から思い出がある大切な場所なので、手放してしまうのが惜しかったんです。

将来的に、僕の実家がある静岡や妻の実家がある千葉と、都内との2拠点居住も視野に入れているので、平日を過ごす東京は、職場へのアクセスや手ばなすことになった場合の資産性を重視して、コンパクトでもいいかなと。

リノベプランをシミュレーションして、いけそうだと確信できたので決めました」(陽一郎さん)

「子どもたちには、ひとり暮らしをしたり、海外へ留学したり、外へ出ていろいろ経験してもらいたいなとも思っているんです。

一緒にいられる期間って案外短いですし、あと15年ちょっとしたら夫婦2人の生活になるかもしれない。ここにずっと住むというより、変化していくことを前提にしていますね」(陽一郎さん)

玄関脇の小さな階段を上ったロフトスペースが家族4人のベッドルーム。

購入からリノベーションまでの過程について、詳しくは「リノベーションストーリー」で!

残念なところ

床暖を入れればよかった……

「リビングダイニングのエアコンを、見た目重視でひとまわり小さいものにしたこともあって……冬は少し寒いんです」(陽一郎さん)

壁が白いため、汚れが目立つことも

「子どもたちはプラレールが大すきなんですが、壁を走らせたりするので、気がつくと車体の塗装が移っていたりするんです(笑)。

ただ、白の塗りの壁にしたので、汚れたら上から自分たちでそこを塗り直せばいいから、気楽にかまえています」(由香さん)

お気に入りのアイテム

ロンドン出張で見つけてきたスイッチ

陽一郎さんのお気に入りは、アンティーク感のあるスイッチ。

「リノベの過程で、パーツや資材などの発注は、ほとんど自分で行いました。このスイッチは、出張で訪れたイギリスでひと目惚れして注文したものです。日本の規格に合うか心配でしたが、大丈夫でした」(陽一郎さん)

バーミキュラ ライスポット

お料理好きでワインエキスパートの資格も持っている由香さんのお気に入りは、バーミキュラのライスポット

「ごはんがとてもおいしく炊けますし、パンを焼いたり、シチューなどの煮込み料理をつくったり、想像していた以上に便利です! 子どもが小さいので、スイッチを入れたら放っておける点も助かっています(笑)」(由香さん)

暮らしのアイデア

イケアや無印良品を賢く活用したリノベ


「キッチンのベースは、イケアのシステムキッチンです。そこに白い板を貼ってもらい、部屋の雰囲気に合わせています。壁面収納や子どものおもちゃの収納も、イケアや無印良品を活用しています」(陽一郎さん)

廊下横の収納棚は、無印良品のユニットシェルフ。このシェルフを置くことを前提に、壁と扉の間に隙間を確保したそうです。

テーブルの高さは作業台に合わせてスッキリと

キッチンは背面にシンク、カウンターにコンロを配置したセパレートスタイル。背面のシンク側は高さ915mm、カウンター側は800mm。カウンターからダイニングテーブルまでがひと続きになり、リビングダイニングの中心にもなっています。

「作業台の天板はスペインのタイルメーカーのものを採用しました。セラミック製で本来は壁などに使われるものなんですけど、熱に強いので鍋をそのまま置けますし、この上でパンをこねることもできるので、料理がしやすいです」(由香さん)

「作業台とダイニングテーブルのサイズや高さを揃えて一体にしていることで、部屋をスッキリさせています」(陽一郎さん)

クローゼットはひとり1枠

ロフト下の収納スペースからつながる小部屋が小さなウォークインクローゼットになっており、普段着る衣類はこちらに。

「無印良品のユニットシェルフを置いて、シェルフ1枠にひとり分と決めて収納しています。収納スペースは限られているので、引っ越すタイミングでモノはかなり減らしました」(陽一郎さん)

これからの暮らし

「とりあえず10年くらいは様子をみようかと思っています。もう少し広いところに引っ越してここは賃貸に出すとか、実家や両親のこともあるので、フレキシブルに考えています」(陽一郎さん)

平日は都心でミニマムに、休日はちょっと離れてのびのびと。

そんな2拠点居住を視野に入れたり、家族のスタイルや成長に合わせて家を住み替えることを前提にすると……都心での住まい選びも変わってくるんですね。

Photographed by Norihito Yamauchi

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