そう聞いてピン!とくる人は、コーヒー好きに違いありません。
そう、海外から送られてくる際にコーヒー豆を入れる麻でできた袋のこと。別名、ズタ袋とも呼ばれていますね。
さて、そこで、そんなドンゴロスを使った意外なファッションアイテムをご紹介します。
ドンゴロスを有効活用したキャップ
東京・台東区にて帽子業を営むTHROB&CO(スロブ)は、豆を運び終わったあとのドンゴロスが処分されるか、ゴミ袋として使用されると聞き、「それはもったいない!」と、有効活用を提案。
そうして、この帽子が生まれたという訳です。
とは言っても、良い麻袋を確保することは難しく苦労も多いんだとか。
例えば、素材の麻自体が少なくなっている上、穀物や農作物を入れて運ぶことから、傷がついていてそもそも使い物にならなかったり……。
でも、それゆえに、レア度が高いアイテムなんですね。
まず被らないユニークさ
種類は帽子業だからこその強み!
帽子の定番ベースボールキャップ、バケツのようなデザインのバケットハット、他にもハンチングや、シンプルなワークキャップと種類も豊富。
これだけあれば、好みの帽子が選べますね!
味と物語があるドンゴロス
世界中で使用されているコーヒー袋を使用し、傷の無い部分を選別して裁断するため、全ての帽子の柄が異なります。
ただしドンゴロスは、そのままでは生地の目が荒くかぶりづらいので、リネンとコットンの混合綿による裏地が貼ってありますよ。
実際に使用されているからこそ、生地の1本1本の繊維が均等ではなくなっていたり、目の飛んでいたりする部分もあります。
でも、そこにこそ世界で愛されるコーヒーのストーリーを感じることができ、味があるように思えます。
シャリ感や通気性の面から春や夏に好まれる素材で、吸湿や発散も早いので、特に夏場などは蒸れることなく気持ちよく被れそう。
コーヒーを愛する気持ちを身にまとう。それは素敵な心意気かもしれません。