そこでROOMIEが厳選した、さまざまなジャンルのショップをご紹介。実際に足を運んでみて、通いたくなるようなショップを見つけよう。
nonsense
URL:http://non-sense.jp/住所:東京都世田谷区代沢5-6-16
電話番号:03-3418-0530
営業時間:13:00~20:00
定休日:火曜日(不定休)、水曜日 ※祝祭日は営業
下北沢駅から三軒茶屋方面へ歩くこと約10分。街の賑わいが一段落したあたりにそのお店はあります。Antique & Vintage Interior Shop 「nonsense」。
共にインテリア関連の会社に勤務していたというご夫婦が、2001年に学芸大学でオープン。現在は下北沢に場所を移し、国内外で買い付けたアンティーク雑貨や家具を扱っています。
旦那さまはサラリーマン時代から、趣味も兼ねてヨーロッパなどの蚤の市で買い付けたものを知人やお店に卸すということをしており、奥さまもまた以前から古物が大好き。お店のオープンは自然な流れだったとのこと。17年目を迎えた「nonsense」について、今回は奥さまにお話をうかがいました。
店主:菅野さん
コンセプト
店内に並ぶのは、古い佇まいを残しながらも、丁寧にお手入れされた状態の良いものばかり。
飾って眺めるというよりも、部屋でどう使おうかなぁ……なんて考えながら、ひとつひとつじっくりと見入ってしまいます。
買い付けるかどうかは基本的に直感です。ブランドやストーリーから入らず、造形からのインスピレーションで選んでいるので、ライナップのコンセプトはないといえばないかもしれません。
ただ、「日々の暮らしで使ってもらえる」ということは意識しています。インテリアショップで新品の家具や雑貨を購入するか、うちで見つけるか。そういった選択ができるくらい、日常に取り入れやすいアイテムを選んでいます(菅野さん)
時代背景やルーツがわかっていて何時間でも語れるようなもの、反対に「なんだかいいですよね」としか言えないもの、どちらも置いてあります(笑)。
季節感も大切にしながらディスプレイも頻繁に変えて、お部屋に持って帰った時の事をイメージしやすいようなお店づくりを心掛けています(菅野さん)
「やんぽ」といういわゆる和製のキャンディポットは、前者の、“語れる”アイテム。そのモノが持つエピソードを聞けるのも、お店を訪れる楽しみのひとつです。
客層
駅から離れているため、下北沢に遊びに来た方がふらっと入って来るというよりは、うちに興味を持って足を運んでくれる方が多いですね。30代から上はご年配の方まで、男女比は同じくらいです(菅野さん)
学芸大学前にあった頃から通ってくださっている方も多いです。また最近は、独身時代によく来ていただいていて、その後ご結婚や子育てなどの忙しい時期が一段落し、ひさしぶりに顔を見せてくれる方も。そういったお客さまとの繋がりがあると、実店舗を続けていてよかったなと思います。最近はオンラインストアのみに絞る同業者も多いですからね(菅野さん)
取材中も、常連のお客さまと思われる方が次々とご来店。菅野さんとお話しながら、お気に入りを楽しそうに見つけていました。
スタッフおすすめアイテム
Hand Carved Wall Ornament¥45,000
デンマークで見つけました。これは「なんだかいいですよね」のタイプです(笑)。この細かい手彫りにやられました。
お盆のように見えますが、鑑賞用として作られたのだと思います。アクセサリーを置いたり、ディスプレイ台として使っても素敵ですよね(菅野さん)
Wood Carving Coffee Mill¥50,000
丸太から彫り出した「くり抜き」という技法で作られたコーヒーミルです。その昔、裕福なお家柄の方がお抱えの職人さんに依頼して作ってもらうという風習があった頃のものではないでしょうか。
使っていくうちにコーヒーの脂を吸って、いい感じに味が出てくると思います。ぜひこだわりのあるカフェやコーヒーショップに置いていただきたいですね。これからオープン予定の方、いかがでしょうか?(菅野さん)
ナンセンスリメイクのアトミックワイヤー&ロープマガジンラック¥9,000
昔のマガジンラックの骨組みを使い、ロープワークと木玉を取り付けてオリジナルでリメイクしたものです。
1950年代に流行したアトミックデザインをインスピレーションに、現代のインテリアに合うようにナチュラルな素材を用いてアレンジしています(菅野さん)
今後のショップづくり
オープンして長いですし、今後も気負いなくマイペースに続けていけたらいいですね。
基本的に好きなものは昔から変わりませんが、私たちが歳を重ねるにつれて落ち着いた雰囲気のものが増えていったり……その時々でいいなと思ったものをセレクトしながら、いつ来ても楽しんでいただけるお店作りをしていきたいです(菅野さん)
Photographed by Natsuki Kuroda