「どういうこと?」って思う人がほとんどではないでしょうか? 信仰心をあまり持たない無宗教派が多い日本人にとって、そういった観点から物事を見ることは容易ではありません。
そんな人たちのために、仏教を含めさまざまな分野の智慧が学べる場所をご紹介します。
現代版の「寺子屋」が今年も開講
前回の京都・富山に続き、3回目は東京の築地本願寺で行われる『スクール・ナーランダ』。
多様な価値観が共存する現代社会において、自分自身のこころの軸の持ち方が学べる画期的な場所です。
さまざまな他者との関わりの「バランス」を学ぶ
上記写真は前回の京都と富山の模様です。「こころの軸」を求めてたくさんの人が集っている様子がわかります。
今回の対象年齢は18歳~29歳という、これからの日本を背負って立つ若者。
現代社会は、自分さえよければという自己中心的で排他的な生き方や、社会の課題に積極的に向き合って社会や他者への貢献に取り組む方、あるいは他者の意向を気にし過ぎて自分を抑え窮屈に感じている方など、さまざまな他者との関わり方を共存しながら生きています。
その上で、自分自身のこころの軸の持ち方が、とても大切なのです。
どのように「わたしのため」と「あなたのため」のバランスを取って、社会の中で共存してゆくのか。科学、芸術、仏教、それぞれの知見から学ぶことができるのです。
脳科学者、映画監督、ロボット開発者など、豪華な布陣が登壇
音楽家であり医師でもあるアン・サリー、日本を代表する脳科学者の入來篤史、人の心に寄り添う次世代ロボットの開発に挑む林 要(GROOVE X)、最新作「幼な子われらに生まれ」が国内外で高い評価を得ている映画監督・三島有紀子、そして、浄土真宗本願寺派の僧侶という、今回も豪華講師陣の授業と鼎談に加え、閉門後の築地本願寺を探検するナイトツアー、2,000本のパイプで作られたパイプオルガンの演奏や僧侶による雅楽演奏などの体験プログラム。さらに、ランチは日本料理「紫水」による特別メニュー(3日は海鮮料理、4日は精進料理)という充実ぶり。
場所は、近代日本の建築家を代表する伊東忠太による、古代インド様式をモチーフとしたユニークな建築でも知られる築地本願寺。普段は入ることのできない、夜の築地本願寺を僧侶の解説付きで案内してくれるという、とても貴重な体験もできます。
「自分のものさし」を見つけるという自分を見つめ直す絶好の機会になり、考え方や気持ちの持ちようの面で、とても楽に生きていくことができるのではないでしょうか?
スクール・ナーランダ Vol.3:東京日時:2018年3月3日(土)・4日(日) 10:00~18:15
会場:浄土真宗本願寺派 築地本願寺(東京都中央区築地3-15-1)
定員:60名/日
対象:18歳~29歳
参加費:1日3,000円、2日通し券5,000円(いずれも昼食付き)
参加申し込み〆切:2月28日(水)