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1LDKショップスタッフは、洋服で部屋に季節感をだす(初台)|みんなの部屋

2018/02/21 21:00 投稿

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人気連載「みんなの部屋」vol.104。部屋づくりのアイディア、お気に入りの家具やアイテムなどの紹介を通して、リアルでさまざまな「暮らしの在り方」にフォーカスします。

中目黒、表参道、パリ、ソウルなど、いまや日本のみならず海外にも店舗を拡大する人気セレクトショップ・1LDKで働く安生弘弥(あんじょうひろや)さん。アパレル業界に飛び込んだことで変化したのは、洋服の量や知識より、“人とのつながり”だといいます。

原宿や代々木八幡といったカルチャー感度の高いエリアにアクセスしやすく、それでいて古くからの商店街や、毎晩通いたくなるような個人経営の呑み屋に歩いて行ける、そんな初台で彼は暮らしています。

名前:安生弘弥さん
職業:セレクトショップ・1LDKショップスタッフ
場所:東京都渋谷区初台
面積:29㎡
家賃:75,000円
築年数:築28年

お気に入りの場所

“人とのつながり”が集まる窓辺

「お店のお客さんや、お店を通して知り合った人たちのおかげで、興味の幅が大きく広がりました」

セレクトショップで働きはじめたことによる自身の変化を、そのように話してくれた安生さん。

「わりと早い段階から距離を縮めて、いつの間にか友だちのような関係になることも多い」と話すとおり、初対面でもすぐに打ち解けてしまうコミュニケーション能力が、彼の持ち味。

そうやって仲よくなった人のなかには、フォトグラファーや雑誌編集者、俳優やミュージシャンもいて、彼らの個展やライブに足を運ぶこともあるそうです。また、好みの似ている知り合いが観た芝居や映画は、積極的に観に行くようにしているアクティブさ。

「そうやって観に行ったものには、基本的にガッカリすることがないんです。どれも『行ってよかった』と思えるものばかりで」


部屋の出窓には、そんな風にして溜まっていったフライヤーをディスプレイ。

「すごくこだわっているわけではない」と取材前に聞かされていた安生さんの部屋だけれど、“こだわってつくった”というより、なるほど“自分の好きなものが自然と集まり、形成されていった”という感じがします。

この部屋に決めた理由

何度だって住みたい初台。そして代々木公園の存在

このアパートに住みはじめる前も、安生さんは初台で暮らしていたそう。以前住んでいたアパートの建て壊しが決まり、やむを得ず引っ越しを決めたのです。それにしても、どうしてまた同じエリアを選んだのでしょう?

「単純に、暮らしやすかったんです。なじみの飲食店からも、離れたくなくて。あと、意外と大きかったのは代々木公園の存在」

そう。安生さんの毎日は、代々木公園からはじまります。

「“アパレルあるある”ですが、生活習慣の乱れと飲み会の多さで、やっぱり太るんですよね。例にもれず僕も、働きはじめてから徐々に顔が丸くなって……(笑)。それで、“あること”をきっかけにジョギングをはじめることにしたんです」

失恋でもしたのだろうか……とベタな勘ぐりをしてみたものの、きっかけはちょっと意外なもの。

「映画『百円の恋』で、安藤サクラさん演じるぐうたらな女が、あるキックボクサーとの出会いをきっかけに、キックボクシングにのめり込んでいくんです。トレーニングを続けるうちに体型や目つきがみるみる変わっていく姿を見て、心を決めました(笑)!」

まさか、安藤サクラさんの影響だったとは……。そういうわけで、安生さんは毎朝7時ごろに起床、米を炊いたり洗濯をしたりしてから、およそ10kmを1時間かけてジョギングします。毎日遅くまで働くのに、なんと意識の高いこと! つい、サボりたくなってしまいそうなものですが……。

「雨の日以外は毎日走ります。遅くまで飲んだ翌日なんかも、逆に『飲んだから、その分走っとこう』みたいな。走ったほうが調子がいいんです」

残念なところ

異様に大きな靴箱

8畳ほどのリビングに加え、2畳はありそうなウォークインクロゼット、ひとりで暮らすには十分すぎるほどの収納が備わったこの部屋。そんな充実の収納がアダとなっているのが、靴箱でした。

玄関ドアに向かい合うかたちで、壁一面が収納棚。ただ、靴箱として使うには大量の靴が必要だし、材木むきだしの棚は、他のものを置くにはにおいが気になるところ。

「靴も以前はもう少し持っていたんですけど、引っ越しを機に売ってしまったものが多くて……」

たしかに、「気に入った靴は毎日のように履いてしまう」というだけあって、意外にも靴の数は少ないようです。すべて玄関に出しておいても問題ないくらい。

異様に広い玄関スペース

……と、玄関のほうに目をやると、なんだか玄関スペースが異様に広いことに気づきます。

「もうひとつ残念なのが、この広すぎる土間です」

そこだけで1畳はありそうな玄関スペースは、来客があったときに、いちいち靴を履いて玄関ドアを開けなければならない……。たしかに、ちょっと不便かもしれません。

お気に入りのアイテム

友人から譲ってもらったカスタムバイク

宝物のクルージングバイクは、お店を通して親しくなった友人がカスタムして乗っていたもの。ちょうど自転車を買い替えようとしていたタイミングに、安く譲ってもらったそうです。

「部屋を選ぶとき、“自転車を室内に置けること”も重要なポイントでした」

たしかに、見るからに“いいもの”とわかるその自転車を家の外に置いておくのは、心もとないでしょう。部屋の動線も意識して、いまの位置に落ち着いているものの、ゆくゆくは専用スタンドを手に入れたいのだといいます。

「出勤にも、休みの日に出かけるときにも、どこに行くにもチャリに乗ります」

せっかくだから、ラグはいいものを

この部屋に引っ越してから買ったものはわずかですが、それでも、引っ越しを機に買い替えたものが。

中央にたたずむ羊がなんともいえない存在感を放つ、精緻な織り柄が特徴のラグ。薄手なので、ソファーやベッドでブランケットのように使うことも、アウターとして羽織ることもできる優れものです。

「ベルリンのBLESSというブランドのラグです。あまり頻繁に買い替えるものでもないので、ひとついいものを持っておきたくて」

ペヤングのアレンジ本

「基本的には、雑誌はファッション誌しか買わない」という安生さん。その分異彩を放っていたのが、こちら。



友人とペヤングの話をしていたら、あくる日に古本屋で見つけてきてくれました。「ペヤングソースやきそば」のさまざまなアレンジレシピが載った、チープなのか贅沢なのかわからないユニークな一冊。

暮らしのアイデア

ショップのディスプレイを参考にする

セレクトショップで働いているだけあって、どんなお店に行ってもやはりディスプレイは気になります。

「スウェットやパンツを畳んで見せたり、着用頻度の高い服は使いやすいようにラフに整えたり、部屋の収納も自然と意識するようになりました」

部屋に備えつけのハンガーレールには、夏にはプリントもののTシャツ、冬にはロングコートを。そうすれば、洋服を使って部屋に季節感を演出できるのだといいます。

「たまに、着ていなかった洋服を久しぶりに引っぱり出して掛けておくようにするんです。そうすると、自然とまた袖を通すようになって」

これからの暮らし

安生さんがこの部屋に暮らしはじめてから、半年ほど。2018年は、いままで以上に部屋をどのように見せるかに気を配っていきたいといいます。

「知り合いとの交流も、さらに深めていきたいですね。飲みに行ったり、なにかを一緒にやったり、そういうのを増やしていこうと思っています。しっかりアンテナを張って、そしてフットワーク軽く!」

“人とのつながり”と自分の“好き”を大切にする安生さん。これからの暮らしと、部屋づくりが楽しみです。

Photographed by Masahiro Kosaka

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