人気連載「マイ定番スタイル」では、無印良品、IKEAなどに代表される親しみやすいブランドのアイテム、シンプルなデザインの定番モノを、オリジナルのスタイルで住空間に取り入れるコツを紹介。今回はVol.64。

「キッチンをすっきりさせたい」という願望は、誰もが感じることだと思います。

みなさんは「ラップ」をどのように収納していますか? アルミホイルとともに、棚の端の方にスッと置いておく、というのが幾多の部屋取材を通して感じた相場かなぁと個人的に感じております。

大体どの企業も同じ大きさのものを出しているので、収まりは良いですね。ただちょっと気になるのは、箱。どういうわけか「ラップです!!!」「アルミホイルでございます!!!」という、主張が強い箱が多いんですよね。目立つことは間違いないのですが、キッチン全体の調和を、こだわり抜いて、計算して作っている人にとっては厄介な存在です。

そこで、今回は無印良品のラップケースをご紹介。そもそも、無印良品でラップケースとラップそのものが販売していることはご存知でしたか? 実際に使ってみると、良いところも悪いところも見えてきました。

無印良品のラップケースと食品包装ラップ

無印良品のキッチングッズコーナーでひっそりと販売されていた「ラップケース」と「食品包装ラップ」。

ラップケースの価格は、約幅20~22cm用の小サイズで390円(税込)、約幅25~30cmの大サイズだと450円(税込)です。

食品包装ラップの方は約幅22cm×50mが190円(税込)、約幅30㎝×50mだと250円(税込)。ケースも含めると他社製品より割高ですが、ラップ自体の価格は(ケースなしなので)少し安い気がします。

ラップケースは安定感があり、キッチン空間をすっきりさせる

ケース内にはラップが中で転がらないような仕様に
切れ味は良い感じです。そこまで力を入れずに切れます。あと切った後、残りのラップがピタッと止まるようにラバー(?)が付いています

これまでラップは箱付きのものしか購入したことがなかったので、なんとも不思議な感じ。

ただ、このケースにラップやアルミホイルを収めて棚に置くと、キッチン空間の風景は変わると思います。ラップって、なんだかんだで使う回数が多いですからね。目に入る機会の多いもののデザインがシンプルになることで、キッチン全体の印象も変わるのではないでしょうか。

しかし……ラップ本体の方はちょっと厳しいかもしれません。

「食品包装ラップ」の包装紙は良いが、中身はそれほどでも…


こちらが「食品包装ラップ」。販売しているエリアで「なんじゃこの長いものは……!」と気になったパッケージです。無印良品特有、渋い紙の包装紙。これをキッチンに並べると様になりそうですが、問題は中身です。

「薄い。」それに尽きます。好みの個人差はあると思いますが、よくドラッグストアやスーパーにあるラップと比較すると、ふにゃふにゃ感が気になって辛い。レンジOKとのことですが、なんだかレンジの熱気に負けてしまいそうなほど柔らかいんです。

ラップをくるんでいる包装紙が素敵なだけに、少し残念です。

キッチン空間のばらつきが気になる方にはおすすめ

冒頭に申し上げた通り、主張の強い他のラップ箱が耐えられない! という人にはおすすめです。これひとつで、だいぶキッチンの見ばえがよくなると思います。他人からは分かりにくいかもしれませんが、キッチンを“毎日”使用する、毎日ラップを目にする側としては、その影響も大きいかと。

極限までにシンプルですからね。「THE・無印良品」というデザインなので、どんなキッチンでもすっきり見せてくれると思います。


あとは別売りのマグネットが190円(税込)で販売していて、このラップケース専用サイズなんです。冷蔵庫などにラップケースを貼り付けて保管したい場合は良いと思います。

トータルで考えると、「キッチンをすっきりさせたい欲」が、「価格帯」と「購入できる場所の制限(無印良品)」という二段階の敷居を飛び越えれば、暮らしをより豊かにしてくれます。とはいえ、中身は考えものですね。硬いラップに慣れてきた方にとっては、もの足りない気持ちがついて回る可能性が高いです。

個人的には、ラップの硬さが向上するまで、中身は他のものを入れて使いたいと思います。

ポリプロピレンラップケース 小食品包装ラップ(詰替用)小[無印良品]
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