そこでROOMIEが厳選した、さまざまなジャンルのショップをご紹介。実際に足を運んでみて、通いたくなるようなショップを見つけよう。
Mug pop
URL:https://mug-pop.com/住所:東京都渋谷区神宮前1-8-25
電話番号:080-4897-3456
営業時間:11時~19時、年中無休
原宿駅竹下口を出て、賑わう竹下通りを5分ほど進み角をひとつ曲がった奥に、今年7月にできた新しいおショップがある。日本各地のマグカップを取り扱う「Mug pop(マグポップ)」だ。一歩中に入ると、照明にいたるまでずらっと並ぶマグカップたちが出迎えてくれる。
かつてAmazonに勤務していたというオーナーの塚松さん。日用品を扱う中で、こんなにも多種多様な器が各地で作られているのは日本の大きな魅力なのではないかと感じ、今年7月「Mug pop」をオープンさせた。詳しいお話を聞いてみよう。
オーナーの塚松さん
コンセプト
「Mug pop」のミッションは、「世界中の人が、日本各地の器に出会う場を創る」こと。取り扱うのは、マグカップのみ。
デザインも質感も様々なテイストのマグカップが400種類以上、壁一面と店内の什器に並ぶ。日本各地の窯元や陶器市を訪ねて、塚松さん自らセレクトしたものだ。
日本の器を知ってもらうエントリーのような存在になりたいと思っているんです。なぜマグカップだけなのかというと、世界中の誰でも、マグカップなら使うから。誰でもお気に入りのひとつを見つけてもらえるように、あえて幅広いテイストのものを置いています。
ショップの場所として「原宿」を選んだのも、若い方や観光で訪れる外国の方に、器という日本の美しい文化を伝えたいと思ったからです(塚松さん)
客層
原宿という土地柄、訪れるのは10代後半~20代の若い方と外国の方が多いという。小学生くらいのお子さんとお母さんが一緒にショッピングを楽しむ、というパターンも多いのだとか。
高校生の男の子が来店して、お父さんへの誕生日プレゼントとして購入していただいたり。そんな嬉しい場面に出会うと、こちらもウルっとしてしまいます(笑)。
あとやっぱり原宿は観光地でもありますから、旅の思い出として選ばれる外国の方もかなり多いですね(塚松さん)
座って休憩する小上がりも
スタッフおすすめアイテム
ともの世界 ¥3,500他愛知の常滑焼き。マットな質感とモノトーンがシックな印象を与える。持ってみると、とても軽いのが特長だ。
自宅でも使っているほどお気に入り。女性の作家さんなのですが、直接窯元で販売するのみで、ショップで扱っているのはうちだけだと聞いています。
常滑は昔、土管の生産で有名な地域で、常滑焼きもそこから発展したもの。通常は渋い茶色のものが多いのですが、「ともの世界」はモノトーンというところもおすすめのポイントです(塚松さん)
丹心窯長崎の波佐見焼き。模様が透けている、マグカップとしては珍しいデザインだ。
生地に手彫りで穴をあけ、そこに粘土を埋めて、それから2度焼くという独自の水晶彫技術で作られています。手間ひまかけることで、中が透けるほどの透明感が生まれるんです(塚松さん)
河野陶房茨城の笠間焼。渋めのパステルカラーは、色味のバランスがどこか新鮮な印象だ。
パステルカラーだけど、甘すぎないところがいいですよね。和っぽくもあり、なんとなく北欧っぽくもあり。外国のお宅にもすんなり合うんじゃないかなと思います。
サイズ展開も豊富でスープマグなどもあるのですが、外国の方の中には「もっと大きいのはないの?」とおっしゃる方もいて、別注でお願いしようかと考えています(塚松さん)
是隆窯佐賀の伊万里焼。バリエーション豊かな桜が描かれている。
この作家さんは「桜」にこだわっていて、一年中「桜」だけしか描かないんですよ(笑)。ひとつひとつ、ろくろで成型して、手で丁寧に描いています。伊万里焼ならではの白い磁肌に映える模様が美しいですよね(塚松さん)
今後のショップづくり
ショップがオープンしてまだ2ヶ月ほどなので、網羅できていない窯元もあるんです。これからもっと開拓していきたいですね。
それと実は、11月上旬から、店内にカフェスペースを併設します。ショップで扱うカップのうち20~30種類から自由に選んでもらって、珈琲をお出ししようかと。購入前に口当たりや持った感じを確かめたいという方も多いですし、もちろんカフェだけの利用も大歓迎。より気軽に日本の器に触れてもらえればと思っています(塚松さん)
[Mug pop]
Photographed by Kayoko Yamamoto
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