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クオリティ重視で作る。アウトドアで存在感を放つ“家具”が並ぶ「INOUT」(東日本橋)

2017/10/11 20:30 投稿

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同じ商品を買うにしても、居心地の良い店で30分悩みぬいてから購入するモノと、ネットのレコメンドやタイムセール項目から1クリックで購入するモノでは、大きく異なる。とはいえ棚の並び方や商品セレクト、店員さんとの距離感など、自分の購買欲をかきたてる、マッチする店を見つけることはなかなか難しい……。

そこでROOMIEが厳選した、さまざまなジャンルのショップをご紹介。実際に足を運んでみて、通いたくなるようなショップを見つけよう。

INOUT



URL:https://inout.tokyo/
住所:東京都中央区東日本橋 3-11-10ユタカビル1F
電話番号:03-6661-7227
営業時間:12:00~18:00
定休日:火、水曜日

左:西野さん、右:高橋さん

2014年7月オープンしたファニチャーブランドのショップ。アパレルやプロダクト、ショップなどのデザインを手掛ける「TAKU KOBAYASHI Design Studio.Inc」が立ち上げた。一部の商品はセレクトしたアイテムを展開しているものの、ほとんどが自社で生産した「INOUT」のアイテムだ。

デザイナー1名、スタッフ2名という割と少ない人数で運営しているが、ひと足店の中へ入ると、そこはゆったりとした時間が流れる空間。統一感のある家具や雑貨が並ぶスペースに腰を下ろし、INOUTのオリジナルコーヒーを飲みながらくつろげる店内で、店舗スタッフの高橋さん、西野さんにお話をうかがった。

コンセプト


シンプルに“部屋のモノを外へ持ち出す”がコンセプト。とはいえ「アウトドアグッズ」を作るというわけではなく、あくまでも部屋で使うことを前提とした「家具」をメインに制作・販売を行っている。

一般的に、アウトドアブランドはいかにコンパクトか、軽量か、など機能性が重要だ。その点「INOUT」は、デザインと機能性を両立させている。素材も選び抜かれたこだわりのものを使用しているため、通常のアウトドアグッズよりも重量のあるアイテムが多い。

アウトドアグッズを作っている感覚はありません。アイテムを見ていただければわかりますが、「そこまでのクオリティがアウトドアで必要か?」という商品ばかりです。値段に関しても家具だと思うと妥当、アウトドアグッズとして見るとちょっと高いかもって思うような価格帯ですからね。

とはいえ、やはりフィールドに持って行った時の存在感は、とりわけ自信があります(高橋さん)

客層

やはり「アウトドアでも使える」ことから、30~40代くらいのキャンパーが多い。“他人とは一味違った”キャンプアイテムが欲しいという人がよく買いに来るのだそう。

INOUTはお客様の滞在時間がものすごく長いのが特徴ですね。コーヒーの試飲も楽しみながら、2時間くらいいらっしゃる方もいるんです! そうした方が多いので、気付かぬうちにお客様同士の交流が生まれて、情報交換が始まったりするんですよ(笑)(西野さん)

ちなみに西野さんは、INOUTの商品をほとんど持っているという。

実際に自分で使用してみることで見えてくることもありますからね。使い勝手の部分も含めて、提案しています(西野さん)

スタッフおすすめアイテム

THE SUPERIOR LABOR×INOUT Just right chair ¥33,000+TAX



岡山県で革製品を製作しているブランド「THE SUPERIOR LABOR」と「INOUT」のコラボレーションチェア。

革製品を多数生産してきたTHE SUPERIOR LABORの縫製技術を活かし、この商品が生まれた。帆布の分厚さが非常に際立っている。

通常、アウトドアグッズで使用するような「帆布」って8号なんですが、これは4号(数字が小さくなるほど分厚くなる)を使用しているんです。これだけ分厚い帆布を使ったアイテムは珍しいですよ(西野さん)

マリンテイストの別カラーも展開しているので、好みに合わせて選びたい。

Single dripper stand ¥16,500+TAX


箱の中にガラスドリッパー、耐熱ビーカー、厚手のクロスが収まったドリッパースタンドセット。コンパクトに収まるので、持ち運びにも便利だ。

ニスを使用せず、ワックスのみを使用しているので、木の質感が出やすいんですよ。よくお客様から「佇まいがきれい」という声をいただく商品です(高橋さん)

Table carry totebag ¥11,500+tax


帆布で作られた、アウトドアに便利な大きく丈夫なバッグ。中に間仕切りが入っており、テーブルや天板など分けて収納することができる。

容量があってすごく大きいサイズですが、使用しない際に折りたたみがしやすいように、マチを内側にしています。あとバッグの下部にも取っ手が付いているので、車に入れ込む・取り出す時に便利なんですよ。

丈夫さだけでなく、そうした細かいところもこだわって作った一品です(西野さん)

今後のショップづくり


これからも、こだわりある製品を展開していきたいですね。例えば、そこにある「ジャストライトチェア」は、お客様から「全然疲れない」というお声をたくさんもらいます。おもしろかったのが、動物や子どもが家で座って離れないらしいんです。感覚的に「座り心地が良い」と思うみたいで(笑)。これほどのクオリティを有するアイテムは、INOUTにしか作れないと自負しています。

もうひとつ、INOUTではコーヒー周りのアイテムを展開していますが、世界観を「家具」だけでなく他のジャンルのアイテムに広げていくことを考えています。「アウトドアアイテム」の視点だけでなく「家」のモノを発信している視点なので、世界観を作りやすいんですよ。

アイディア次第でやり方はいろいろあると思います(高橋さん)

INOUT

Photographed by Yutaro Yamaguchi

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