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「ペットを飛行機に乗せる」ときの10の注意点、動物医療センターの博士に聞く

2017/10/11 20:30 投稿

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ライフハッカー[日本版]より転載:

ユナイテッド航空で乗客のペットのジャイアントラビットがロンドンからシカゴのオヘア空港に飛ぶ機内で死んでしまったと、ニューヨーク・タイムズで報じられました。ユナイテッド航空は事故の原因は正確にはわからないとしています。

このようなニュースが流れると、心あるペットの飼い主は「機内の貨物室にペットを入れなければならないときは、どうしたらペットを守れるのだろう?」と考えます。大切なペットが死なないこと、フライト中にできるだけ快適に過ごせること、この2つを実現させるにはどうしたら良いのでしょうか?

そこで、ニューヨーク市動物医療センターの医療スタッフであるAnn Hohenhaus博士に、ペットと飼い主が快適な旅をするにはどうしたら良いのか、聞いてみました。

ペットは飛行機に乗せないのがベスト

私なら、ペットの飼い主にこう問いかけます。「本当にペットを連れて行く必要がありますか? 引っ越しならやむを得ないかもしれませんが、週末旅行ならどうでしょうか? 貨物室内のペットは誰の目にも触れず、具合が悪くなっても誰もそばに行けないんですよ」

とHohenhaus博士は言います。引っ越し先に連れて行くときや、それなりの日数がある旅行なら、そういうリスクを冒すだけの価値があるかもしれません。しかし、Hohenhaus博士は、ペットは飛行機より船か車に乗せることを飼い主に勧めています。

最近、私は15歳の犬がパームビーチまで飛行機に乗るのを止めました。3時間のフライトになるので、ケージには6時間ほど入れられることになりますが、犬は立ち上がったり、動き回ったりする必要があります。結局、飼い主はその犬を車に乗せてフロリダへ連れて行きました。

早めに計画を立てる

初めてペットを飛行機に乗せるときは、少なくとも1カ月前には計画を立てるようにしましょう。規制は航空会社によっても、国によっても違います。恐ろしいことです。

ともHohenhaus博士は言っています。

ペットを国際便に乗せるときは、まずUSDA(アメリカ合衆国農務省)のサイトなどでペットの旅行に関する情報を集めましょう。国内便の場合は、搭乗する航空会社のウェブサイトで搭乗予定の機体のタイプを調べましょう。機体のタイプによってはケージが合わないこともあるからです。そして、早目に予約してください。1便に乗せられる動物の数は限られています。

ペット専門の輸送会社を使う

IPATA (International Pet and Animal Transportation Association)の会員になっている輸送会社を探して、助けてもらうことも一案です。ペットの旅に関して精通しているので、煩雑なロジの手配も引き受けてくれます。

飼い主はペットとは別の日に飛ぶ

ペットを1日前の便に乗せるか、友人やペット輸送会社の助けを借りて、ペットを1日後の便に乗せることを博士は勧めています。その方が飼い主も、ペットもストレスが少なくなります。

ペットに健康診断を受けさせる

Hohenhaus博士いわく、

すべての航空会社はペットの搭乗前に獣医の検診を受けることを求めていますが、検診の時期に関しては航空会社ごとの規則があります。

多くの航空会社はとても若い子犬や子猫、ブルドッグやペルシャ猫のような「鼻のつぶれたペット」の搭乗は受け付けません。また、ペットが高齢だったり健康に懸念があったりする場合は、獣医が検診証明書にサインをしない可能性があります。

ペットに薬物を与えない

ペットに精神安定剤を飲ませることを考える人もいるかもしれせん。しかし、Hohenhaus博士はこれはやめるべきという意見ですし、デルタ航空とアメリカン航空も禁止しています。鎮静剤を投与された動物はストレスの多い状況には耐えられません。

旅立ち前に自宅ではペットに普通の食事を与える

ペットに搭乗時間のどのぐらい前に最後の食事を与えるかに関しては、航空会社ごとに規則が異なります。Hohenhaus博士は

ケージに入れる前に1日分の餌をまとめてペットに与えないでください。自宅ではいつもと同じ食事を早めに与えましょう。

と言います。航空会社によっては、不測の遅延が発生した場合に備えて、24時間フィーディング・プランとして、餌と水をケージの外に置くことを求められます。この点も航空会社のウェブサイトでチェックしましょう。

マイクロチップとジップタイで迷子防止

ユナイテッド航空の件がニュースになっていますが、どの航空会社でも毎年ペットが迷子になったりケージから逃げたりしています。

とHohenhaus博士は指摘します。ペットが必ず手元に戻ってくるように、ペットにマイクロチップを装着させ(国際便では、15桁のマイクロチップが必要です)、ケージの入り口と角をジップタイでとめて強化しましょう。

スペアのリーシュと首輪を機内持ち込み手荷物に入れておく

何らかの事情でケージに入れておいたリーシュが紛失したり、ペットが首輪を落としたりすると、目的地へ到着したときに困ったことになります。予備を用意しておくことが肝心です。

吸水性の高いものをケージに敷く

万が一犬が粗相したらケージは水浸しになってしまうので、吸水性の高いものをケージに敷いておくと良いでしょう。

要するに、早めに準備を始めることと情報を集めることが肝心です。旅に出る日は飼い主が落ち着いていると、ペットも落ち着いていられます。

※記事を修正いたしました(2017年7月19日)

How to Keep Your Pet Alive on a Plane | Lifehacker US

Image: aapsky/shutterstock

Source: The New York Times, United States Department of Agriculture , International Pet And Animal Transportation Association

Leigh Anderson(原文/訳:春野ユリ)

Top image: aapsky/shutterstock

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