鳥の巣のように、崖の壁面に建つ家

崖の上にある家というのは一般的かもしれないが、崖の側面に建っている家というのは今までみたことがないはず。

そんな常識を覆すような家として建ったのが「Nestinbox」である。このお家は名前の通り鳥の巣のように建設できるお家。

地面に建てるという従来の建築のアイディアから外れた、新しい形の少人数用のお家であることが特徴だ。

「Nestinbox」はそもそも、人口が密集している都市は家賃や家の値段が高いというところから、土地に家を建てずに済む方法を考え始めた。

アイディアを得たのはその名の通り、地面に住処を作らない「鳥」からである。鳥は枝などを支えとして、木の上に家を作る。

どうにかして、鳥の巣のようなお家を人のために建てられないかと試行錯誤を重ねた上で、「Nestinbox」はようやく試作段階を抜け出した。階段を崖などの側面に設置して、お家に入るようになっている。

お家の一部と玄関まで繋ぐ階段が崖に家を固定するような形で、設計されているのが新しい。部屋の中には螺旋階段があり、3階に細かく室内が別れているのも特徴的だ。

部屋は1～2人用に設計されていて、こじんまりとしたスペースながらも快適に過ごせそう。さらに、部屋には窓が多く設置されているので、崖にある家ということから見える景色に期待ができそう。

今までになかった、崖の側面に家を建てるという画期的なアイディアである「Nestinbox」。室内の設計は上の図のように2パターンが想定されており、正式に「Nestinbox」が建設されるのは、もう少し時間がかかるという見通しだ。

住宅地が密集する大都市で、安くお家を建てたいという人にとっては面白くて嬉しいアイディアだろう。ただ、安全面や東京などの場合、耐震面が気になるところである。

鳥の巣からの景色を人が見て感じることができる、新しくてユニークな家だ。

［Nestinbox］