同じ商品を買うにしても、居心地の良い店で30分悩みぬいてから購入するモノと、ネットのレコメンドやタイムセール項目から1クリックで購入するモノでは、大きく異なる。とはいえ棚の並び方や商品セレクト、店員さんとの距離感など、自分の購買欲をかきたてる、マッチする店を見つけることはなかなか難しい……。

そこでROOMIEが厳選した、さまざまなジャンルのショップをご紹介。実際に足を運んでみて、通いたくなるようなショップを見つけよう。

The HARVEST



URL:http://www.theharvest.jp/ 
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-18-9 タイムゾーンヒルトップビル1F
電話番号:03-6826-6086
営業時間:11:00~21:00(月曜、日曜は11:00~19:00)
定休日:年末年始及び不定期


恵比寿駅西口の坂を上り、歩くこと約5分。店先の庭に、食器がずらりと並んでいる。調理器具や食器をはじめとするキッチン周りのアイテムの卸業を行っているローヤル物産が2014年10月にオープンさせた「THE HARVEST KITCHEN GENERAL STORE」(以下「THE HARVEST」)だ。

10月に入り3周年を迎えたこちらのショップ。次から次へとジョークが飛び出る陽気な語り口にもかかわらず、写真はNGだという店長・八十嶋(やそしま)さんにお話をうかがった。ちなみに八十嶋さんのご指名で、笑顔が素敵なスタッフの遠藤さんが案内役として出演。

スタッフの遠藤さん

コンセプト


前述の通り「THE HARVEST」は、キッチン周りの卸業を40年程やってきたローヤル物産がオープンさせた店。海外の最新キッチングッズを見つけてくることに関しては、どこにも負けない自信を持っている。

店舗の内装はアメリカ風のデザインで仕立て上げ、海外のショップのように食器が“縦積み”に並んでいる。

店長の八十嶋さんは商品についての知識が深く、取材中もお客さんの悩みや要望に丁寧に対応していた。

これはイタリア産の「italesse」というグラスです。かたちが変わってるでしょ? これは、グラスの器部分から下へ引っ張って持ち手部分を作っているので、丈夫にできているんですよ。あとこのドイツ製「SHTOX」というグラス。おもしろいですよ~。ほら、回るんです(八十嶋さん)

商品紹介が止まらないが、とにかく、レストランやホテルなど業者向けに提供してきたアイテムを多く揃えているため、見たことのないアイテムばかりだ。

あとやっぱり、卸業を通して溜めた知見を活かしたオリジナル商品にも注力しています。普段から「食器は着物」だと言い続けていて、我々は“食器ひとつで料理がおいしくなる”と信じているので、デザインにこだわった商品を展開しています(八十嶋さん)

客層

よく来るお客様としては、レストランや料理屋をやっている方が多いという。「THE HARVEST」のある恵比寿駅付近はこだわりのあるお店が多く、お皿やカトラリーもこだわる人が多いのだとか。

一般の方だと、20~30代くらい年代で、とりわけ感度の高い方々がメインの客層だという。

結婚式場のコーディネーターさんやインテリアなどのスタイリストさんもよくいらっしゃいます。最近は海外からくる観光者の方も増えてきました。ネットで見て、いらしたという観光客の方もいましたね(八十嶋さん)

スタッフおすすめアイテム

HARVEST ORIGINAL Kitchen Apron


フリーサイズで8色展開している「THE HARVEST」オリジナルのエプロン。業者向けにも使える仕様のため、ポケットが大きく使いやすい。

今まで3種類で展開していましたが、増やしました。色も生地も異なるので、一度見て触って、選んでほしいですね。

ぜひシェフに使って欲しいです……あ、あと主婦にも。「シェフにも主婦にもおすすめ!」というエプロンです(笑)!(八十嶋さん)

エプロンの真ん中に、スマホとペンが挿せるポケットも付いている。

最近のレストランはスマホで注文を取るところも多いですからね。そうしたことも踏まえて、ポケットにも気を遣っています(八十嶋さん)

FLAMES

土と炎をシンプルに追及した焼き物「FLAMES」。『Naien(内炎』『Gaien(外炎)』の2種類展開している。

料理も温かみのある印象に変えてくれる、この秋の季節にぴったりな色合いだ。

秋冬の土の香りがするイメージで製作しました。本当に料理の印象が変わると思うので、一般家庭はもちろん、レストランでも使って欲しいですね(八十嶋さん)

EVERCUTのナイフ


通常の包丁の300倍の耐久性を持つというナイフ。刃の部分に独自の加工を施しているため、耐久性が高くなっている。

このナイフ、25年研がなくて良いんですよ! 見た目もかっこいいし、無骨なイメージがしますからね。特に男性におすすめです(八十嶋さん)

今後のショップづくり

「THE HARVEST」今年の目標は「英語を喋れるようになること!」。冗談です(笑)。最近本当に海外のお客様が多いので……。

真面目に申し上げると、やはり我々はレストランシーンだけでなく、一般のお客様の皆様に「夢」を与えたいですね。つまり、我々が提供させていただくアイテムで“食器は着物”であるということを、もっともっと訴えていきたいです。

季節ごとに新しい商品をどんどん出していく予定です。楽しみにしていてくださいね!(八十嶋さん)

THE HARVEST

Photographed by Yutaro Yamaguchi

RSS情報:https://www.roomie.jp/2017/10/400484/