そんなこともあり、今回紹介する手描きスタイルを得意としたアーティストを集めた初の展覧会というイベントに興味津々だ。
ただの流行を「カルチャー」にしたい
カフェやショップなどで店の商品や雰囲気などの最初の手がかりとなる看板やメニューは、その店の顔とも言える。チョークアートやカリグラフィーなど “描く文字” をよく見かけるが、そんな「手描きアーティスト」を集めた展覧会のイベントをやろうと、クラウドファウンディングのCAMPFIREでプロジェクトが始まった。
このイベントを企画したチョークボーイのヘンリーさんは、カフェでのアルバイト時代に描いていたおすすめメニューの黒板が評判となり、独立したというチョークアートの才能の持ち主。
自分のテクニックやノウハウ、画材や道具など普通なら隠したくなる企業秘密と言えるものを全てをさらけ出しているところに「ただの流行に止めたくない」という気持ちが伝わってくる。
しかし、それと同時にひとりでは無理だということに気づき、仲間を集めイベントを立ち上げた。
手描きアーティストの祭典
『HAND-WRITTEN SHOWCASE』を直訳すると、手描きの展示。イベントの内容としては、作品展示はもちろん、人気アーティスト達によるワークショップの開催、ライブペインティング、オリジナルグッズの販売などを予定している。
何より、このイベントをきっかけに「描くことを楽しむことを始めてほしい」と語っており、本当に描くことが好きで仕方ないという想いが伝わってくる。
文字を綺麗に書くことは大切だ。しかもその文字にイラストを描くように動きを持たせると世界観ができ上がり、ストーリー性も生まれる。文字を書くことが好きな私も、描くことの楽しさを改めて味わいたくなった。
プレーヤーが増え、見る人の目が肥え、世間の認知度と需要が高まって行き、洗練される。「流行」が「カルチャー」になっていくという、ヘンリーさんの願いが叶う一歩になるだろう。
HAND-WRITTEN SHOWCASE日程 / 10/13(金), 14(土), 15(日) 3日間開催
入場費 / 500円
場所 / Bird 代官山