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今が買いどき!デジタルカメラ購入ガイド

2017/08/09 21:30 投稿

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Image: Sergey Tinyakov/Shutterstock

ライフハッカー[日本版]より転載:

Popular Science:スマートフォンでもそれなりに良い写真を撮ることはできます。ただ、スマホは写真撮影専用のデバイスではありませんし、それは使えばわかります。

だからといって、ぼやけた暗い写真で我慢する必要はありません。写真撮影に特化していて種類も豊富なデジタルカメラを検討してみれば、シャープなフォーカス、低ノイズ、光学ズームという世界への扉が開かれるでしょう。唯一問題があるとすれば、さまざまなメーカーの多彩なモデルから選ばなくてはならないことかもしれません。そこで今回は、私たちがお手伝いします。

このガイドでは、デジタルカメラにどんな種類があって、どのくらいの価格なのか、どんなスペックに注目すべきかをご紹介します。高価格帯のカメラには、レンズ交換が可能なものもありますし、そうしたレンズの基礎知識にも触れたいと思います。それでは始めましょう。

カメラの種類

デジタルカメラの市場は変化が速いため、製品の種別やカテゴリーは小売店によって異なります。市場全体で統一されていないということでしょう。それでも、選択肢は大きく2つのカテゴリーに分けられます。レンズが固定されていて交換不可能なカメラと、レンズ交換が可能なカメラです。

伝統的に、ベーシックなデジタルカメラはコンパクトカメラ、あるいはオートフォーカスカメラと呼ばれています。高性能化が進むスマートフォンのカメラに対抗するため、コンパクトカメラはさらなる性能を追求し、価格も上昇しています。このカテゴリーの価格帯は広く、1万円以下〜10万円と幅があります。

平均的なユーザーであれば、コンパクトカメラで十分にニーズを満たせるでしょう。しかし、もっと自分で調節したい人、さまざまな状況で最高の画質を求める人には、デジタル一眼レフカメラ(DSLR)かミラーレスカメラをおすすめします。デジタル一眼レフカメラはミラーとプリズムを内蔵しており、撮影される写真の画像をファインダーで確認できます。ミラーレスカメラも形状は似ていることが多いですが、ミラーの代わりにイメージセンサーを使用し、ファインダーや背面の液晶ディスプレイを通じて写真の構図を決められます。この種のカメラは、コンパクトシステムカメラ(CSC)やミラーレス・レンズ交換式カメラ(MILC)など、メーカーによって異なる名称がついていますが、要するに、レンズ交換可能でミラーを内蔵しないカメラがこのカテゴリーに該当します。

デジタル一眼レフカメラもミラーレスカメラも、安いものは3〜4万円程度で購入できますが、プロレベルのデジタル一眼レフカメラは60万円、高性能なミラーレスカメラは40万円を超えるものもあり、しかもこれはレンズを除いた値段です。レンズ交換可能なこれらのカメラは通常、レンズ固定式のコンパクトカメラよりスペックが充実しており、動作速度も高速です。また、多くの場合、大型カメラはイメージセンサーも大きく、これは特に暗い場所で撮影するときなど、全般的な画質の向上につながります。

一般的に、最も高性能なカメラはデジタル一眼レフカメラでしたが、近年はミラーレスカメラも健闘しています。例えば、ソニーのハイエンド機「α9」は、画素数など複数のスペックで競合するデジタル一眼レフカメラを上回っています。ただし、キヤノンやニコンといった大手メーカーのデジタル一眼レフカメラを購入すれば、はるかに多くの選択肢からレンズを選ぶことができます。安価な中古レンズも充実しています。また、デジタル一眼レフカメラは通常、ミラーレスカメラよりはるかにバッテリーが長持ちします。

そのほか、ブリッジカメラ(ネオ一眼)という製品も売られています。名前の通り、オートフォーカスカメラと、より高性能なコンパクトシステムカメラやデジタル一眼レフカメラの間をつなぐ存在です。「ブリッジカメラ」という名称で呼ばれるとは限らず、コンパクトカメラと一緒にされている場合もあります。しかし、レンズ交換できないという共通点を除けば、マニュアル操作やズームなどの機能面では一般的にコンパクトカメラより優れています。少し高くてもいいカメラがほしい、でもレンズ交換は面倒という人にぴったりの選択肢です。価格は数万円〜数十万円とかなりの幅があります。

以上で、どの種類のカメラが自分のニーズに合うか大体わかったでしょう。しかし、どんなガジェットの購入もそうですが、カメラ選びとは性能と価格の折り合いをつけることです。もしカメラの良し悪しを知りたければ、やはり価格を見るのが早道でしょう。ただし、多くの人は最高レベルの性能まで必要としていません。少し値段の落ちるカメラでも、良い写真を撮ることは可能です。

カメラのスペック

スマートフォンであれ、デジタルカメラであれ、画素数は長らく写真撮影デバイスの重要なスペックの1つと考えられています。画素数とは、画像ファイルを構成するピクセル(画素)の総数のことです。例えば、7360×4912ピクセルの写真を撮影できるカメラ(ニコンの「D800」など)の場合、有効画素数は36.3メガピクセル(1メガピクセルは100万ピクセル)になります。しかし、重要なスペックは画素数だけではありません。高性能カメラの場合、ほかにも注目すべきスペックがあります。

写真の質は、カメラに内蔵されているセンサーのサイズに左右されます。センサーが大きい方が、多くの光を受けることが可能で、昼夜にかかわらず、より高い画質の写真を撮ることができます。また、センサーが大きく高性能なほど、実質的に被写界深度の選択肢も増えます。被写体にピントを合わせて、背景をうまくぼかしたい場合などは、大きなセンサーが役立ちます。当然ながら、センサーサイズが大きいほど、カメラの価格も高くなります。次の専門用語を覚えておくとよいでしょう。より高価な中判カメラを除くと、最も大きいセンサーは「フルフレーム(フルサイズ)」(35mmフィルムと同等のサイズという意味)と呼ばれ、その後に「APS-C」、「1.5インチ」、「マイクロフォーサーズ」と続きます。また、高価格帯のコンパクトカメラには、しばしば「1インチ」のセンサーが採用されています。これは実際にセンサーの大きさが1インチというわけではなく、映像技術に使用されていた古い規格に由来する名称です。

ズームレベルは初心者にも理解しやすいと思います。要は、被写体にどれだけ接近できるかということです。ズームレベルに関しては、スマートフォンはデジタルカメラに太刀打ちできません。2倍光学ズーム(光学ズームは画質を犠牲にしない本当のズーム)のスマートフォンも登場していますが、これに比べると、ベーシックなコンパクトカメラでさえはるかに上を行っています。カメラの方が、レンズに多くのスペースを割くことができるためです。

さらに、ISO感度というスペックも目にすると思いますが、ISO感度とは、光に対する感度の規格です。デジタル写真の利点の1つは、その場でISO感度を調整できることです。フィルムカメラでは、このようなことはできません。デジタルカメラを選ぶ際は、ISO範囲(選択可能なISO感度の範囲)と、「ネイティブ」ISOまたは「ベース」ISO(ノイズが増えないISO感度)の数値をチェックしましょう。ISO感度の高さは宣伝文句としては効果的ですが(一部メーカーのISO感度は数十万単位に達しています)、ISO感度が高くなるほど、写真に発生するノイズが増えることを忘れてはいけません。

レンズのスペック

夜のパーティーから人物、風景まで、さまざまな写真を撮影したいのであれば、複数のレンズを購入する必要があるかもしれません。レンズ固定式とレンズ交換式、どちらのカメラを探すにせよ、レンズのスペックにはいくつかの専門用語が使われています。例えばF値は、レンズの口径がどのぐらい大きく開いて光を取り込むかを示す値で、大きいほど多くの光を取り込むことができます。ただし、F値が小さいほど口径は大きくなるので注意しましょう。つまり、開放F値が2のレンズより1.4のレンズの方が、多くの光を取り込むということです。

また、一般的には、ズーム機能がないレンズの方が口径が大きいため、レンズを購入する際は、どちらの要素が重要かをよく考えてください。さらに、F値は写真の被写界深度にも大きく影響します。レンズ口径が大きいほど被写界深度が浅く、背景がぼけやすくなるのです。人物写真家が被写体のみにピントを合わせるため、F値が非常に小さいレンズを使用するのはそのためです。

もう1つの見るべき数字は焦点距離です。焦点距離は一般的に、レンズを装着したときの画角を簡単に示す数字として用いられます。ただし、カメラに搭載されているセンサーサイズの違いによって、実際の有効画角は変化するので注意が必要です。低価格帯と中価格帯のデジタル一眼レフカメラではほとんどの場合、焦点距離18〜55mmの「キットレンズ」が付属しています。このレンズは広角から短望遠までカバーするため、「標準」ズームレンズと呼ばれています。

そのほかのアドバイス

デジタルカメラのすべての要素を網羅するには、この3倍の長さの記事を書いても足りないくらいです。しかし、この記事に書かれている情報を押さえれば、少なくともデジタルカメラの基礎知識は仕入れたことになるので、購入候補を絞り込むのに役立つでしょう。ほかにも、ウェブ上の専門家やユーザーのレビューを参考にして、どのカメラにどんなことができて、どれが自分のニーズに合っているかを判断してください。

動画についてまだ言及していませんでしたが、高価格帯のカメラのほとんどが、かなり高品質の4K動画を撮影できます。静止画だけでなく動画も頻繁に撮影する人は、動画撮影に長けたカメラを探すとよいでしょう。さらに、手ブレ補正機能が付いているものを選べば、手ブレを抑えてシャープな写真や動画を撮影できます。

写真撮影の腕を本気で磨きたい人は、必要な部分をマニュアル操作(ISO感度、レンズ口径など)できるモデルを選択してください。被写体にカメラを向け、シャッターボタンを押すだけで最高の結果を得たいという人は、マニュアル操作を重視する必要はありません。優れた自動モードと細かい操作のバランスをうまくとっているカメラもたくさんあります。こちらについてもレビューを参考にしましょう。

もう1つ、心に留めておくべきことがあります。それは、数年前のカメラは決して時代遅れではないということです。今のデジタルカメラは、スマートフォンほど古くなるスピードが速くありません。そのため、少し前のカメラを購入すると、安くつくうえに十分な性能が期待できます。さらに安く上げたい人は、修理品や中古品を探してみてもよいでしょう。

また、カメラに費やすお金は投資ですから、予算を決定する際にはそこを考慮に入れてください。数年間はそのカメラで写真を撮ることを考えれば、初期投資が多少増えても、その価値はあるでしょう。カメラ本体だけでなく、バッグやレンズといった付属品のコストを計算に入れるのも忘れずに。

新しいカメラを最大限に活用したいなら、RAWモードで撮影してみるのもいいでしょう。その場合、高度な編集ソフトが必要になります。最も人気があるのはAdobeの「Photoshop Lightroom」で、シンプルなインターフェースと高度な編集ツールのバランスが評価されています。「Capture One Pro」も素晴らしい選択肢ですが、Photoshop Lightroomより習得が難しく、少し高価です。どちらを選択しても、JPEGモードの写真より高画質な作品に仕上がるでしょう。

デジタルカメラの性能はどんどん向上し、価格は下がり続けています。まさに今が買いどきです。市場に出回っているさまざまなモデルをチェックしてみれば、スペックは思ったほど複雑なものでないことに気づくはずです。さあ、カメラ選びを楽しみましょう!

Image: Sergey Tinyakov/Shutterstock

Source: Popular Science

David Nield(訳:米井香織/ガリレオ)

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