今回は、前回ご紹介した秋田県のお隣・岩手県から、ちょっぴり変わった食材を含む、極上の2商品をご紹介。
尚、フラットな状態でご飯のおともを楽しむため、使用する米は「サトウのごはん 銀シャリ」で統一する。
ぶっかけ松前
北海道の定番土産として有名な松前漬けだが、こちら三徳食品岩手の「ぶっかけ松前」は、三陸産昆布をふんだんに使った独特の粘り気が持ち味。
通常の松前漬けに入っている数の子やスルメは使用せず、具材は昆布・にんじん・だいこん・きゅうりと、お新香のようにヘルシーに仕上がっているのが特徴だ。
贅沢にバクっと食べると、持ち味の粘り気と白米の相性抜群で、とろろご飯のように喉をスルスルと通り抜けていく。
ついついご飯のおともには濃い味付けの食材ばかり選んでしまいがちだが、この松前漬けはほんのり醤油が効いた優しい味。その名の通り、贅沢に「ぶっかけ」ても飽きることなくペロリと食べられてしまう。
パッケージにも記載されている通り、納豆と組み合わせてみてもグッド。
一般的な松前漬けの場合、粘り気が足りないものも中にはあるが、こちらは粘り気を生み出す昆布がふんだんに使われている。納豆と抜群の相性を示すのは、自明の理と言えるだろう。
ほたての卵のおかず味噌
ちょっぴり変わり種のこちらの商品「ほたての卵のおかず味噌」は、お取り寄せ通の方はご存知かもしれない。
なぜなら、2012年にいわての物産展等実行委員会会長賞を受賞したほか、2014年2月15日発売の雑誌『BRUTUS』の特集「日本一の『お取り寄せ』最終案内」など、メディア掲載実績多数の逸品なのだ。
見るからに濃厚そうな見た目。
プリンでもラーメンでも基本的に硬め派の自分にとって、このドッシリと存在感のある姿には期待せずにはいられない。
ご飯の中央にこんもりと乗せ、ひと口食べてみる。
最初は濃厚な味噌の味がガツンと来るが、徐々に爽やかな磯の香りが口内を支配する 。
唐辛子のピリッと効いた辛さが後味として残り、これがあとを引くこと! もはや、後味だけでご飯が進むほどパンチが効いている。
お察しの通り、野菜スティックのディップソースとしても最高の役割を果たしてくれるはず。
また、販売元の早野商店が推奨するように、焼肉やラーメンの薬味としても使える。まさに、万能型の「おとも」として重宝する便利な食材と言えるだろう。
今回ご紹介した2つの食材は、優しい味わいの「ぶっかけ松前」と、ガツンとパンチの効いた「ほたての卵のおかず味噌」。
対照的な2品となったが、どちらもご飯のおともとしてだけでなく、さまざまな場面に使える。ぜひともお試しあれ!
Photographed by Kouichi Imai