家紋は今でも約2万ほど確認されており、昔は着物に家の家紋が描かれていた。そんな家紋を墨描きする専門の職人のことを「紋章上絵師」という。彼らの技術と伝統を守るために、家紋とプロダクトの新しい形を提案しているのが「京源」である。
今回紹介するプロダクトは京源が販売する「家紋枡スピーカー」だ。
国産の檜を使用した一合枡に家紋をテーマごとに集めて、全面に焼印加工をしたこのスピーカー。電源不要なので、差し込むだけで使用できるアイテムだ。
四方が木に優しく包まれ、自然の持つ反響だけで心地のいい音を響かせる。
スピーカーは基本的にiPhoneに合わせたサイズ。差し込むだけでスピーカーに早変わりするだけでなく、意味合いの異なるさまざまな家紋を見て楽しむことができる。
全部で12種類の家紋が準備されているのも特徴だ。
日本の文化に興味のある海外の人への贈り物としてもいいかもしれない。
上の画像の家紋は「月に兎」というもので、その名の通りウサギと月のマークがかわいらしく施されている。
京源ではこの枡スピーカーの他にも、「うすふき家紋グラス」や「紋鑑缶」など、「デザインとしての家紋」をコンセプトに製作されたユニークなアイテムを販売している。
家紋に込められた願いが時を超えて未来に繋がっていくための新しい形として、どれも興味深い。
テクノロジーが発達し、複雑なスピーカーが増えたからこそシンプルなスピーカーが欲しくなる人もいるのでは? この「家紋枡スピーカー」は、日本の古きよき伝統を新しい形で紡いでいるところも興味を引く理由のひとつ。枡スピーカーは家紋の柄を問わず税込1,944円だ。
公式ホームページからの購入が可能。家紋という文化に興味を少しでも持った人は、ぜひチェックしてほしいアイテムである。
家紋枡スピーカー [京源]