現在、深刻な難民問題を抱えている国は多い。居住空間を持っておらず、路上で寝起きしている人がいるのも事実だ。そんな社会問題を“ファッションから解決”しようとするデザイナーがいる。

デザイナーのAngela Luna氏は、そんな彼らのために着用できるテント「Tent Jacket」を製作したのである。

Luna氏の製作したテントは、見た目は普通のジャケットとあまり変わらない。アウトドアで活用できそうなデザインであり、軽くて動きやすいのが特徴だ。

キャンプで荷物となってしまうテントをとても簡単に持ち運べるので、アウトドア好きは重宝するアイテムとなっている。

テントは2種類の色が用意されていて、色の違いはテントの大きさの違いを表している。オレンジ色は小さいテントで、大きいテントはカーキ。

身体のサイズに合わせて、自分にあったテントの大きさを選べるのもうれしい。

テントを支えるパーツは、斜めがけにして持ち運ぶように設計されている。

ジャケットを着た様子は、侍が刀を持ち運ぶ姿のよう。アウトドアファッションとしても着れるだろう。


この商品、ただ販売されるだけでなく、購入される度に「Tent Jacket」がひとつ難民へ送られる。アウトドアを楽しむためにこのジャケットを購入することで、社会貢献できるのもいい。

また難民だけでなく、ゆくゆくはホームレスなどにも活用して欲しいとLuna氏は考えている。

気軽なハイキングでも大活躍しそうなテントジャケットは、Luna氏が立ち上げたウェブサイトADIFFの専用フォームから購入が可能。

また、サイトにはテントの他にリュックや寝袋になるジャケットも販売されている。ファッションには社会を動かす力があることを証明した、ユニークなアイディアだ。

Tent Jacket [ADIFF]、A tent that transforms into a jacket is saving refugees [YouTube]
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