流麗なイラストで日本のファッション・イラストレーション界を牽引し続けた、長沢節氏(1917〜99年)。

デッサンの名手であり、名だたるクリエイターを輩出した美術学校「セツ・モードセミナー」のカリスマ校長だった彼の生誕100年を祝う展覧会が、根津の弥生美術館で行われる。この展覧会は、今年4月23日に閉校となるセツ・モードセミナー公式の最後のものとなる。


セツ・モードセミナーでは、固定観念にとらわれないユニークな「セツ美学」が長い間教えられた。“細くて、軽くて、弱いからこそ美しい”。そんな彼の独特な世界観は、多くの人々に影響を与えた。

内部非公開のセツ・モードセミナーの校内が撮影された写真が展示される他、会期中には1967年に彼がプロデュースしたファッション・ショウ「モノ・セックス・モード・ショウ」も再現される。監修は浅賀政男氏によるもので、日時は4月15日(土)、5月20日(土)、6月10日(土)の3日間。事前予約制で、無料(要入館料)である。また、館内ではイラストレーター・石川三千花氏のトーク&サイン会などのイベントも行われるので、気になる人は弥生美術館の公式ホームページを要チェックして欲しい。

独自の世界観で、圧倒的な地位を築き上げた長沢節氏。会期中は多数の作品が入れ替えされるので、何度でも彼の作品を見に行きたくなる。ファッション・イラストレーション界の人は、見逃せないイベントだ。


生誕100年 長沢 節 展 ~デッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長~
会期:2017年4月1日(土)~6月25日(日)
場所:弥生美術館 1階~2階会場
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日 *ただし5月1日(月)は臨時開館 
入場無料:一般900円 生誕100年 長沢 節 展 ~デッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長~[弥生美術館]

提供:弥生美術館

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