コーヒー豆を挽いて、こだわりの器具で淹れて……。憧れるけど、どの豆・どの器具が自分に合うのか、どうやって好みのものを探すのか、初心者だとイマイチ分からない。そこで自分らしいコーヒーのある暮らしを手に入れるべく、良品計画が開催した「自分のコーヒーの見つけ方」なるイベントへ行ってみた。
無印良品の「豆から挽けるコーヒーメーカー」で、3種類のコーヒーを試してみた
池袋のコーヒー屋COFFEE VALLEY・小池司さん
シンプルなものづくりを心がけ、個性は生活者にゆだねる余地を残すことをモットーにする良品計画と、「おいしいは人それぞれ」と考える池袋のスペシャルティコーヒー専門店「COFFEE VALLEY」。考え方に共通点があったことで実現した今回のイベントでは、良品計画のコーヒー好きスタッフ・新井亨さんと、「COFFEE VALLEY」店長・バリスタの小池司さんが、コーヒーについて教えてくれた。
収穫から焙煎までの段階を追ったコーヒー豆。ナッツみたい
イベントでは、収穫したコーヒーチェリーの果肉を乾燥させたものや、焙煎前・焙煎後のコーヒー豆を実際に触ってみたり、ROOMIEで取り上げた、無印良品の新商品「豆から挽けるコーヒーメーカー」を使って淹れた3種類のコーヒーを飲み比べしてみたり、雑司が谷のパン屋「うぐいすと穀雨」のパンと共にフードペアリングしてみたり。
コーヒーの違いを楽しむためのワークショップを体験した。
焙煎は、浅く炒るとフルーティですっきりした味に、深く炒ると香ばしく苦味が際立つのが一般的。
3種類を飲み比べてみると、深炒りのコロンビアはココアのような香り、中炒りのルワンダは酸味があって香りが深く、浅炒りのエチオピアは爽やかでフルーティな香りを感じた。コーヒー初心者でも、香りや舌触り、後味がそれぞれまったく異なることは分かった。
「豆から挽けるコーヒーメーカー」と、ハンドドリップで淹れたコロンビアも試飲したが、「豆から挽けるコーヒーメーカー」のものは時間が経ってもスッキリしていた。ハンドドリップのコーヒーは濃さが際立っておいしかったが、時間がたつと雑味が出てしまったように感じられた。なるほど、同じ豆でも淹れ方でぜんぜん変わるものだ。
自分好みのコーヒーを見つける方法は?
コーヒー初心者が自分好みのコーヒーを見つける方法について、小池さんにうかがってみた。ポイントはこんな感じ。
ポイント1:いつも自分で選ばないコーヒー、好みじゃないと思っているコーヒーを選んでみるポイント2:好みのコーヒーがあったら、近しいものや抽出器具、オススメの淹れ方について、コーヒー店の人にいろいろと質問してみる
ポイント3:頭でっかちに考えず、まずは楽しんでみる
確かに、初めから知識ばかりを身に付けようとしても、うまくいかないかもしれない。まずは素直な気持ちで、新しい発見を探ることで、自分の好みが見えてきそうだ。
コーヒーは組み合わせ方によって、味は無限大です。まずは、コーヒー豆が売っているコーヒー店で、いつも自分で選ばないもの、好みじゃないと思っているものを選んでみるのが、いいかもしれません。僕は初めて浅炒りを飲んだ時に、それまで苦手と思っていたコーヒーの概念がガラリと変わりましたから。
いくつか飲んでみて、好みのコーヒーがあったら、店員さんにいろいろと聞いてみましょう。味は無限大と言えど、似た系統はあるので、近しいものをセレクトしてくれると思います。
抽出器具については、気に入った産地や焙煎具合が分かってそれを伝えれば、合う器具も教えてもらえますよ。
そしてなにより、頭でっかちにならず、豆や体調、季節によって飲み方を変えてみたりして、それぞれのバランスを楽しむことですね(小池さん)
ハンドドリップで手間を楽しむのも、「豆から挽けるコーヒーメーカー」で楽するのも
コーヒーは、淹れる湯の温度が高いと雑味や苦味を引き出してしまうらしく、豆のいいところのみを引き出すのは87℃。また、豆全体に湯を均等に行き渡らせて味を引き出す蒸らし時間(30秒)も、抽出濃度が変わらないよう豆にのみ湯を当てるのも、一定の速度で湯を注ぐのも、「コーヒーのこだわり」にはかなり重要らしい。
どの豆・どの淹れ方を選ぶかは自分の好みだが、ハンドドリップの手作業感を楽しむのもよし、「豆から挽けるコーヒーメーカー」でワンプッシュでおいしいコーヒーを飲んでもいい。「こうじゃなきゃ」という固定観念に縛られず、それぞれ自分の好みとこだわりを自由に楽しむのがいいようだ。
僕も「豆から挽けるコーヒーメーカー」を使ってみましたが、ポットに氷を入れて、アイスコーヒーにしてもいいかもしれません。オフィシャルな使い方ではないと思いますけど(笑) (小池さん)
「豆から挽けるコーヒーメーカー」は、現在Web予約はストップ中のため、今回のイベントの主催である無印良品 池袋西武の店頭へ。
撮影:ROOMIE編集部
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