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西洋と東洋の「文化の違い」を融合させた、パーツを組み合わせて使用する椅子

2017/02/23 22:00 投稿

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東洋と西洋の文化は違う。それは生活の端々に良く見られる。

例えば家の造りや家具の種類なんかは、東洋と西洋の国々を見比べれば違いがすぐにわかるはず。特に椅子やテーブルの違いは明らかで、東洋のテーブルや椅子は西洋のものより背が低い。

そんな文化の違いをユニークに融合した椅子を発見した。

“Wa.”はソウルを拠点とするデザイン事務所ATOにより製作された。東洋の床に座って床で寝る文化と、西洋の椅子に座る文化をシンプルに融合した椅子である。

そもそも「Wa」とは、韓国語で読んだ中国語の臥(中国ではwoと読む)という文字の発音から名付けられた。横になるという意味で、「Wa.」は文字どおりパーツを枕としても使えるように設計された。

クッション部分を枕として使ったり、脚のない椅子、そして脚付きの椅子としても使うことが可能だ。

椅子として使用する際にしっかりと背中を支えられるよう、何度もテストを繰り返し設計され、その結果、脚なし・脚付きの状態でも変わらずに背中を支えられるようになったとのこと。

背もたれとなるクッションにはシルクが用いられ、韓国の伝統的なパターンデザインが施されている。

普通の椅子として使う際にも空間に馴染む、シンプルなデザイン。文化を問うことなく、どんな空間でも自然と使えるようになっているのが素敵である。

これならどちらかの文化に馴染みがない人も、気軽に異文化体験ができそうだ。

組み立てはとても簡単で、それぞれのパーツを組み合わせるだけ。目的に合わせて、様々な使い方ができるのがいい。クッション部分は昼寝用枕としてもぴったりだ。

座る目的は一緒なのに、全く異なる特性を持つ西洋と東洋の椅子。そんな文化の違いを活かし、うまく組み合わせたユニークな椅子である。

和室と洋室を持つ日本では、特に重宝されそうなデザインだ。家具に在り方と文化について考えさせられる、興味深い家具であった。

Wa. [ATO]

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