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北極圏でサステイナブルに暮らす秘訣は「温室のような家」にあり

2017/02/11 20:00 投稿

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ノルウェー北部のSandhornøyaという島。北極圏内に位置するこの島には、温室のような家に住み、サステイナブル(環境に負荷がなく、持続可能)な暮らしを楽しむ家族がいる。

Hjertefølgerさん夫妻がここに家を建てようと決心したのは、2013年のこと。家族みんなで協力し、3階建ての家を建てた。

北極圏で暮らす、と聞くと厳しい自然との戦いを想像するが、暮らしぶりは穏やかそのもの。それには、どうやら家の構造が関係しているらしい。

Solardome IndustriesのSolardomeは、ガラスとアルミニウムでできたドーム。日光のあたたかさを最大限にキープできるように設計されていて、冬の厳しい風や雪から家を守ってくれるのだ。

家とドームの間にはテラスなどの半外空間があるため、寒い屋外に出ずとも自然を楽しめる。夜になるとオーロラを眺められることもあるそうだ。



土壁は、砂、粘度、藁、水を練ってつくったもの。最終的にはレンガをつくれるほど強固になる。土壁は呼吸をするため、室内の気温や湿度を快適に保つのに適している。


寝室は5つ。清潔感のある内装と、潤沢に入り込む日差しが、とても心地良さそう。夫妻はここで簡易的な宿泊施設を営んだり、ワークショップの開催なんかを計画している。

広々とした居住領域とは別に家庭菜園のドームもあり、大量に溜め込んだ雨水をつかって野菜を育てている。日々の食料のほとんどは自給自足でまかなうなど、食生活もエコ・フレンドリーだ。

彼らの名字・Hjertefølgerneは、ノルウェー語で、「心に素直な者」という意味があるそうだ。2年間大変な労力をかけて家を完成させたHjertefølgerneさん一家は、その名前の意味を体現していると言えるだろう。

自然に負荷をかけない住宅は、まだまだマイノリティではある。しかし実際に快適に暮らしている家族や、Solardome Industriesのようにその暮らしをサポートする企業が話題になることで、これからぼくたちの暮らしはもっと多様化していくのではないだろうか。

自分も将来は、好きな土地で、好きな人と、好きなように暮らしたいと強く感じさせられた。

naturhuset.blogg

Photographed by Ingrid Marie

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