「ここに住むためには、できる限り人に見つかってはならない」
まるで秘密基地を紹介するかのように、ちいさな自宅を動画で案内するのは、YouTuberの007craftさん。
Boing Boingが取り上げたところによると、「PCT」とよばれるアメリカ西海岸の長いトレイル(長距離自然歩道)に挑戦するため、もともと住んでいたアパートを退去した彼は、旅から戻ると新しい住まいを探す必要がありました。そんな状況のなか、月1,000ドルの部屋の代わりに決めたのは、すでに私物が収納されている200ドルの貸し倉庫。
高さ1.8m、幅は約3m×約3mという空間のなかにはベッド、ちいさなキッチン、ソファ、テレビ、冷蔵庫、基本的な配管や延長コードによる電力も整備されています。一方、シャワーは近所のジムやコミュニティセンターといった施設に頼る必要があったと、掲示板サイトRedditでも明かしています。
ひとまず、ちいさな貸し倉庫での生活はどんなものか、覗いてみましょう。
いかがでしょうか? 必要なものは揃っていて、ミニマルな暮らしを楽しむには不自由なさそうにも思えます。ところが、最も注意すべきことは「ゴーストのように誰にも見つかってはいけない……トラブルになるからだ」と、動画の冒頭で本人も話している通り。もはや言わずもがな……ですが、この仮住まいは法的に禁じられている行為なのです。
そんな彼の仮住まいは、長くは続きません。
動画を公開後まもなく、007craftさんは即座に退去するよう求められたそうです。貸し倉庫で仮住まいというと、誰も思いつかないような特別なアイデアではないけれど、誰もやらないのには理由があるのでした。
image by 007craft – YouTubesource: 007craft – YouTube, BoingBoing
Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]
text by Rina Fukazu